うそうさ〜第二号室〜

フリゲ!鬱展開!ヤンデレ!万歳

フリーゲーム「Hand in Hand ~夜+昼~」感想

「救わなくたっていい、ただこの拳が届いて欲しい」

そしていつか拳を解いて君と想いを交わしたい前置き。

 

 

えー、今回はhazuさんところのフリーゲーム「Hand in Hand ~夜+昼~」の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。

 

 

VIPRPG、関連作が多数あるのである程度慣れてる方向け。金砕シリーズの大長編見るゲもとい読むゲ。作中では「夜編」「昼編」と題されていますが、別作品というより前編後編といった構成です。

セーブの間隔がかなり長いので、腰を据えてどうぞ。

 

今回は紹介より初めからがっつりネタバレありで感想を書き散らしますので、未読の方はご注意ください。

 

 

 

 

 

 

【夜編】

 

殺す事しか知らなかった魔族の青年が、愛と強さを知る物語。

 

いやー、『第六返球メテオドライブ』でも思いましたが、この作者様は「戦い」「好敵手」を描写するのがべらぼうに上手いですね!! ただの殺戮と腕試しの戦い、そして大切なものを守るための死闘、これらが全て違った味わいで描写されているのがすごく響くんです。

同じ拳の殴り合いでも、戦った後の余韻が別物。それがそのまま主人公ギビトの考え方の変化に繋がっていくんですよね……。キャラクターの成長や変化を描くのってとても難しいと思うんですが、描写がストーリーラインに伴っているので、すんなりと受け入れられました。

 

ドラゴナスの叫びが大好きなんですよー!

「俺も、まだまだ強くなれるってことだ・・・!」のあのシーン。もう、全身が奮い立ちます。私の中で、というかおそらくはギビトの中でもきっと、敗北=失敗って気持ちがあって。それを綺麗に塗り替えてくれたのがナスとの戦いだったなあと思います。

一番目立つ戦闘シーンはやっぱりあの、守るためのシーンだと思うんですが、個人的に一番好きなバトルはここでした。

 

キャラだとやっぱりぐり子が好きだな!

飄々としたキャラを魅せるのがうまいですよねえ。ぐり子さん自身が別に気負っているわけではなさそうなところも好きなんですよ。素で、自然体で、肩の力は入ってない感じ? でも超人ってわけじゃなくて、うっかりおいしいものを食べすぎちゃったり、弱みを見せようとしない意固地さがあったりするところがまた、人間らしい。

達観しているのに不思議と身近に感じられる、まさに「魅力的な女性」の体現でした。

 

あらすじだけなぞれば、王道で軽く見える話だとも思います。闇に生きる青年が本当の強さを手に入れて、愛する女性と心を交わして、死を乗り越えて残されたものを慈しむ。よくあると言えばそれまで。ですが、込められた想いの熱さとそれを描写するパワーが圧倒的です。これは唯一無二。めちゃくちゃ心の臓を揺さぶられました。

 

この段階で「もしも」の強さ、人間と魔族の違いなど、ラストの説得力を増すための布石が置いてあるところも巧みだと思います。

 

 

 

【昼編】

 

殺す事しか知らなかった天界の道具が、愛と強さを知る話。

 

触り合いっこの事件があってもなおルミナリエを女、ゼダックスを男だと思い込んでいたので、性別を明言されてかなり動揺しました。夜のヒロインがTHE女性って感じだったので、なおさら驚かされましたねー。

 

印象に残ってるシーンも山ほどあるけど、一番は「あのルミナリエがあんなに心を傾けて気を遣っている」って気づくXP天使のシーンかな。あれすごくつらくて、でも愛が如実に表れてて、グッときましたね~。そうだと気づいてしまうXP天使もルミナリエを見つめ続けてたんだなあってわかるやつ。良い……。

 

キャラだとダモンが好きかな。ダモンもこれまた、やられる時はきっちりやられちゃうところが良いんですよね。

この作品、何でもできる人ってあんまりいないんですよ。どっかしら弱かったり、うっかり折れちゃったりする。でも、何だってできるって信じたくなる人はいっぱいいるんですよ。これが「もしも」を体現してて好きだなあと思います。

 

あと性癖的な意味で言うとリョナシーン好きです。ダリサのほうも、ゼダックスのほうも。濁点交じりの泣き声って最高だよね。

拷問シーンを長引かせすぎないのも良かったと思うんですよ。この後、全てを知ってるプレイヤーからするとストレスになる展開が来るので、早めに切り上げることでもやもやを軽減しているように思えました。いや、拷問自体は好きなんですけど。

誤解されて濡れ衣を着せられる展開自体はあまり好きではないのですが、絶対ハッピーエンドへ向かってくれるだろうなという確信と信頼があったので頑張れました。

 

 

 

【それから】

 

