うそうさ〜第二号室〜

フリゲ!鬱展開!ヤンデレ!万歳

同人ゲーム「ファタモルガーナの館」感想

「真っ暗闇に落とされるよりろうそくだけ持たされる方がなお恐ろしい」

消えてくれるなと祈り続ける前置き。

 

 

えー、今回はNovectacle(ノベクタクル)さんところの同人ゲーム「ファタモルガーナの館」の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。

 

人の想いが痛いほど響くノベルゲーム。

確かかなり昔にタイトルを聞いたんですが、今でも必ずと言っていいほど話題に上がる有名な同人ゲ。商業化やコミカライズなどもされた他、シナリオライターの縹けいか様は「モーテ」というラノベデビューもされています。

 

そんな有名話題作を今になってプレイしました! 

良いものはいつプレイしても良いものですねぇ。

 

 

 

というわけで良かった点など。

 

 

誰しもに非がある悲劇

 

あらかじめ書くと鬱展開で彩られている作品です。心が痛む展開も、どうにかできないかと歯を食いしばりたくなる展開も、多くあります。

根っからの悪人はいません。常に恨み言なく佇む善人も、たぶん本当の意味ではいません。お前が悪い、と言いたくなる人が多く居ますし、あなたのせいではない、と言いたくなる人が多く居ます。

この具合がね、もう心底絶妙なバランスで震えました。

どちらかに傾きすぎるとただのお綺麗事か、あるいは露悪的なイジワルのお話になってしまう気がするんですよ。ここがね、この作品だとどちらともつかなくて、人の気持ちの葛藤とか、どうにかしたかったのにどうしてもどうにもならなかったやるせなさとかが、痛いほど感じるんです。

具体的に書くとネタバレを免れませんので追記で熱く語りますが。

何とも言い難い、割り切れない気持ちに惹かれる身としてはとてもツボでした。

 

 

 

悲劇の先を探し出す選択肢

 

さて、この作品はマルチエンド式で、選択肢によってエンドが分岐します。

驚かされたのはこの分岐の仕方です。仕組み自体はたまに見かけるものの、そこに至る過程が丁寧だなあと思いまして。

私がぶつかったのはエンド1と2だったんですが、どうにかならないかなあと探しに行ったその先にヒントが明示されていて、本当感動したんですよ。あれを見つけた時にぶわっと鳥肌が立って、ああこれは見届けねば!と力強く拳を握りしめました。

 

また、特殊な分岐について、事前のバッドエンドがあるからこそ次の選択肢での正しい行動が察せられるような作りになってるのが、まさに巧み! プレイヤーがどう動きどこに驚くか、といったところを見透かすかのような出来でした。

舞台裏を読み、この辺りも狙われていたんだろうなあと思ったり。

 

 

 

美麗で重厚なグラフィック

 

厚塗り?っていうのかな。スチルや立ち絵はどれも重厚なのに幽玄。舞台が闇に包まれた館なのもあわせて、息の詰まるような重苦しさや陰惨な鉄さびの臭いまでが伝わってきそうなグラフィックです。

 

また、キャラによって表情差分が全然違うのも見どころでした。歯を見せてにかぁっと笑う彼女と淑女らしく微笑む彼女、考え事をしてる時にふいと斜め上を見ちゃう口下手な彼と、気まずそうに伏し目がちの卑屈な彼、等々。

ストーリー内で視点変化が時折起こるんですが、終盤ではそのキャラ視点でなくとも「あの表情してるってことはああいうこと考えてるんだろうなー」と察せられて微笑ましかったです。

 

 

 

歌声が耳になじむBGM

 

私、元々ゲームのBGMに歌声が入ってるのには否定派だったんですね。バトルみたいに別の頭を使う場面ならともかく、読書中にボーカル曲が入るとなかなか集中して読めない性質なもので……人の話し声は全く耳に入らないんだけども……。

ともあれ、それがこの作品で認識を改めさせられました!

随所で響く綺麗な歌声や、ここぞという場面で盛り上がる曲調が本当に美しくて。もちろん綺麗な方面だけでなく、陰惨な場面での唸るような声や、どこからともなく聞こえる狂笑などなど。さすが起動画面の注意書きにヘッドホンが推奨されているだけあって、音の演出も素晴らしかったです。

 

プレイを進めるとだんだん、この曲が彼のBGMなんだなあというのがわかってくるんですよね。例の曲が流れだすと気になるキャラのメインどころではないかとわくわくしました。

ちなみに亜麻色の曲がお気に入りです。あれ、歌詞はなんて言ってるんでしょうね? 「のどかのどか」だけがはっきり聞こえて、うす暗い闇が忍び寄る展開と裏腹だなあと思って、なんとも心を刺された覚えがあります。

 

 

 

 

余談

 

実は私、派生作の『霧上のエラスムス』を公開当時にDLしておきながら、本編をクリアするまで取っておこうと思って置いてたんですよね……。今にして思うと本当にもったいないことをしたなあと!思います!!

私のように派生作を後回しにしがちな方がいれば、先にエラスムスをプレイしておいて作風含め色々掴んでおくのを強くオススメさせていただきますね。

 

 

 

とまあ、こんな感じで。

そう言ってやりたくはない気持ちも含めながら書きますが、濃密な鬱展開でした。お話面も演出面も、どこをとっても驚かされ、心が震える良作です。

 

 

追記ではネタバレ込みの感想など。

 

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フリーゲーム「白のキョウメイ」感想

「どちらかが選ばれるのではなくて、望まれるほうだけが残される」

あなたの意図に生死を沿わせる前置き。

 

 

えー、今回は箱庭のイデアさんところのフリーゲーム白のキョウメイ」の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。

 

探索重視の謎解き脱出ゲーム。パステル調の可愛らしいイラストと、和やかな中に一匙の猛毒が入っているようなお話が魅力の作品です。

 

以下はネタバレを匂わしてしまっているので、これからプレイ予定の方はぜひプレイ後にどうぞ。

 

というわけで良かった点など。

 

 

 

4人の少女を切り替えて謎を解くシステム

 

この作品で一番特徴的なのはザッピングシステムです。

探索自体は狭い1マップで行うのですが、4人の少女の視点を切り替えていくことで少しずつ脱出への道が進展していきます。こちらで手に入れた情報があちらで役立つ、というパズル感が楽しいシステムでした。

情報は引き継がれてもアイテムが引き継がれない、というのがまた上手いですよねぇ。

それぞれのヒントとなる情報は色で判断できるので、難易度としても調整が効いてて良いなあと思います。なお、私みたいにちっとも謎が閃けないプレイヤーでも安心の攻略ページもあります。ご安心。

 

 

 

四色に分かれた部屋と繊細なドット

 

ぱっと目を引くのはやはり色使い。四色の部屋に4人の少女とあなた、部屋固有のBGM。見た目は異なるけどピアノの音色やパステルな色味は共通で、和やかなのにどこか落ち着かない気持ちにさせてくれます。静かな不安、たまりませんよね。下手なホラーより怖い。

 

クリア後にBGM鑑賞ができるの、すごく嬉しかったです。ああいう、ええと、アンビエント? 綺麗な音なのにざわざわする雰囲気の曲好きなんですよねぇ。聞きやすいのは赤だけど、好きなのは青かも。

 

話を元に戻して。

1マップだからこそ必要なアイテムやフラグはその部屋に全てぎゅっと詰まっています。全て。うぅ……。その部屋にいる少女を印象付けるアイテムがぽんと置いてあるのがまた、良いんですよねぇ。象徴的。

