うそうさ〜第二号室〜

フリゲ・鬱展開・ヤンデレ 万歳!

フリーゲーム「カボチャ男爵とハロウィン」「Cat×Cage」「私の勇者ちゃんが!」感想

「暗黒魔術師風のイケメンにほのぼのと愛でられたい!」

見た目の好みと中身の好みは異なる前置き。

 

 

えー、今回はbabycastさんところのフリーゲーム「カボチャ男爵とハロウィン」「Cat×Cage」「私の勇者ちゃんが!」の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。

 

相互に関係性はありませんが、同じ作者様ということで一気にまとめてしまいます。どれも短編乙女向けノベルゲーム、ハイレベルなイケメンを全力で摂取できるグラフィックが魅力。

お目当てがある方は下記の目次からどうぞ。

核心部分は明言しませんが、ぼかして書きはするので、プレイ予定の方は要注意。

 

 

 

 

 

 

『カボチャ男爵とハロウィン』

http://1094mill.wixsite.com/babycast/pumpkin

 

[概要]

御贔屓客の男爵様の頭はなんとカボチャ! しっかり口説いてくれるタイプのハロウィンゲー。ミニゲームあり。

 

 

[良かった点]

何よりもまずやっぱりグラフィックですよね!

カボチャ頭の時点で掴みはばっちり。登場するイケメンも、片や優しい良家のお坊ちゃん、片やミステリアスで褐色な悪魔様と、相反するキャラ性で乙女心をくすぐるセットでした。

あとがきで見られる一枚絵が特に好きなんですよ。あれポスカとかであったら飾りたいなあ。飛びぬけてハイクオリティですし、乙女ゲーによく合う絵柄だと思います。

 

内容としても、ミニゲームや選択肢分岐が凝っていた印象です。システム自体は簡易ですが、あえて間違った時の反応が用意されているのは好印象。やっぱり選択肢があるからにはきっちり反応を返して欲しいので、ここは嬉しかったです。ヒントを選びすぎて例のエンドに直行したのもご愛敬。

また、選ぶお菓子もエンドにこそ関係しないものの、それぞれの反応がきちんと違っていて細やかさを感じました。

 

あと、個人的には、敬語!!

某キャラのコンプおまけでの敬語変化が萌えました。敬語口調→素口調はよく見かけても逆はめったにないんですよ、ありがたい……!

 

 

[惜しい点]

 

起動するたびに音量がリセットされてしまう、オートモードを起動したままだとあとがきやキャラ紹介のページまで自動送りされてしまってまともに読めない、辺りの不便さは残念でした。

また、主人公が攻略対象たち(特にジャック)へ向ける想いの描写が薄く、「客先で異様に好かれたと思ったらゴールインしてた……」という置いてけぼり感はありました。まあ、余計な描写がなく万人受けするとも言えるのかも。

主人公の素朴で物おじせず優しい子、という雰囲気自体は好きですしね。

 

 

[一言]

ハロウィンにぴったりの、乙女ゲーらしい乙女ゲーでした。

 

 

 

『Cat×Cage』

http://1094mill.wixsite.com/babycast/catcage

 

[概要]

猫耳と魔法と軟禁。攻略対象1人で監禁もの、と公式にはありますが、厳密には単一カプではないので注意。探索ミニゲームあり。

 

 

[良かった点・グラフィック]

起動画面やおまけページなど、システムグラフィックのセンスが好きです!

すっごいシンプルなのにとってもオシャレなんですよね。高級品のパッケージにありそうな感じ……。公式サイトの、ドアップなイラストでぐっと興味を引っ張る画力も素晴らしいです。

さりげなく嬉しかったのは手袋のデザイン。手首が出る手袋って最高ですよね。

ちなみに私はもう一人のほうのデザインが好み過ぎて卒倒しました。髪型、装飾、人好きされなさそうな目つき、どこをとっても素晴らしい……!

 

また、コンプ後には猫耳off機能も搭載され、心行くまで立ち絵を堪能できます。

彼の絵のサイズ感や目線の感じも、色々プレイした後だと納得できて、この辺りの「見る伏線」な感じも楽しかったですねぇ。

 

 

[良かった点・内容]

つい前作と比べてしまいますが、今作では主人公のちょっとしたエピソードなどが盛り込まれているところが良かったです。探索を通じて背景事情や二人の距離感がわかるのもゲームらしくて良い感じ。

また、シナリオとしてはエンド3が印象的です。軟禁しつつも、主人公の気持ちを聞いたらすっと引くところに健気さを感じますし、あっさりした態度の裏を想えば切なさもあって、なんだかとても胸に来ました。

確かに公式サイトにある通り、ヤンデレを求めに求めて手をつけるとちょっとズレるかも? でもこのくらいの、どうしても好きすぎてつい、くらいの塩梅は好きです。ヤンデレ一歩手前な感じかなー、なんて。

 

 

[惜しい点]

欲を言えば、この設定で長編もしくは中編を見たい気持ちがありました。背景画像の小物が色々散らばってるわくわく感とか、お師匠様の装飾のマジックアイテム感とか、色々と想像が膨らむ舞台なんですよねぇ。弟子になる経緯といい、ちょっと濁された部分がとっても気になりました。

 

 

[一言]

フルコンプで10分程度、公式のイラストを見てときめいたなら是非。

 

 

 

『私の勇者ちゃんが!』

http://1094mill.wixsite.com/babycast/my-sweet-brave

 

[概要]

勇者魔王もの、周回前提、一周数分。全開ギャグゲー。一週間ゲ制に6日遅刻、つまり10日前後で作られたとのこと。

 

 

[良かった点]

選択肢にカーソル合わせた瞬間のあの演出ずるくないですか!

笑うわ!! 好きです。

 

1周目の、美しい日の光と共に映る例の顔グラも大好きです。

前述の2作では、こう、無難に楽しめる乙女ゲーらしいものを作られる印象が強かったので、なおさら衝撃でした。ギャグ全開のネタゲーもできるとはなあ。ゲームシステムと絡むメタネタ大好きなので大いに笑わせて頂きました。

こういうノリのゲームでも相変わらずタイトル画面やシステム系のデザインはセンスありまくりなところも素敵です。

セーブロード無しというのも、一気プレイして勢いと共に駆け抜けるプレイ感にぴったり合ってました。

 

 

[一言]

力強い笑顔をあなたに。

 

 

 

とまあ、こんな感じで。

どのゲームも攻略が同梱されている、あるいは紹介ページにヒントが書いてある優しい仕様でした。さくっとプレイできるので、気になるゲームがあればお気軽に。