いやー、上手い。

夜編人間と魔族の差異はないのかもしれないという可能性を語り、昼編で化物・天使・悪魔と呼ばれる中間の存在にスポットを当てて説得力を増して、ついに手を取り合うことができる。論の補強が序盤から終盤に至るまで丁寧なので、納得が強いんですよー。

 

続く、となっているのはこの作品がシリーズの原点に当たるからなのかな。他作品へ派生していきますよー、という……。となるとRTP天使が出演していることが疑問ではありますが、ハー妹がメテオドライブでも活躍していたのもあるし、私がどこかでヒントを見落としてるだけかも。

 

 

 

 

【アフタートーク

 

・メタ視点について

 

もともと他シリーズでも神として作者様が出張ってくる作品が多かったですが、本作でついに一つの回答というか、区切りをつけたなあという感じがしました。

戦神との戦いで出された二人の結論がそのまま本作の読後感だと思うんですよ。つまり、「満足とは言い切れない」。神をぶっ倒して生まれた理由や世界の構造の理由が明確にわかって、すっきりして大団円でハッピーエンド──とはならないので。消化不良の謎が残り続けます。

 

でも、だからこそすごく誠実で好きなんですよね!!

作者自身や神様を登場させて、グリーンサイみたいにプレイヤーに語り掛けてくる作中キャラもいて、本作ってだいぶ次元の壁がゆるゆるじゃないですか。だから、やろうと思えばそれっぽい理由をかこつけて、無理やりご都合主義でおためごかしの回答を用意することだってできたと思うんですよ。

 

でも、それをしない。そこが好きだ!

 

「俺の神に聞け」なアンサーが大好きなんですよね……。二次元の上に三次元があるように、我々の上にはさらに超常の何かがあるかもしれなくて、でもそんなのわかりっこないから日々を謎めきながら生きてるわけじゃないですか。まさにその通りの、当たり前のことを、でも説得力と素晴らしい過程を持って導き直してくれました。

なので、満足とは言い切れない、でも、誠実で好きです。

 

 

 

・XP天使について

 

ハー妹の演出凄かったですよね……!!

皆が記憶を失っても、彼女だけは一から百まで全て覚えている。だってそういう「能力」だから。いやーもう、説得力がすごい! 

 

夜編ですでに「認識されてしまった人物はその認識と異なる場合別人と判断される」と発言しているのもすごいと思うんですよ……! それを言うなら彼女の能力の時点ですでに伏線なんですが。

顔グラが変わって「認識と異なる」姿となった彼女だけが唯一、記憶を保持していて、「同一人物」だとわかるように作られている。この因果がめちゃくちゃ気持ち良かったです。脳汁出そう。

 

どうして彼女がここまで重要な立ち位置に?

という疑問もありはしますが。きっとそれも本作の結論と同じく、「神に聞け」なのかなー、なんて。

 

実を言うと、昼編の途中からXP天使のことあまり好きになれなかったんですよ。それは彼女が原因だからとかじゃなくて、単に「誰か助けて」「私は悪いけどあの人も悪い」という主張が嫌いだったからなんですが。

でも、だからこそXP天使が好きでもあるんですよね。矛盾だと思われるでしょうが、そうじゃない。なんかねえ、彼女ってなんかすごく「小市民」じゃないですか。物語の中核に巻き込まれはしたけど、基本は見てるだけで、踏み出す勇気もあまりなくて、流されるままって感じ。化物だらけの本作の中で、彼女だけが唯一すごく親近感を抱くキャラなんですよ。誰かに責を転じようとしてしまうのも、自省しつつも足を踏み出すまでが遅いのも、色々な点で否が応でも共感できてしまう。

だから、そこから私の共感を離れて、独りで超常的な魔法を発現させて、あそこまで大活躍した姿がすごく印象的でした。

 

モブでも、下級でも、縮こまっていても、大切な人のために踏み出せばそれは物語になれるんだなっていう勇気をもらった気がします。勝手に。

なので、全肯定はしないけど大好きです。語りたくなっちゃう、最後までイイトコ魅せる良キャラでした!

 

 

 

とまあ、こんな感じで。

 

調子に乗っていっぱい語ってしまったなあ。

物語の勢いに乗せられる、熱さが光る良作でした。どのセリフも響くんだこれが!