基本的に虱潰しすれば探索はなんとかなりますが、一か所よく目を凝らさないとわからない点は注意かも。室内が繊細で雰囲気のある空間なので、探索自体はむしろずっと浸っていたいと思わされるくらいでした。

 

 

 

要所を彩るスチルと細やかな少女の表情

 

ボリューム自体は短編ですが、スチルや表情変化は豊富です。

こう、プレイヤーの性癖が性癖なもんで、ついハイライトの消える場面ばかりスクショを集めてしまいまして。でも皆の、ほわ、っとした笑顔も和やかで可愛らしいです。うぅ……。

一枚絵やアイテムに関しては、こう、モチーフの使い方が上手いんですよねぇ。

エンドロールでのリボンの位置に気付いた時は思わず息を飲みました。

こういう、棘のように襲い掛かってくる感じが、大好きです……。

 

 

 

うそつきレーネの物語

 

前作「ハコイリさま症候群」でサブメインキャラとして登場していた、嘘つきなレーネちゃんが主役です。これだけでもめっちゃ嬉しい人は多いのではなかろうか! 彼女については前作で色々と気になる点がありつつも、焦点はそこまで当たらずに終わってしまった印象があったので、新しい形でがっつりと彼女の魅力が楽しめて嬉しかったです。

といっても、前作の話は知らずとも本筋に影響はないので、この作品から始めても問題はありません。ただ、レーネが嘘つきだという前情報さえあれば理解はしやすいと思います。

名前入力で没入感を大きくするのもまた良い演出ですよね。

数日は後に残りそうな感じでした。

 

 

とまあ、こんな感じで。

 

 

切り替え型謎解き脱出、和やかな雰囲気の裏の不安定さ、パステルカラーとピアノと少女達、鬱展開などにピンとくる方へおススメの一作です。

フリーゲーム「ひびかけ色のキセキ」感想

「ご都合主義を少し損じるくらいの奇跡がちょうどよい」

欠けてる部分に魅力を見出す前置き。

 

 

えー、今回はecoddrさんところのフリーゲームひびかけ色のキセキ」の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。

 

ポータブルやブラウザ版としてのリメイクがあるようですが、私がプレイしたのはDL版ver2.14です。やっぱりPCに保存できる形式が安心するんですよねぇ……。

中身としては、ステージクリア型でバトルと会話が交互に進行する感じ。こういうのもローグライクって言っていいのかな。

 

なお少し変則的ですが私は、

『ひびかけ色のキセキ(以下、今作)』のストーリークリア

前作『Test of Magic(以下、前作)』をクリア

今作のおまけモードをクリア

という経緯があります。そんなわけで多少前作のプレイ感が前提となっている感想になってます。気になる方はそちらも併せてどうぞ。

なお、公式には作品双方に関係性はありませんので、今作単品でしっかりがっつり楽しめます。

 

 

というわけで良かった点など。

 

 

 

手持無沙汰はあり得ない、洗練されたバトルデザイン

 

前作とバトルシステムはだいたい共通ですが、大きく注目したいのは「Linkage」コマンドです。ざっくり書くと他キャラのMP回復ができるコマンドなんですが、これ一個あるだけでかなり戦略に幅が持たせられました。

よくあるRPGってたまに“待ち”のターンができると思うんですよ。例えば敵が無敵ガードスキルを使ったとして、バフデバフと回復でのんびりターンを進めたり、たまに手持無沙汰で無駄に防御してターンを消費したり。あるいは回復役が雑魚戦でターンを持て余して無駄に素殴り1ダメージを繰り出したり。

 

そういう“待ち”の状況が、このコマンド一つでまるっと解決してしまっているんです。上手い!

 

キャラによって性能が異なる他、特殊効果は1ターンで切れるため「誰を」「誰に」「どのタイミングで」回復させるかというところでも試行錯誤の楽しみがありました。

 

 

快適さをこだわり抜いたコンフィグ

 

画面サイズや音量はもちろんのこと、難易度調整からSEのオンオフに至るまで、ツクール製では珍しい細やかさがありました。

あえて上げるなら拡大するとピンボケっぽくなってしまうところは惜しくもありましたが、あるだけでありがたいのでそこを突っ込むのは厳しすぎかもとも。

 

実績要素のおかげでバトルの楽しみも加熱されます。

解除100%の実績がなぜか解放されなかったのは切なかったですが……どうやら既存の原因不明なバグのようですし、コンプ特典等があるわけではないようだったので致し方なし。

エレクトロチェーンなど、少なくとも私の脳筋な戦闘スタイルでは使う機会のなかったであろう技は実績あってこそでした。ややこしげな技のチュートリアル代わりにもなっているのかなー、なんて。

 

 

 

付け替え・固有で好きキャラをよりお気に入りに

 

かなり戦略バトルに重きを置かれているこの作品ですが、嬉しかったのはスキル付け替えができる点でした。ノーコストで色んなスキルをお試しできるうえに、スキルレベルの上げ下げも自由にできるのが本当にありがたかったです!

どのスキルでも使えるというわけではなく、キャラによって使える使えないの差があるのもポイント。使いたいスキルと愛着あるキャラとで脳内会議をしつつ、パーティ構成のバランスを考えるのも楽しみの一つでした。

 

また一方で、一切付け替えができない固有スキルがあったり、キャラによって覚えるステータス上昇スキルが変わっていたりするのも見どころです。

何よりこういう固有スキルって“キャラらしさ”が感じられていいですよねぇ。Linkageに追加される効果も併せて、誰とどれを組み合わせるかの幅がかなり広がって楽しかったです。

 

属性幅の広いルネは、ローバッテリーも併せて補助キャラなんだろうなあとわかりますし。エリシャは強気な姉御肌と思いきや、例のスキル名でニヤニヤしますし。ヒーラーらしいミシェルが水属性使えないのも良い縛りになってますし。

私は特にソラが好きだったので、スキルポイントをつぎ込めばつぎ込むほど強くなってくれるのがすごく嬉しかったですねぇ。

 

 

 

シリアスとほのぼの両方が楽しめるストーリー

 

バトルのみならず、ストーリーもなかなかのボリュームがあり見どころたっぷりです。

状況としてはかなりシリアスで陰鬱。危ない魔物や怪しい薬、陰謀うかがえる情勢と戦争など、私好み――もとい、ちらりとハイライトが消える展開もありはします。が、キャラ同士の掛け合いが明るく前向きなので、鬱展開というよりは困難に立ち向かう女の子たちの友情物語という印象でした。暗い話が好きな人にもハッピーエンド至上主義の人にも、おススメできる内容だったと思います。

 

区切りごとに会話シーンが入るので、お話が飲み込みやすかったのも良かったですねぇ。さらには細かな回想機能のおかげで、読み終わったストーリーを一通り全部見返すこともできます。これは本当にうれしい!二次創作が捗りますね!待ってます!!

章ごとのタイトルもひそやかにツボでした。クリア後のソラリジェ会話のタイトルがたまらん……!