 

 

 

同作者様の他フリーゲーム感想記事↓

shiki3.hatenablog.com

 

 

フリゲサイト「エンディング・エラー」5作品感想

「生まれた時からずっと一緒なんだからそれは当然」

特別ですらなく当たり前に愛し合う前置き。

 

 

えー、今回はエンディング・エラーさんところのフリーゲーム「ハロウィンナイト・グリッチすぺしゃる!」「サマーデイズ★弟」「パラダイスロスト/フェイクワールド」「キリくんと私。」「チョコレイト&ハニー」の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。

 

相互に関係性はなく、どれも読みやすい長さの乙女向けノベルゲーです。

というわけでさっそく目次はこちら。

 

 

 

 

 

『ハロウィンナイト・グリッチすぺしゃる!』

 

[概要]

同作者様の『ハロウィンナイト・グリッチ』シリーズ番外編。さくっと数分でコンプできる、季節限定公開のミニノベル。

 

[感想]

いや~やっぱ好きですねこの世界観とキャラクター! 理不尽と暴力がライトでポップにはびこってて楽しいです。B級映画な世界観よき。

どのエンドも三者三様にピムちゃんを愛でててほのぼのしました。

スウィードエンドは無害さに和みましたね~。本編で彼の策士っぷりを知っているのでなおさらピムちゃんの警戒心の無さが映えます。サウィンのハラハラも。

サウィンエンドだとピムちゃんの身体、というかツギハギがよくよく目立つのでかなりテンションが上がりました。サウィンの犬っぽさも健在で嬉しい。多々ヤンデレゲーをやってますが、あの無邪気な圧はサウィンだからこそ出せると思うんですよね~。一推し!

エルデルエンドだけ、肝心のディナー(ピム)がメッセージウィンドウに隠れて初見の衝撃が薄かったのは惜しかったかな。でもウィンドウ消去はいつでもできますし、デフォルメポップにグロくて可愛かったです。ピムの態度がなんというか、疲れつつも“慣れてる”感じなのがまた面白い。

 

 

[一言]

シリーズ好きなら必見、そうじゃなくてもギャグ調で脅されるゲーが好きなら是非。

 

 

 

 

サマーデイズ★弟』

 

[概要]

夏休みだ!プールに行こう!と思ったら弟に阻止される系ノベル。ヤンデレ弟×天然姉。

 

 

[感想]

 

一番好きなのが、弟は自分の束縛がヤバすぎるのを自覚しているところ! でした! 自覚してなお止められない、ヒロインが危なっかしすぎてやめられないというのも理由として上手いところ。

なんだかんだで照れちゃったり、素直に甘えてくれちゃったり、病みとかわいいのバランスがほどよくて微笑ましかったですね~。年相応の不安定さって感じ。

いのりちゃんのキャラ付けも好きなんですよね。嫌味がないんですよ、ここ貴重。流され系ヒロインはよく見ますが、こう、素で頭弱いけど根は良い子な感じがすごく好きでした。

 

エンドとしては4が大好き! かける君がわざと狙ったんじゃなくて、不幸と不運が重なりつつも漁夫の利を得た感じが生々しくて好きでした。

ハッピー路線だったらエンド2かなあ。おうちでまったりデートは全女子の憧れ。主語が大きいハイすいません! エンド5もそうなんですが、いのりちゃんがなんだかんだで弟の距離感のヤバさに気付いていない(家族愛と誤認してる)ところも好きでした。

 

 

[一言]

脅しつつもなんだかんだで甘やかしてくれる激愛系ヤンデレが見たい方向け。

 

 

 

『パラダイスロスト/フェイクワールド』

 

[概要]

自室で目が覚めたけど、頭がはっきりしない……から始まるノベル。策略系ヤンデレ、弟×姉。

 

 

[感想]

 

エンド分岐はあるものの、よくわからないままに終わるものが多め。……と書いてしまうと消化不良に見えますが、何が何だかわからない状況に追い込まれている不安感が心地よい作品でもありました。

弟君と飲み物を半分こにしたり、いっぱい心配してもらえたり、糖度があるのも嬉しいところ。こういう距離の近さは家族ものならではですよね。

起動画面やBGMが禍々しく、画面四方を侵食する血錆色の枠なども含め、グラフィック面での雰囲気作りもばっちり。同作者様の『箱庭ネオテニー』でも感じたんですが、画面の色味で世界観を表現するのが上手いですよねえ。

 

ストーリーとしては最後に回収できるエンド、こちらがやっぱり印象的でした。斬新というか、お似合いだなあ。愛してるからというより愛されたいから、好奇心や自分の願望が勝っている感じが個人的に好みではありませんでしたが……。これこそが好きという方は絶対にいる。はず。印象付けるという意味でも◎の演出でした。

 

 

[余談]

英語各種自分用メモ。

「Sin 罪」「penance 懺悔・苦行・贖罪」「victim 犠牲者」「rim 淵、縁」

 

[一言]

落ち着かなさ、不安感、毒のある雰囲気を楽しみたい方向け。

 

 

 

『キリくんと私。』

 

[概要]

弟と初詣に行く、数分ノベル。弟×姉。

 

[感想]

本作はヤンデレというより禁断の愛、かな?