 

 

 

キャラ同士の関係性が深まっていく展開

 

また上記と重なるところもありますが、キャラ同士が少しずつ形を変えて成長していくのを見守れるのもストーリーの良点でした。

リジェの方向性、シイナの気持ちの在り方、ソラの自暴自棄、ルネの無感動、などなど。どの面を切り取ってもそれぞれに成長があって、ああこの子たちを応援できて良かったなあと思わされます。出番や見せ場に差はあれど、どの子も主人公、と言えるかもしれません。

 

キャラとキャラの関係も良いですよね。言ってしまえば百合ですよね。ブラボー。

ある程度組み合わせは固定化されていますが、ステージによっては意外なキャラ同士で進むことになることもあり、全員がきっちりストーリーに組み込まれているところも好感が持てました。置いてけぼりがいないって大事。

 

ここらは詳しく語りすぎるとCP萌えが過ぎそうなので、詳しくは追記にて。

 

 

 

とまあ、こんな感じで。

 

ここまで見返すと、本当前作で物足りなかった部分が順当に進化してるんですよねぇ。しみじみ。前述のとおりスマホ版も出ていますし、さらなる進化を応援したいところです。

 

シリアスでほのぼのな友情物語、百合、魔法、戦略バトルなどにピンとくる方向け。

 追記ではネタバレ全開の各キャラへの所感など。

興味ある方は下へどうぞ。

 

同作者様の他フリーゲーム感想記事↓

shiki3.hatenablog.com

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フリーゲーム「Test of Magic」感想

「適正有無と生存権利が同義とされる世界」

生きる意味なんてものよりだいぶわかりやすい前置き。

 

 

えー、今回はecoddrさんところのフリーゲームTest of Magic」の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。

 

マップ探索要素はなく、ノベルパートとバトルパートで進むステージクリア型RPG。シューティングやカード系だとよく見ますが、RPGだと珍しいタイプかなーと思います。

 

私は次作『ひびかけ色のキセキ(以下ひびかけ)』のストーリークリアをした後こちらの作品に触れたので、多少ひびかけのプレイ感が前提となっている感想になります。気になる方はそちらもどうぞ。

なお、公式には作品双方に関係性はないとのことなので、単品でももちろん楽しめると思います。

 

というわけで良かった点から。

 

 

手番調整が重要なターンバトル

 

ゲージが溜まると行動可能になるタイプのバトルです。呼称はATBでいいのかな。

相手の手番は初めから表示されているので、スピードアップでうまく割り込んだり、妨害攻撃で敵の強い攻撃を遅らせたり、けっこう頭を使うところも。ユノの詠唱中断スキルは運要素もあって、ちょうどキマった時はガッツポーズでした。

 

興味深いのはあえて手番を遅らせる「Wating」のコマンドと、キャラごとの連携技。連携技ってそれだけでテンション上がりますよねぇ。終盤は火力不足になるのと、後述するエナジー損の関係で使うことが少なくなってしまいましたが、序盤の強攻撃やATB慣れの手段としては楽しかったです。

 

 

 

手動ガードの堅実派? 回避ノーガードの博打派?

そして特に面白いのが、ガードが手動という斬新さです。

いかんせん私はこういうタイミング合わせはとても苦手なので、ガードし損ねて壊滅状態になることもしばしば。が、そのぶん手ごたえのある戦闘が楽しめました。

一応、仲間の行動タイミングで手番がわかるので、むやみやたら高難易度なアクション要素というわけではありません。ただ、ガード時にはこちらの行動ゲージも止まってしまうので、チキンになるとジリ貧になります。なりました。ははっ。

この、どのタイミングでガードするかというジレンマも面白かったです。

 

やろうと思えば、回避ステータスを上げまくって全ての攻撃を無効化する、という戦法もありです。むしろアクション苦手な私はこっちの道をもっと早く選ぶべきだった!

回避時に出るシャキーン!なSEもかっこよくて興奮するんですよねぇ。

私は後述するエナジー縛りをしていたので、完全回避盾というわけにはいきませんでしたが……。ユノだけはEVAをLVMAXにしていたので彼女だけHP満タンな状況もざらでした。序盤はすぐ倒れてたあの子も今や立派な回避盾です。

 

 

 

シビアなHPMPの回復量

さらに戦闘のバランスを良くしているのが、消費ポイントに対する回復量です。

なにせまずアイテムという概念がないため、通常のRPGみたいにバンバン消費してバンバン回復、という大盤振る舞いはしにくいところ。逆に言えばコスト管理に燃える人や、あとちょっとのポイントが足りないシーンをどううまく乗り切るかという逆境が好きな方にはバシッとハマるシステムかと。

 

特に終盤のHPはガードを決めれることが前提のバランスです。回復技をLVMAXにしてもかなりギリギリで、ラスボスは皆がぶっ倒れる中HP6のアイリがなんとか倒してくれました。死闘っていいですよね。興奮した。

 

MPも枯渇しがちで、どこで力を溜めてどこでぶっ放すかの判断がシビアでした。いいね。

一応、MPやMP回復量にブーストをかけれるスキルもありはするのですが、私はチャージしてぶっ放すタイプの戦闘がけっこう好きなのであえて上げなかったり。

逆に言えばそういう増幅系のスキルを上げておけば、難易度高めな戦闘が苦手な人でも楽しめると思います。

何より、そもそもバトルの難易度が4段階調整できますしね!

 

 

 

気になるところに手が届くコンフィグ

 

流れでコンフィグについて。項目自体は標準ですが、気になるポイントをきっちり拾ってくれていました。

 

まず驚いたのが画面サイズ調整。フルスクリーンとウィンドウはデフォ機能ですが、ウィンドウの大きさが変わるのは新しいなあと。横長な画面も、ノベルならともかくRPGでは珍しいですよねぇ。実際プレイしてみるとこの横長具合がぴったりなのがまた凄いところ。

 

ひたすらゲームシステムと楽しみたいという人向けに、ストーリーを全てすっ飛ばしてしまう漢らしい機能もあります。やりこみ派にはエンドレスバトルモードがあるなど、とにかく戦略バトル好きに合わせてある印象でした。

 

私は実のところクリアするまで気づかなかったのですが、なんとキャラグラフィックをデフォルメにするモードもあります! これがまたとってもかわいい!

特にミナヅキのデフォルメ絵がそりゃもうめちゃくちゃ可愛いんですよ……。ポーズがまた可愛いんだよなあ。淡々としがちな道中もこれで心機一転、可愛さにもだえながら進められます。

 

 

 

タイトル回収と広がりを見せるストーリー

 

バトルだけでなく、ストーリー面にも注目したいところ。コンフィグでは飛ばせるといっても、ストーリーが薄っぺらいわけではありません。

書きすぎるとネタバレになるので考察等は格納しますが――あのエンディングはとっても馬の合う流れでした!

こういうの好きな人はめちゃくちゃ好きだよなあ、という感じです。

何一つ伝わらない!詳しくは君の目で確かめてくれ!