恋愛だけど恋愛じゃないというか、お互いに向ける矢印の中身が違うけど、お互いに拗らせている感じでした。初めは姉側が弟側の気持ちに気づけないのなんでかなーと思っていたんですが、恋愛対象ではないけど一番傍がいい、みたいな気持ちなのかなと解釈できるのかもしれません。

 

[一言]

執着強めの弟とほのぼの過ごしたい人向け。

 

 

 

『チョコレイト&ハニー』

 

[概要]

バレンタインネタ、双子。

 

[感想]

ぼんやりとした嫉妬や独占欲が、恋の芽生えではないかと気づいて、さらに二人だけの唯一の愛の形となる……。形のない「好き」が、短いお話の中でどんどん定義されていく感じが興味深かったです。

ヒロインがわりと飄々としていて、すんなり恋心を肯定してしまう辺りもなんだか独特の空気を感じました。二人だけに伝わる感じ!

立ち絵も、お揃いの部屋着もあいまってまさに双子で、きょうだいだと見てすぐわかってしまう外見なのがグッときました。お互いあっさり合意しているからこそ、傍から見た時のヤバさが際立つんだろうな……。

 

[一言]

さらっと読める、ドライだけどラブラブな絆の話。

 

 

 

とまあ、こんな感じで。

いや~やっぱり自分の好きなものを突き詰めてる作者様って安心して応援できますね! 独自の作風をどんどん突き詰めて欲しい気持ちです。

 

 

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えー、今回は森越一さんところのフリーゲーム心臓を奪われた魔物」の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。

 

終盤に分岐有り、短編RPG。公式の想定プレイ時間は1~1.5時間でしたが、私は少し悩んで30分だったので、ゲーム慣れしている人はもっと早いかも。

一方で、満足感はたっぷりの一作です。

 

 

というわけで、良かった点から。

 

 

 

鬱から始まり明るく終わる

 

生贄として捧げられ、己の無力感を噛み締め、話しかけてきたのは謎の悪魔……。導入だけみれば暗く恐ろしい展開のように思えます。

が、プレイしてみると雰囲気はどんどん上昇気流に乗っていきます。

ストーリーラインが、こう、少年漫画なんですよ!

無力な少年が相棒に発破をかけられ、いつの間にか立ち上がり、気になる女性のために強敵に立ち向かいそして──という展開。魅せ場で挟まれる高クオリティなスチルも合わさって、とてもドラマティックでした。

バッドエンドはかなり淡々としていますが、だからこそトゥルーエンドの爽快感は実に気持ち良かったです。エンドロールでさりげなく一か所見せてくれる、あの演出も大好き!

 

 

 

パズルライクなバトルシステム

 

RPGと銘打ってはありますが、バトルのみを取り上げるとパズルのようなプレイ感でした。戦闘は半自動で運要素はなし。つまり戦う前から勝敗は決まっています。勝てない時は絶対勝てないので探索をする、あるいは自分の見直しをするのが必須です。

マップ自体は広くも狭くもなく、用のなくなった場所では相棒のウィルがきっぱり明言してくれるので、どこが探索漏れになるのかは比較的わかりやすいはず。

ただ、虱潰しに似た作業が苦手だったり、初手からさくさくハイテンポで自由に動きたかったりするタイプの方には向いていないかも? 逆に私はきっぱり攻略ルートが決まっている方が動かしやすいので、斬新で面白いシステムでした。

 

 

 

相棒と話し合うのがキーになるシステム

 

戦闘、世界観の構築、探索、全てにおいて重要なのがウィルの存在です。いやー、初めはただのナビゲーターだと思っていたんですが、これが大間違い。見事にしっかりと“相棒”になってくれる良キャラでした。

一部の探索をウィルとの会話で行わせるのがすごく巧みでしたね~。話すというコマンドをプレイヤーに意識させるステップを用意してあるのが素晴らしい。何もない場所でも零れ話が聞けるから、つい会話パターンが切れるまで話したくなっちゃう。進行度によっても差分が多くて、お喋りが捗りました。

差分と言えばウィルのお部屋に置いてあるもの全部に会話文が入ってるのも丁寧だし、立ち絵が変わってからだと反応が変わるのも好き。

 

そうして愛着が湧いて来たところであのイベント、さらに戦闘での重要な役回りですよ。プレイヤーが上手いこと主人公に馴染んでいくといいますか……。メタ的にみれば、役立つシステムであるウィルと接していくうちに、だんだんとウィル自身に愛着がわいてきて、キャラとして好きになっちゃう感じ? 

「惚れさせる」のが上手いゲームでした。

 

 

 

 

作者様の色がよく出ている作品

 

最後に紹介をば。

実は私が本作をDLしたきっかけはpixivにあります。もともとこの作者様が投稿されている、「男二人で」シリーズが好きでして。

www.pixiv.net

女装してる男友達と堅物っぽく見えて雑に柔軟で男友達がひたすらだべってご飯食べる短編漫画なんですけどね。ところどころで掛け合いに緊張感があったり、あるいは距離を置いた優しい気遣いがあったりしてすごく良いんですよ~。

 

で、本作のキャラは上記のシリーズとは関係がないんですが、「僕の漫画を気に入ってくれる方ならたぶん気に入ってくれる話」とあったのでじゃあプレイしようと決めました。結果、とても気に入ったので、いやあ宣伝文句に偽りなしです。

ゲームを気に入った方は漫画、漫画を気に入った方はゲーム、両方の雰囲気が楽しめるかと思います。

 

 

 

 

とまあ、こんな感じで。

 

短編で満足感アリ、スロースターターながらもしっかりとプレイヤーを引き込んでくれる良作でした。

 

 

追記ではネタバレで、少し詰まったところの攻略など。

 

 

 

ネタバレ注意。

 

 

 

 

基本的には、敵を倒す→倒せない→内臓を探す→敵を倒す、の繰り返し。

ですが、ウィルの立ち絵が変化してからちょっと詰まりました。

 

というのも「応援」について。

ウィルがそれとなくヒントを出してくれてはいるんですが、いかんせんバトルがオートで進むので、xキーの存在を忘れがちなんですよね! あっはっは。

そんなわけで、詰まっちゃった方はレッツチャレンジ。応援パターンが複数あるのも元気が出ました。

 

あと余談として、力尽きて部屋に運ばれると装備が勝手に変わっていることがあります。倒せない時は装備を見直すこれ大事。

装備ではなく、力を借りるという表現もすごく好きでした。

 

 

 

 

あと最後に、ネタバレ関係で叫びたかったことを一つだけ。

 

この作者様、性別ふやふや系のヒロインを魅力的に描くのがめちゃくちゃ上手いな~!!!

ヒロインなんですよ確かに。でも女って感じはしなくて、けどかわいい、みたいな。うわー上手く言えないなあこれ。この手のキャラ好きな方は絶対いるんですけど、それを言うとネタバレになってしまう矛盾!! うおお!! 中性でもボーイッシュでもないんだけどある意味中性みたいな。届いて欲しいなって思いました! 需要に!!

フリーゲーム「Nocturne else...」感想

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好きなように作りなさいというそこに自由はあるのかな前置き。

 

 

えー、今回はローゼンクロイツさんところのフリーゲームNocturne else...」の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。

 

VIPRPG。使用されているのはモナーキャラですが、モナー2chネタを知らなくても楽しめます。

内容は、ぶっちゃけメガテン。らしいのですが、私がやったことあるのってデビサバとデビチルだけなのでどのあたりまでが元ネタ準拠なのかわかっていません。その点ご了承のうえでどうぞ。

 

 

というわけで、良かった点など。

 

 

 

終末感が際立つ山形県

 

ゲーム開始早々、世界が滅びます。メガテンなので。

当然、達観している人はほんの一握り。大半のキャラが動揺し、混乱し、どんどん狂っていき、終盤には阿鼻叫喚の狂乱が待ち構えています。この容赦のなさ、終末の描き方がまずとても好きでした。狂った一般人の台詞の、勢いとテンポの良さに中毒です。

マネカタが時々プレイヤーを励ましてくれるのがまた、えげつないんですよね……。人外の価値観で褒めるから、逆に傷つく時もあるという。茨道を歩く険しさ。

悪魔と人間の倫理が交錯して、混ざりあう感じが好きでした。

 

 

 

各自の理想をぶつける分岐

 

エンドは5つ。一周すればどういう分岐になっているかはおのずとわかるかと思います。これを察せる作りがまず素晴らしいんですよ! 各キャラが自分の理想を見つけていくんですが、そこに至るまでの思考の書き方がとても丁寧なんです。どのキャラの視点に立っても共感したくなるし、仮に頷けない理論であっても理解はできるように描写されています。

どれか一つの思想に染まって走り抜けてもよし、何も選ばず流されるもよし。全員と寄り添いたいのに全部は選べない、じゃあどうするか、なんて思考もエンドの一つとして組み込まれています。

 

 

 

キレッキレのモブ台詞

 

なにせ創世がメインになるので、舞台はどんどん神憑りの終末となっていきます。それに伴い、モブの台詞も狂気に当てられていき、最終的にまともな話ができる相手はぐっと少なくなっていきます。

ただこの狂気がなんていうか、すごい、アッパーなんですよね。もうキレッキレ。初めは悪魔側だけがこういう言動をするんだと思ってたんですが、どんどん人のタガも外れていって、勢いよく罵声と狂気が飛び出てすさまじいことになっていきます。

パワーワードに惹かれる方にオススメしたい気持ち。

 

 

 

見切りをつけやすい悪魔のレベル

 