 

 

 

さて一方、合わないところやもったいないなあと感じたところもありました。ここも正直に書いていきますね。

 

 

目的がわかりづらいストーリー構成

 

閉鎖された学校での生存が目的、かと思いきやシーナの記憶探しが始まり、学校の背景事情と魔法等の世界観を掠めたと思ったら、キャラの掘り下げらしきものが起こる、などなど。

ノベルパートがバトルの前後のみにぎゅっと詰まっている関係か、話の焦点が散漫に感じられました。あっちこっち右往左往して、なかなか没入できない感じ。

もちろん物語って一面だけではないと思いますし、色々な情報が繋がって伏線が束となる展開はとても好きなのですが……。ストーリーの柱がどこにあるのか、が序盤にわかりやすく展開されていたらもうちょっとお話にのめり込めたのになあと惜しく思います。

 

繰り返しますがエンディングはめっちゃ好きです。

あと序盤と終盤で同じシチュエーションが起こる演出もすごく好き。

なので、本当、惜しいです。

 

 

 

試行錯誤がしにくい使い切りエナジー

 

ステータスアップ、魔法のレベル上げ、緊急時の全回復は共通してエナジーというポイントで行われます。回復はまあ使わなくてもなんとかなるとして、特に難点は魔法のレベル上げでした。

なにせエナジーはキャラ全員の全スキルを上げるには到底足りません。かといってお気に入りの子だけでも魔法を平均的に上げようとすると、前述のMPコストの関係でほぼほぼ使い物にならなくなるのは目に見えています。

魔法の種類が多いのは嬉しいんですが、逆にそこがデメリットになっちゃうんですよね……。

 

何よりエナジーは使い切り。一度ドカンと消費してしまうと、否が応でもそのスキルを使っていかないとただの使い損になってしまいます。一応トレーニングモードで稼げはしますが、そうなるとこの作品の「時間のかかる要素はなし」という宣伝文句には合致しないかなー、なんて。

 

 

 

お気に入りが選びにくいキャラ選択

 

魔法はエナジーだけでなく、微々たる量とはいえ使えば使うほど経験が溜まっていきます。

 

こちらは普通に考えると嬉しいシステム、なのですが。この関係で、後から加入したキャラを使おうとすると少し損をしてしまったり、敵の弱点属性に合わせてキャラ替えするのがあまり向いていなかったりするんですよねぇ。

せっかくキャラごとの特性があるのにそこを生かせないのはもったいない、というのが一番です。

 

また、回復技がほぼアイリに集まっており代替手段がないため、実質彼女がスタメン確定なのも悩ましいところ。アイリ自体は実質主人公の相棒でキャラとしては問題ないんですが、やっぱり仲間が複数いるからにはその選択肢にもある程度幅が欲しかったなあと思います。

 

なお、メンバーはシーナ・ユノ・アイリでした。ミナヅキもっと使ってあげれたらよかったな……。

 

 

 

余談。

 

特にエナジーとキャラに関しては、私が先にひびかけをプレイしていたせいで、そっちの利便性に慣れてしまったからというのも大いにあるとは思います。

すなわち上記の不満点はひびかけだとほぼほぼ解消されているため、私が書き連ねる必要もなくブラッシュアップされたんだなあという印象。

 

フリゲだと特に感じますが、良点が特化して伸びてる作品傾向って見てて楽しいですよねぇ。

クロレクでおなじみブリキの時計さんとか、うつわとおば魔の空想地球儀さんとか、ヤンデレ好きに優しいゆうあかりさんとか。好きなものや自分の売り、やりたいことが明確な作者様の作品群は強いな~と思います。

 

 

 

とまあ、こんな感じで。

 

少したりない、と思うところもありはするものの、良点が光るからこそ感じるものであるのは確か。

未プレイの人はフラットな目線で、ひびかけプレイヤーの人は原石を見に行く気持ちでプレイしてみると面白いのではないかなと思います。

 

シンプルに絞られた各要素とATB、研究員と被験者、などにピンとくる方へ。

 

追記ではネタバレ込みの感想や考察など。

 

同作者様の他フリーゲーム感想記事↓

shiki3.hatenablog.com

 

 

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フリゲサイト「ととと☆ぷろじぇくと」8作品感想

「ぐちゃぐちゃになっていれば安心できる」

暑いので仕方がない前置き。

 

えー、今回はととと☆ぷろじぇくとさんところのフリーゲーム

『彼女は死んだ。俺は、』『深海リボンモーメント』『絡ませの、シュペルリング』『エグリマティアス』『エグリマティアスに至る拷問日記』『アモーレ・ダルセーニョ』『Wolfarl.exe』『なんかアーネストが不動の主人公だったら』の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。

 

基本的に、

  • 30分以内に完全クリアできる短編ゲー
  • 難易度は低め、攻略完備
  • グロ、ヤンデレ、鬱展開、不穏

な作風の作品が多めです。

 

今回は探索ゲー“以外”編です。

探索脱出ゲー編はこちら↓

shiki3.hatenablog.com

 

ではさっそく。

 

 

 

『彼女は死んだ。俺は、』(ノベル)

 

[概要]

クリックで読み進める、分岐多数のノベルゲー。鬱。

 

 

 [見どころ]

 

全ての選択肢がエンド分岐! この第一歩目から発想の勝利だなと強く感じました。1周数分で終わる短いものですが、陰鬱としたBGMとモノクロームな画面の中、淡々と選択肢を選び続けるこの硬派ダークな感じがたまりません。

自分で選んだ選択肢のはずなのに、エンドに辿り着いてみると初めて見る物語に出会ったかのような新鮮さがあって、かなり独特のプレイ感でした。選択肢を見た瞬間はまだ、物語ができてないんですよね。次の選択肢が出て初めて方向性がわかるというか、リアルタイムで選びながら物語が創られている感覚というか。連想ゲームとか好きな人はハマるかも……なんて。 

 

別記事の『かわいそうなレイナちゃん!』でも書きましたが、どのエンドが好きかでその人の嗜好が図れそうな気もします。私は「~に生まれてきたのが間違いだった」エンドが好きです。

 

 

[惜しいところ]

 

あえて狙われているのかもしれませんが、セーブロード画面のデザインが雰囲気ブレイカーだったので、ここもダークにそろえるか、1ギミック仕込む等々あるとさらに完成度に磨きがかかっただろうと思います。ただ、私は無理やり変換される?DL版でプレイしたのでそのせいかも。

 

 

[一言]

独自の味を持つ鬱なノベルゲをやりたい方向け。

 

 

 

『深海リボンモーメント』(ノベル)

 

[概要]

盲目少女の一人語りを聞き続けるノベルゲー。ホラー寄り。

 

 

[見どころ]

 

真っ先に語るべきはあの幻想的な世界観でしょう!

透き通るブルーで構成された世界観に惚れた方も多いのではないかなぁ。かと思えば決して飽きさせることなく、色を変えたり表情を変えたり、時折ヒュッと肝の冷える背景になったりして、終始視覚的な楽しみがありました。

 

また、幻想的な比喩表現も秀逸です。空想の話のはずなのに、彼女が見ている光景が本当に目の前にあるかのように感じられました。

そして、キャッチコピーに「サイコホラー」とあるだけあって、ただ幻想だけで終わらせないのがすさまじいところでもあります。

 

予感はしつつも意外な方向性に振り切れたので心底驚きました。いやほんとに。びびる。ポジティブでかわいいよね。タイトル画面が好きです。

 

 

[惜しいところ]

 

前半の語り部分、自らに強く言い聞かせるような盲目的文章はとても良いんですが、言い換えが多くて少々くどく感じられてしまいました。プレイヤーの没入感は幻想世界な導入のおかげで十分できあがっているようにも。

あとこれはソフトの問題かもですが、フリガナ入りの文章が入ると文章が段違いになって流れが阻害されたり、ウィンドウを飛び出て文字が表示されたりしていたのはもったいなかったなー、なんて。

 

 

[一言]

盲目少女、幻想世界、ヤンデレなどにピンとくるなら。

 

 

 

『絡ませの、シュペルリング』(ノベルゲ寄り)

 

[概要]

超短編、人外妊娠出産シーンが見どころ。

探索要素も数クリックくらいあるけれど、実質見るゲもといノベルゲ。

 

 

[感想]

 

私の好みに合わなかった、という身勝手な理由により辛辣に書いてしまっているので注意。

 

紹介文に監禁とあったので一応リョナ方面もあるのかなと思ってプレイしたのですが、想像以上にいちゃらぶほのぼの系でカクっと力が抜けました。

凌辱としてもラブラブにしてもちょっと肩透かしだったのが残念。スズメちゃんの一目ぼれも「とにかく惚れました!」のゴリ押しだったので、「わからん……」のまま終わってしまいました。狂信キャラは好きなんですけど、屈服シーンや過程が無いとやっぱりただの設定で終わってしまうんだなあと思わされるなど。

 

千文字喫茶という企画参加作品らしいので仕方ないかもですが、言葉足らず描写不足感は否めません。シチュ萌え以上に、なんだったんだ……感が大きかったです。

 

と、否定的な意見ばかり書いてしまいましたが、ドットのぬるぬるっと具合は素晴らしかったです。人外出産シーンをスチルじゃなくてドット絵でやってくれたのがとっても性癖に合いました。

余談ですがプレイ終わりまでタイトルを「孕ませの、」だと勘違いしていました。すみませんすみません。めっちゃでかでかと書いてるのにな!

 

 

[一言]

人外妊娠や出産ネタ、ほのぼの人外人間カップルが好きな方向け。

 

 

 

『エグリマティアス』(RPG

 

[概要]

ファミコンちっくなレトロRPG。不穏仕様。

 

 

[ストーリー]

 

無口主人公が洞穴から出てくるところから始まり、気になる用語らしきものがポンと二つ置かれます。ですがそこはいったんさておいて、怪しげな商人にそそのかされるところからゲームスタートです。

まず謎を置いておいてプレイヤーを引き込むのが本当に上手い構成でした! あの洞穴は何か、主人公は何者なのか、怪しげな商人の真意は何か、用語の意味は、等々。

どことなく不穏なものを感じつつもRPGはお約束通りの展開で進行します。それがラストでガッと一気に回収されるこの気持ち良さ!!

まとまりが良いという意味では、この作者様の中でもトップレベルだと思います。

ところで無口主人公が喋ったり意志を出したりする瞬間って興奮しますよね。

 

ともすれば淡々とした進行になりがちなところで狂言回しの商人さんが出てくるのも良いんですよこれまた! 彼の軽快でうさんくさい物言いにはなんとも人を引き込む魅力があります。あと個人的に目が二つじゃないキャラが性癖です。

というわけで案の定、めちゃくちゃ好みなキャラでございました。よきよき。トゥルーエンド(でいいのかな)の展開がほんっとうに好きです。

 

敵キャラの短い台詞で世界観情報を得ていく形式も、昔懐かしファミコンゲーらしい構成だなあと思います。

 

 

[システム・演出]

 

そしてさらに語りたいのがシステム面、ストーリーと噛み合うシステムって最高ですよね!? 最高でした。

 

まずは条件を満たすと解放されるスキルから。

RPGのバトルとして戦略が広がってくれるうえに、物語としても意味が重い、そして私はわりとバーサーカープレイが好きなので自ら暴走できるという点でもテンションが上がりました。何よりあのスキル名めちゃくちゃかっこよいですよね、中二の心が絶頂点です。

 

他、町や村でごにょごにょするほうがゲームとしての効率は良かったり、全回復ポイントが無いため否が応でも商人さんと懇意になる必要があったりする点も、色々わかると頷く場所ばかりで本当に上手くできているなあと感心しました。

 

ダンジョンなどがなく触れただけでボス戦になるため初めは驚かされましたが、クリアする頃にはむしろこのさくさく感が良いなあと思えました。

グラフィックがどこまでもファミコンらしさを再現していて、フォルムの可愛い敵キャラから禍々しいボスキャラまで多彩なのも見どころの一つです。魔公女のゴージャスさが素敵。

 

 

[一言]

ダークな勇者魔王もの、レトロゲーリスペクト、業を積む行為にテンションの上がる方にオススメ。

 

 

 

『エグリマティアスに至る拷問日記』(RPG

 

[概要]

前述『エグリマティアス』の前日譚。RPG

唯一残っていた、「あの洞窟は何だったのか」が明かされる展開。一応こちらからのプレイもできますが、ある意味盛大なネタバレ作品なので『エグリマティアス』から入るのを強く推奨したいところ。

 

 

[ストーリー]

 

『エグリマティアス』のレトロ要素を減らした代わりにグロ要素をたっぷり追加した、リョナラーやグロ萌え大歓喜の一作です。商人さんはいませんが、代わりにゲス顔でハイテンションに旅路を応援してくれる赤毛がいます。やったね。

 

メインストーリーとしては芸術的な拷問スタイルから始まり、オーソドックスな家族人質までしっかりと抑えて多種多様な拷問が回想できます。ネズミバケツは初めて聞いたので良い知識が増えました。

 

基本的には文章で語るだけなので、イラストでのグロや臓物は無理だけど文章なら平気、という方も安心です。

逆に言えば拷問に興味が無い人には楽しみづらいかも。

露悪に全振りのストーリーかと思いきや、おまけではしんみりとした心地になり、雰囲気の異なる鬱展開が楽しめるのも見どころかと思います。

 

 

[バトル・グラフィック]

 

『エグリマティアス』よりバトルがキツいなーと感じたのですが、これは私がもったいない病を発揮しまくっていたからかもしれません。実際、状態異常を上手く使えばノーダメージでラスボスハメ殺しもできます。

アイテムがドロップ品のみなのも序盤は焦りましたが、ドロップ量は余裕がある他、全回復ポイントも短いスパンで設定されているので、基本的に詰まることは無いと思われます。

 

敵キャラのグラフィックがかなりえぐくて秀逸なんですよね!

直接的なグロではないんですが、背景と同化するような見た目がこう、主人公の視界を物語っているようでグサグサくるんです、たまらない。敵名もまたシンプルながら良い演出です。

 

また、紹介ページでマップへの気合を語られていた通り、不穏なれど幻想的なマップも注目です。一本道の歩きやすい作りをしつつも、つい足を止めて見入りたくなるマップでした。

 

 

[合わなかったところ]

 

たった一点、合わなかったのが、この作品が『エグリマティアス』の続編もとい前日譚であるというところ。私、エグリマティアスのシナリオ上のメタ的なギミックが大好きだったので、この作品が関連作品であるという前情報がエグリマティアスの魅力を殺してしまう構図になってしまっているのは、どうしても惜しいなあと思ってしまいます。

この辺りの葛藤をグダグダ書いたメモ(批判的注意)

逆に言えばそこに全くこだわりがなければいい具合に尖ったグロRPGとして楽しめる、はず!

 

 

[一言]

タイトルからしてプレイヤーの選別はされている気もします。

 

 

 

『アモーレ・ダルセーニョ』(シューティング)

 

[概要]

ノベルをシューティングする、つまりはシューティングゲー。私でもクリアできたことからおそらく難易度は易しめ。

 

 

[システム]

 

やっぱり目新しいのはゲームシステム。流れてくるノベルパートの文字をシューティングで消していくという、言ってしまえばそのまんまなノベルシューティングゲー。この発想がまず面白かったです。

 

ノーセーブとはいえコンティニュー可能で1プレイが短めなのも手軽に始められて良いですよね。ゲーセンでワンプレイする感覚を思い出せて楽しかったです。

体力数等も初めに設定できるので、アクション超苦手な私みたいな人でも気負わずできるのが嬉しいところ。

 

なぜか初めは連射ができないと思い込み、なかなかクリアできずにいたんですが、キー押しっぱなしで連射できるとわかってからはさくっとクリアできました。やったぁ!