モンスター合体系のゲーム、私の場合だと終わりが見えないプレイをしちゃうんですよ。その場で作れる仲魔は全員作らないと気が済まないし、枠が無限だといっぱい集めたくなっちゃう。

その点今作は柵を作ってくれています。同じ仲間は1体だけ、作れる仲魔の種類も多すぎず少なすぎず。道中で初めて見る悪魔を集めたらちょうどいいくらいのバランスでした。

技の継承もたぶんランダム、かな? ある程度やり直して厳選もできますし、あまり深く考えず進めてもアイテムさえきっちり使っていけば勝てる印象。悪魔のレベルが一定なので執着せずに済むところも助かりました。

 

 

 

ある程度はプレイヤーに親切設計

 

ダンジョン内のギミックはかなり豊富。動く床やライトオンオフなど、凝った演出が多めです。それでいて基本はゴールにたどり着きやすくなっている他、一部ではアクションギミックをスキップできる救済機能も用意されています。

また、どこでもセーブができない代わりにセーブポイントが多めに置いてあったり、移動にひと手間かかるぶん目的地がわかりやすくなっていたり。リスペクト元のゲームの雰囲気を残しつつ、プレイヤーのプレイしやすさも考慮されている印象でした。

ただトゥルーエンド後の報酬がすぐには使えない(周回プレイをある程度進める必要がある)ところは不便かな。演出等は多少まったりテンポです。

 

 

 

 

 

とまあ、こんな感じで。

まとめると、アトラス! でも最後に一雫の切なさと達成感を残して終わるところは、この作者様らしい味が出ていて嬉しかったです。

君も悪魔合体で最強のアリスを作ろう!

 

追記ではネタバレ感想。

 

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フリーゲーム「ランタイム・サーガ」感想

「国同士を見据える前に、まず自分の心を見据えねば」

感情論は捨てても情は失いたくない前置き。

 

 

えー、今回はちゃぼすけさんところのフリーゲームランタイム・サーガ」の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。

 

 

ガッツリ長編、戦略シミュレーションいわゆるSRPG。私の場合は、外伝全て辿って一周クリアで45時間ほどかかりました。山賊の討伐から始まり神話の大戦へと続く、まさにファイアーエムブレムな雰囲気の作品です。

 

 

というわけで、良かった点など。

 

 

多彩なキャラクター

 

やはりまず注目したいのはキャラクターから!

大ボリュームな内容に即して加入キャラはかなり多め。物語分岐などもあるため1周で全員の顔を拝むのは不可能ですが、そのぶんプレイヤーによって全く異なる過程を楽しめます。

気になるキャラがどんどん増えていくので、出撃数の狭さに悩ませるところが難点と言えば難点でしょうか? でもこれは嬉しい悲鳴ってやつですね!

個人的にお気に入りのユニットは追記で熱く語ります。

 

 

 

豊富なキャラ会話

 

加えて嬉しいのが、キャラのちょっとした会話イベントが豊富に組み込まれていること。しかも発生条件のほとんどが出撃回数で、キャラを使えば使うほど深みがましていく仕様になっています。なんとなく出撃させてみたら思わぬ背景事情があって、すっかり虜になっていた……なんてことも。

色んなキャラに専用武器や装備があって、たとえ主人公でなくても作中では大切に扱ってもらえているような印象を受けました。ストーリーだけでなく戦力としてもありがたい仕様です。

一方で、会話イベントやグラフィックは一気に全部見たいし集めたい、という完璧主義の方はもどかしく感じるかも。

ただやっぱり、ユニットの選択肢が多々あるからこそ、そのキャラとの思い出を作らせてくれるこの作りはすごく好きです! 愛着を持てばキャラが答えてくれる、もっとそのキャラが好きになる。そんなゲームだと思います。

 

 

 

親切な事前ヒントと余裕を持たせた難易度

 

私は難易度ノーマルでプレイ。SRPGはFEとフリゲを数作くらい触れた程度のプレイヤーで、詰将棋系は苦手なタイプなんですが、このノーマルが私にぴったりの難易度で驚かされました! ノーマルといいつつイージーに感じた、みたいに、プレイヤーの力量と作者様の想定する難易度にはギャップがあると思っていたので……。情報収集でキャラがヒントを教えてくれたり、基本的にはストレートに場の情報を信じれば良いようにできていたりするからなのかなー、なんて。

ちなみに各章には「戦術点」という、ちょっと上を目指して難しい条件を満たしたうえでクリアするという、縛りプレイに近いものが用意されています。私は確か41点くらい溜めれたかな? 自分の選んだ難易度にしっくりこなかった方は、こっちを狙ってみるのもいいかもしれません。

というか、戦術点で難易度の幅を持たせてるといったほうがいいのかな。条件もなにかと凝っていて、毎章飽きずにプレイできました。

 

 

 

動き回る戦闘アニメと溢れんばかりのキャラグラフィック

 

着目したいのはグラフィック面もそう。スクショだとどうしても伝わらないんですが、戦闘アニメがめちゃくちゃ動くんですよ!! 普段戦闘アニメオフ派の方も、終章で一回はオンにしてみてほしく思います。動きの溜めの使い方がカッコイイんだよなあ……!