 

文字を消すことが第一目標になるので、特に直撃弾を使っているとノベルが読めなくなってしまいがちなのは少し惜しかったかも。でも、混沌とした背景で流れてくる不穏な文章はとても雰囲気がありましたし、デフォルメキャラが上下に動くのもかわいくて素敵です。3面クリアして飛んでいくダルセーニョの動きにはおおっと思わされました。

 

 

[ストーリー・キャラ]

 

そそそシリーズ番外編、とわかりやすくタイトル画面にまで銘打たれていますが思い切りこの作品から入りました。ダルセーニョの見た目が好み過ぎたので仕方がないのです。黒髪オッドアイラノベヒーロー的中二な服装、いやあドツボでした。

しょっぱな英語でしゃべり始めた時は思わずおろおろしてしまいましたが、単語の意味さえわかればだいたいの言わんとするところは察しがつきます。それにかっこいいので全てがそれでオールオッケーです。イケメンは正義である……。

 

世界滅亡的なパッションを抱えるえくれあちゃんことラスボスヒロインは可愛かったです。

何よりエンドのダルセーニョ君がめちゃくちゃ不穏なセリフと共にロマンティックなイケメン具合を発揮してくれたので大満足でした。めちゃかっこいい。スクショ取りました。かっこいい。萌えました。

 

 

[一言]

一風変わったシステムのゲームを楽しみたい方、ゲーセンでワンコイン入れる感覚で遊びたい方向け。

 

 

 

『Wolfarl.exe』(ノベル)

 

[概要]

ウディタのサンプルゲームパロディなホラーゲーム。驚かし要素と狂気強め。

ウディタのチュートリアルを知っていればより楽しめますが、画面の女の子「ウルファール」がサンプルゲームの案内人というキャラだという知識さえあれば十分OKです。

 

 

[感想]

 

予想はできたけどそれでも怖い!

自動で進むのではなく、一度プレイヤーの操作を噛ませるのが上手いところですよね。

じわじわ狂うおぞましさと、ドカンと突きつけられる怖さとが楽しめます。

再起動やセーブデータまで凝っているのも素晴らしい。発想はあれど丁寧な仕事ぶりが見事でした。

 

 

[一言]

シンプルイズベスト3分ゲー。リョナラー向け。

 

 

 

『なんかアーネストが不動の主人公だったら』(ノベル)

 

[概要]

ノリがVIPだなあと思っていたら本当にVIPRPGだった見るゲ。

 

 

[感想]

 

アーネスト推しなので人選は嬉しかったです。

一般向けにしては下ネタ特化で受け入れにくそうですがVIPとしてはよくある感じ。しょうゆタイプかと思ったけどそうでもなく、音声もとい音芸も控えめなので訓練されたVIPPERには物足りないかもなー、なんて。

RPGツクールのメタネタも多いので、フリゲ作者だとにやりとできるかも。

タイトル回収には不覚にも笑いました。

 

 

[一言]

さらっと下ネタのノベルで暇つぶししたい方向け。

 

 

 

とまあ、こんな感じで。

目について説明文で気になったものをざくざくと遊ばせて頂きましたが、どの作品にも共通の個性や色がはっきり出ている作者様だなーと感じました。

 

なにがなんでも一推しなのは『エグリマティアス』

個人的にツボだったのは『アモーレ・ダルセーニョ』

クリア後も何度かプレイしたくなるのは『彼女は死んだ。俺は、』

 

でした!

 

 

 

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shiki3.hatenablog.com

フリゲサイト「ほーむorあうぇい」6作品感想

「皆が仮装するだけで街は異国のよう」

衣装や小物って雰囲気でるよねな前置き。

 

 

えー、今回はほーむorあうぇいさんところの作品から数作、「妖かし問屋村の夢浮橋」「レディとメイドのスイートルーム」「なちゅらる+こんぷれっくす」「ミルク:ビタミン=1:1」「あらぬけガール」「弟とケンカしましたっ!」を取り上げてつらつら感想を書きますね。一部レビューっぽいかも。

 

どれもさくっとプレイできる短編ゲー、それぞれ単品で楽しめます。

「妖かし問屋村の夢浮橋」のみ一般向け、他は乙女向けの要素が強めの作品です。

「弟とケンカしましたっ!」に関しては共同制作作品とのことなのですが、企画がこちらの作者様だそうなので、一緒の記事で取り上げさせて頂きます。

 

 

というわけでさっそくそれぞれの感想をば。

 

 

 

『妖かし問屋村の夢浮橋』

 

[概要]

 

ウディタ製の短編探索ゲー。いわゆる雰囲気ゲーで、ストーリーは薄め。祭りの屋台やファンタジーの黒魔術店、ハロウィンの不穏なわいわい感などがお好きな方にぴったりだと思われます。

 

 

[雰囲気・構成]

 

かなり短いOPが終わると、村にポンと放り出された状態からゲームが始まります。初めに何をすればいいのか、このゲームにおける目的が一切示されません。

この作品に関してはむしろそこが良いなあと思います!

とりあえず村をぶらつくだけでもイベントが起こりますし、何より怪しげで賑やかな雰囲気がとくと味わえます。言ってしまえば目的は元の場所に帰ることになるんでしょうけど、その目的に気づかないままずっと村に居続けることもできるという。

 

この手のマヨイガものはあの手この手で帰さまいと引き留めてくるのが常ですが、この村の「帰りたきゃご自由に」な感じは物凄く気楽で、のんびりふらふらと探索を楽しめました。

ある程度物語を進めると、ちゃんとエンディングを見るためのヒントがもらえるのもありがたいです。私はあのヒントで初めて、ああ帰るのが目的なのか!と気づかされました。気づくの遅いねw

店の売り物や随所のモチーフを見るとかなりホラー寄りではあるんですが、上記の気楽さから、全体的にマイルドな不気味さに仕上がっていると思います。

 

 

[解釈・考察]

 

以下ネタバレ考察解釈語りのため伏せ字。

エンドが短めながらかなり思わせるところがありましたねぇ。ゲーム冒頭の台詞と言い、主人公は何度もあの村に行ったことがある様子? 墓や死体などのオブジェを見るに、あの村はいわゆる三途の川的中継地点だと思っているのですが。主人公が若返れるのは肉体から解き放たれるおかげ、みたいな……。

 

でもそうなるとエンディングでの彼女は危篤状態ってことになってしまうわけで。単純に夢の世界と考えたほうが良いのかなあ。

占い師さんの名前が同じなのもキーポイントではありますよね。連れてきたわりに引き留める様子もないし、片言喋りなのもすごく気になる。

妄想過多で考えるなら、占い師=主人公で、パラレルワールド上の同一人物とかそんな感じかなあと思っているのだけど、どうなんでしょう? 双子の鍵だし、家一緒だし。

正解というか、設定集が見たいところです。

伏せ字終わり。

 

 

 

[グラフィック・キャラクター]

 

とにかく可愛い。これに尽きます。見た目もそうだし、無邪気な台詞や愛嬌のあるキャラが多いです。

ホラーというよりハロウィンな雰囲気、かなあ。色やキャラデザが個性的で、世界観をより濃いものにしています。個人的に好きなのはピンクベリーのあの子。メカクレさんは良いものです。

雪だるまさんも可愛かったなあ。なんだか終始癒されつつプレイしていた気がします。

ぎょっとしたのは人魚ちゃんかな……。井戸の底にびっくりしました。かわいいのにかわいいのに。でもそこが良い。

魅力的なキャラクターがいっぱいで、キャラ萌えが捗りました。

 

 

[一言]

 

可愛いホラーや、ちょっとだけ不穏な探索ものをプレイしたいときに是非。

 

 

 

 

『レディとメイドのスイートルーム』

 

[概要]

 

ウディタ製の短編探索ゲー。うっかり鍵を失くしちゃったお嬢様、メイドにばれる前に探さなきゃ!みたいなノリ。女性向けな雰囲気で、コンプまで30分ほどのさくっと遊べる一作です。

 

 

[グラフィック・世界観]

 

初め起動画面を見て、お洒落な紅茶の缶みたいだなあと思いました。こういう絵柄っていうのがうまく言えないのですが、洋風でお洒落な感じと言うか。あとがきにヴィクトリア朝時代~と書かれていてなるほど納得でした。

おお!と思ったのは電話交換手のくだり。あの会話一つあるだけで作品の時代背景が感じられてとても良かったです。

 

難易度については丸々ネタバレの攻略が公式サイトにあるので問題なくコンプ。ヒント無しで行くなら1つだけかなり難しいのがあるかも、という印象でした。

セーブやアイテムがドラムロール式なのがひそかにツボでした!

 

 

[ストーリー・ネタバレ感想]

 

この作品でネタバレをぼかして書くのは無理、ということで以下伏せ字です。

 

何よりもまず、あとがき3行目に激しく同意致します。ですよねー!

さてキャラクター面、主人公のお嬢様がもう可愛くて仕方ありません。ミステリ好きのちょっと夢見がちなドジっこさん。いやー、これはやられますって。

一方でメイドさんのほうは素の口調がかなり押せ押せでドキッとしました。流れるように口調が切り替わるのも手慣れてる感あってかっこいいです…!

メイドとしてやってきた経緯で語られた友人云々や、レディが婦人雑誌を書いていることなど、明かされはしても本編に絡んで来ない設定がちょこちょこあったのが気になるところ。どうも続編の構想があるようなので、この辺りも楽しみです(と書いて記事が公開されるこの頃には公開されました!やったね! 続編の感想はまたしばらくしたら書きます!)。

展開もED名も含めて、ED3が一番好きです。微笑ましい!

以上伏せ字終わり。

 

 

[一言]

強がりお嬢様と自信家メイドのギャグ脱出ゲー、にピンと来るなら是非。

 

 

 

 

『なちゅらる+こんぷれっくす』

 

[概要]

ウディタ製の短編脱出ゲー。と、見せかけて実は脱出しないゲー。年齢制限あり、けっこうがっつりエロネタあり、弟×姉ものな乙女向け作品です。

 

 

[ストーリー・キャラクター]

 

とにかくお互いにデレデレ好き合いっこなのがツボでした! 姉弟だけど好きなんだしムラムラ来るんだからしょうがない! この潔く開き直ったノリが大好きです!

会話のテンポもかなり良く、不覚にも吹き出してしまうことがしばしばでした。ED6での弟の気合い入った台詞はきっと忘れられませんw ところどころ文字サイズ変更で勢い出してるのも上手いです。

 

ちょこっと不穏なエンドがあるのもまたぞくぞくしますね……!それでもどこまでも糖分たっぷり愛たっぷりなので、最終的にはらぶらぶいちゃいちゃになるんだろうなあと思えて安心できます。

けっこう淫語がぽんぽん出てきますが、終始ギャグ調で二人ともある意味開き直っているのでむしろ清々しいくらいでした!

 

 

[グラフィック・システム]

 

おねえちゃんの豊かなお胸が素晴らしい。

というのはさておき。きちんと姉弟らしく見た目も似ていて、表情変化も多め。二人とも特にえろい顔だと生き生きしてるのが見ているだけで伝わってきます。はっはっは。

エンド絵も可愛らしいのが多くて見ててにやにやしましたねぇ。中には突っ込みどころのある一枚絵もあって面白かったです。一番好きなのはED5のスチル。おねーちゃんキュート!

 

システム面では、まず追いかけっこが特徴かなと。アクション苦手な私でも逃げられるように、ゆっくりゆっくり追って来てくれるのでとても有難かったです……! 一方で、不意に予想もつかないところから現れるので緊張感も楽しめました。

探索時間と追いかけられっこの間にタイムラグがあるのも助かります。探索&逃げゲーでちゃんと探索できる時間があるゲーム、意外と少ないんですよねぇ。この辺りゲームとしてきちんとしてて素敵でした。

 

あと、投げつけるコマンド。あれがものすごく楽しい!アイテムの反応が毎度面白いし、エンドへの条件にもなっているのでわかりやすくて良かったです。

よく見られる脱出ゲーでありながら、システム面はかなり斬新で、最後まで夢中でプレイできました。

 

 

[一言]

 

姉弟ものや糖度高めのえろいちゃいちゃが好きな方にオススメ!

 

 

 

 

『ミルク:ビタミン=1:1』

 

[概要]

3分ノベル。まさかのマウス操作なウディタ製。超短編ネコミミ近親相姦さらっと下ネタ。

 

 

[感想]

 

ボクっ娘ネコミミ巨乳おねーちゃん。なるほど惚れざるをえない。

いやもう、黒髪金目だし、本当見た目がツボでした。

属性表記するならツンデレ弟×あほのこ姉って感じでしょうか。ビタミンがちゃんとミルクとやる気はあるらしいってところににやにやしました。

短い会話劇なのでちょっと暇を持て余した時にさらっとできるお手軽ゲーです。

 

 

[一言]

ミルクがはんぱない可愛いです。

 

 

 

 

『あらぬけガール』

 

[概要]

アラビアンな世界観で脱出ゲー。ギャグテイストで糖分控えめ。ED1つでプレイ時間10分以下の超短編です。リメイクされたVer2はboothにて公開中です。やったね! 当方はリメイク前のプレイ感想です。

 

 

[感想]

 

まずセーブ機能が無いことに驚いたのですが、それもそのはず、セーブする必要もないほど短い超さくっとゲーでした。寝る前とかにお手軽楽しめてありがたいですねぇ。

見どころはやっぱりキャラグラフィック。こういうアラビアンなテイストのものはあまり触れないので新鮮でした。マップにちょこちょこ置いてある小物もどれも統一感があって素敵。やっぱりドット絵は良いものです。

 

女性向けではあるけれど、とことんギャグ寄りなので、一般向けとしても遊べるかも?欲を言うならエピローグや後日談が欲しかったなあ。

ひたすら探索すれば良いし、行動は謎の彼が誘導してくれるのですんなり進められました。

……今さらだけどあの部屋は誰の部屋なのか、考えてみると、本棚のラインナップが改めてくすっときますね!

 

 

[一言]

グラフィック重視の方、ささっとお手軽に遊びたい方向け。

 

 

 

 

『弟とケンカしましたっ!』

 

[概要]

 

この作品のみ共同製作ゲーですが、企画がこの作者様だそうなのでこちらで取り上げます。弟×姉、がっつり年齢制限ありのバカップル系えろノベルゲー。一周3分かからないくらい。

 

 

[ストーリー・キャラクター]

 

えろ描写自体は少なめで、プレイ内容を匂わせはするものの直前で寸止め終了される感じです。とはいえ、最中を描写されちゃうよりこのくらい想像の余地を残してもらえるほうが私としては萌えるので、とてもにやにやしながらコンプさせて頂きました。

タイトル通りケンカはしつつも、根はラブラブデレデレな感じなので、どのルートも糖分かなり高めです。やったね。

 

出てくるお薬の種類も王道かつ萌えました。

嘘がつけないってね、いいですよね。えへへ。

姉上様の口調が固めのわりにちょろくって、そこのギャップにまた萌えました。

なんだかんだで、実は唯一健全(?)なあのエンドが一番好きです。やっぱりギャグの勢いが素敵で、案の定吹き出しましたw

 

 

[グラフィック・システム]

 

まずシステム面。セーブ機能が無かったので初めは周回が大変そうと思っていたのですが、二周目からはクイックスタートができます。見事な配慮っぷりに惚れました。

キャラの立ち絵はけっこうアップ気味に表示されるので、セクシーなほくろが際立ちます。二人ともにあるのが良いよね。

弟姉でぐいぐいエロネタが来る感じを見ると上記「なちゅらる+こんぷれっくす」に近しいのですが、こちらはキャラ絵の頭身が高いおかげかがっつり生々しくえろい印象を受けました。まあスチル有無を脇に置くならどちらも18禁寄りな気も……?