専用武器の多さは前述しましたが、それに戦闘グラフィックが対応しているのにも脱帽でした。特に魔導士タイプの必殺モーションが好きでしたねー! 

 

また、特筆したいのは立ち絵や顔グラもそう。メインキャラのみならずほとんどのキャラに複数のパターンが用意されていて驚かされました。いったい何百枚描いたんだ……!

一人一人に文量を割くのが難しいSRPGにおいて、どのキャラクターを使うかのターニングポイントは「顔が好みかどうか」も大いに関係してくると思います。そこをしっかり把握したうえで、判断材料をガッツリ用意してくださっている作品でした。

 

 

 

とまあ、こんな感じで。

SRPGとしての出来等は、すでにコアなゲーマーさんが語られてるかなーと思うので、当記事ではキャラ中心に語ってみました。

 

ファンタジー交じりの軍記もの、暗雲立ち込めつつも最後には熱くハッピーエンドな王道長編作品です! 大ボリュームの満足感が欲しいあなたに。

 

 

追記ではネタバレ感想。

 

 

 

 

ネタバレ注意

 

 

 

ユニットの使用感や好きなポイントなど

全員語るのは厳しいので、特にお気に入りのキャラだけ。

 

 

 

主人公・ヒロイン組

 

 

・イジュラン

 

序盤はかなりヘタれてしまっていて良くも悪くも削り役、追撃できない・非力・すぐ倒れるという結果だった王子様。ですがクラチェンして弓を使えるようになってから、使用感が大いに変わりました。剛力・追撃・間接攻撃、鉄の弓で上級ドラゴンをドッパンドッパン撃ち倒す最強殿下です。

あとイベント関係だと、告白した後に思いっきり動揺して騒ぎまくるところがツボでした。ん~年相応! 好き!

 

 

・ナターリア

 

初め育てるかどうか悩んでいたんですが、ストーリー展開的に育てておいて良かったとほっとしました。ヒロインが一人で固定されてがっつりカップルになれちゃうの、フリゲならではの特権みたいなイメージあります。嬉しい。

特にエンディングの二人乗りドットすごい好きでしたね~! ロマンチックだし、お互いに支え合う関係って感じがして和みました。

 

 

・ナッシュ

 

性格に一番好感が持てるキャラです!

こういう竹を割ったような真っ直ぐなキャラ、やっぱり主人公映えしますよね~。クリフォード将軍と戦った時の、葛藤を含みつつも相手の覚悟には正面から答える感じの受け答えが凄く好きです。試しに戦わせてみて本当に良かった!

ただユニットとしては、その、力がめちゃくちゃヘタれてしまって……。他のプレイヤーさんのスクショもいくつか拝見したんですが、ほとんどが力25以上のパラメータだったのに対し、うちのナッシュはなんと19でした。あっはっは。

諦めて囮や盾役として運用してましたが、騎馬キャラをあまり使っていなかったのでそういう意味では助かったかなと思います。

 

 

・ヘレン

 

杖役がヒロインポジなのは納得として、短剣持ちなのが意外!

実際ほとんど短剣は使わなかったので、できれば四元素使いであってくれたほうが嬉しかったかな……。でも魔導士キャラが多い中、序盤からしっかり差別化されているのはすごく良いポイントだとも思います。

なにより彼女とソフィアのイベントがすっごい好きなんですよ~!

ソフィアがヘレンに心を許してるのもすごくいいし、ヘレンが他キャラと比べて素の少女っぽく喋るところもかわいくて好き。完全に愛着で運用したキャラです。

 

 

 

戦士・騎馬系

 

・ウルリケ

 

めちゃくちゃ好きなキャラです!! なので長くなります。

序盤はとりあえず剣士好きだし育てとくかー、くらいの温度感だったんですが、序盤の敵将との会話でめちゃくちゃ好きになりました! 