スチルで好きなのは甘い媚薬EDの絵です。弟の手の位置がもう、愛しさ満点でたまらんです。後日談がすさまじいことになりそうな予感の一方で、一見優しいらぶらぶ絵なのがまた。萌えます。

 

 

[一言]

お手軽に弟×姉なえろが見たい方にオススメ!

 

 

 

 

 

とまあ、こんな感じで。

ツボなのはやっぱり「なちゅらる+こんぷれっくす」でした!

ねーちゃんかわいい!

 

 

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shiki3.hatenablog.com

フリーゲーム「誰がために搭は在る」感想

「当たらないためにはターンを渡さなければいい」

攻撃する暇も与えん前置き。

 

 

えー、今回はVIPRPG紅白2015のフリーゲーム誰がために搭は在る」の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。

 

ボスをぶん殴って塔を踏破するバトル重視ハクスラ。さくっとプレイで数時間。VIPRPGなのでノリは独特。

ナイ軍と聞いてある程度わかるくらいならたぶん主要キャラは把握できるかと。まあストーリーは勢いで始まり勢いで終わるのできっとなんとかなります。

 

 

というわけで良かった点など。

 

 

ノーリスク戦略バトル

 

とにかくまず推したいのはシステム面。

さすが紹介ページで「無闇に充実したオプション」とあるだけのことはあり、心底ストレスフリーです。

 

死んでも初期地点に戻されるだけ、各階ワープ実装済み、面倒な雑魚戦は吹っ飛ばし可能、戦闘後のHPMPはほぼ全回復。仲間に関しても一括してレベル調整できるシステムがあるので、純粋に性能と戦術を求めてキャラを入れ替えることができます。

 

盤上が綺麗に整えられているので、プレイヤーは「どうやってボスを殴り倒すか」を考えることのみに集中できます。試行錯誤が戦略バトルゲーの醍醐味だと思っているので、負けた時のリスクを考えなくて済むのは本当ありがたいです。

加えて、倒したボスにいつでも再チャレンジできるのも嬉しいところ。最低レベル撃破を狙ってみたりもできます。

次はこれを試してみたい!が気軽にできる作品でした。

 

 

 

ゴリ押しも縛りプレイもキャラ贔屓も自由自在

 

難易度はイージーからウルトラハードまで4種類。報酬もリスクも一切変わらないので、純粋に自分の好みな難易度が選べれます。

初めはノーマルでプレイしましたが、連れて歩きたいキャラがけっこう強い性能持ちだったので中盤からはウルトラハードへ。10回負けたら難易度を下げる、とかいう自分ルールで遊んだりもしました。

 

かなり強い技が中盤から解禁されることもあり、やろうと思えばゴリ押しで爽快にオレTUEEEプレイもできます。戦闘も進み方もスピーディなのでこれもこれで楽しいやり方かと。

また、特に終盤はスキルの特性上使いづらいキャラクターも出てきてしまうのですが、ドーピングアイテムも潤沢なのでやろうと思えば贔屓もやり放題です。

 

まとめると、プレイヤーに合わせたプレイがいつでもノーリスクでできる。とにかくここが徹底されているなあと感じました。

 

 

 

インフレ上等バフ特盛の連鎖撃

 

さらにバトルで楽しいのが、バフデバフの重ね掛けとコンボ要素です。

いや本当心から驚いたんですが、このゲーム、キャラが死んでもバフは継続するんですよ! バフをかけ直さなくて済む→そのターンを次の戦略や立て直しに使える→幅広い戦略が試せる、これがめっちゃ楽しいんです。

全ての攻撃がクリティカル、なんてことも余裕でできます。インフレってテンション上がりますよね。

 

加えて特徴的なのが連鎖撃とリンク技。プレイしていけばそのうち24連撃は通常攻撃のようなもの、ずっと俺のターンも当たり前な圧殺戦略も楽しめます。すさまじい。

魔法技に連撃が多くて、ミスのリスクが少ないのも嬉しかったですねぇ。魔法使い贔屓なもので。偽ダーエロにいちゃんにはお世話になりました。

このコンボ感とバフ一発決めのおかげで、全体的にスピーディな印象で、熱中してるうちに気づけば真夜中なんてプレイを久々に味わいました。ハハッ。

 

 

 

さりげなく潜む隠しボス

 

戦闘面ばかり取り上げてきましたが、ダンジョン探索もさりげなく楽しい要素の一つでした。

 

まずは道中の中ボス。

赤い敵を倒すと宝箱に入った追加スキルが手に入るんですが、これがまたストーリーボスよりも強かったりしちゃうんですよね! リターンには試練がつきもの……!

中にはそのまま仲間になってくれるキャラもいて、苦労させられたスキルが味方になってみると頼もしさを感じました。詳細がわからなかった技も内容がわかると意外と一長一短あって、使ってみてわかるコスト管理なども楽しかったです。

 

次に挙げたいのが隠しボス。

この隠れ具合がなかなか面白かったです!

確かによくよく見るとマップグラフィックにヒントはある、んだけど意外と見つからないんですよねぇこれが。基本すんなり見つけられはしたのですが、暗闇マップはかなり時間をかけてしまった覚えがあります。見つけた時の喜びがボスへの殺意を高めてくれました。

ボス戦部屋を見るとだいたい登場順に並んでいるので、どのあたりを探せばいいのかが察せれるのもありがたいところ。

 

なお、ダンジョン内に難しい謎解き等は一切なく、基本は一本道か二又なので方向音痴でも安心です。階ごとにかなり特色のあるマップなので、視覚的な面でも楽しめました。各階のタイトルもかっこよくて素敵。

 

 

 

スタイリッシュでかわいいオリジナルメニュー

 

グラフィック面で言うとオリジナルの戦闘画面も見どころです。

ぱっと見はやや世界樹に近いかな? コマンド選択時に出てくるキャラクターのグラフィックがめちゃかわいくて好きなんですよねぇ。素材の関係か、絵柄が違うキャラもいはしますが……それもそれでクオリティは高くて好き。

スピブレちゃんの戦闘時立ち絵がかわいくもかっこよくて惚れました。ファンになります。

コンボが繋がった時のSE音も気持ち良くて、重なった連撃にCRIが乗るともうにやにや顔でした。

 

 

 

 

余談ですが、属性による強弱がないところも良いと思うんですよねぇ。装備で属性パズルしなくて済むし、本当に好きなキャラを連れ歩けるし、あくまで使えるスキルの制限になってるだけっていうストイックさが好き。

 

 

 

とまあ、こんな感じで。

 

戦略を練るバトルが好きな方、ずっと俺のターンを楽しみたい方、軽快でスタイリッシュなプレイ感にピンとくる方へ強くおススメです。

 

追記ではネタバレ込みのプレイ日記に近い感想など。

 

 

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