 

9章だったかなあ。ウルリケのピュアに善意を信じて正義を成すという態度と、敵将の悪だと分かっていてそれを成さねばならないという悲壮な決意が対応してて、すごく響いたんです。

で、ここだけ見るとウルリケも世間知らずの田舎娘なのかもしれないんですが、魔物の呪いを受けてなお凛と前を向く姿が気に入ってしまいまして。なんだろうなあ、例え重たいものを乗せられて、あの敵将と同じ立場に居たとしても、ウルリケは善と正義を成すキャラなんだろうなあと思ったんですよね。その潔さと、例え自己の命が散っても言い訳をしないであろう態度がすごく好きになってしまいました。

かと思えば他の会話では面白方言キャラと化していて、隙があるところも可愛い。田舎娘っていうキャラ属性が一貫して好きです。

 

使用感としては、うーん、どうしても非力さと紙防御が目立つかな。流星剣レベルの連撃スキルが欲しかった気持ちはあります。

ただ私は武人の証でクラスチェンジさせたせいもあるかも。魔導士系でクラチェンしたら、それこそ炎の剣や氷の剣も駆使して間接攻撃のできる剣士として唯一無二を誇れたやもしれません。

 

 

・ソフィア

 

めちゃくちゃ好きなキャラその2!!

いやーもう序盤から彼女は育てようと心に決めていました。仕事人という雰囲気が最後まで崩れなかったところが本当にありがたかった!!

クールキャラというより、武骨な生き方しかしらないキャラという印象。それをヘレンが解きほぐしていくのもロマンティックだし、そこに甘えすぎず影から支える立ち姿も惚れ惚れとします。彼女なりのポリシーや譲れない一点があるところにとても惹かれました。

ザガンとの戦闘会話が好きだったな~。やはり武人という印象です。

 

そしてユニットとしては、まあ、もう、最強ですよね。鉄の斧一本持たせて最前線に放り込んでおいたら敵が全滅してる、みたいな。四連撃はマジで強い、斧の攻撃力がそこに乗っかるからもう無双。あとかなりステータスが良かったみたいで、剣相手に必中かってレベルでドゴドゴ当てまくってくれました。ひええ。

終盤は悪地形がかなりあるので、水地系をざぶざぶ渡り歩けるところもかなり助かりました。

 

 

・マリオン

 

この子も序盤はこう、三つ編みかわいいし育てておくかーくらいの気持ちだったんですね。しかも騎馬キャラはけっこう出撃枠が狭き門なので、サブとして、最悪スタメン落ちする気持ちで育ててたんですよ。

いやいやいやいやとんでもない! めちゃくちゃ扱いやすくて素敵なキャラでした。破壊力というよりは安定という印象。遠くの民家は彼女一人突っ込ませておいたらなんとかなってる感じでした。あと単純に専用武器のアールシェピースが強い。

あと、お堅すぎてお友達が作りづらい、みたいな会話イベントにほっこりしました。大事に育ててあげよう……と思ったのもここからです。

 

 

 

・ドウェイン

 

いやーあの趣味はずるいでしょ!

趣味の話ですごくいいキャラだなと思って、ずっと出撃させることにしました。経験値が惜しくて育てられはしなかったんですが、お買い物にお使いに囮に、なにくれと活躍してくれたキャラです。壊れたライトスピアでよくぞ戦い続けてくれた。

某キャラと意外なエピローグを迎えてくれたのも嬉しい! 色んな意味で心優しく温かいキャラだったなあと思います。

 

 

 

魔導士系

 

 

ランバート

 

四元素攻撃役として育てようとしたものの、イジュラン編で杖使いがあまりにも不足していたので、急遽杖キャラに転換。当軍の中で唯一レベル20未満でクラスチェンジしたキャラです。しかも経験値増加スキルのおかげで、杖振ってるだけでレベルマックスになってしまった。あっはっは。

しかしながらそれでも強い。やっぱ魔法キャラが強いのかなー。とにかく敵の攻撃を避けまくるので、ドラゴンの大群相手に脳死で突っ込ませても無傷で帰ってくる強い男でした。

他キャラの補佐役みたいな会話イベントが多かったので、欲を言えば彼が中心に立つイベントも見たかったなー。支援キャラによっては見れるのかも、なんて。敵に対してけっこう冷めた雰囲気で台詞を返してくれるところが好きでした。

 

 

 

・ドロテア

 

まず言うと、男嫌い属性って正直あんまり好きではないんですよ。なんか相手は悪くないのに相手を悪く言うみたいな感じがしてしまって。

けどドロテアの場合は一方的にあしざまに言うわけじゃなくて、歩み寄ろうとしている姿勢が少しずつ見えるんですよね。「嫌」よりも「怖い」が強い感じ。そこがちょっといいなって思って、せっかくだし使ってみようかな、が始まりでした。それに女友達と話してる彼女がすごく楽しそうで! やっぱキャラ印象大事。

実際使ってみたら、終盤ではかなりドラマティックなポジションに立ってくれまして。育てて良かった、を実感できたキャラでした。

 

ユニット性能は、いやーとにかく必殺乱舞。ただのソールで必殺夢想してくれてたもんだから、専用武器ではもう無双でした。押し寄せてくる騎馬兵の増援全部一人で叩きのめしてくれた記憶が忘れられない。

スタメンの中で光と闇を両方Sで使い分けてくれる、魔導士キャラのエースでした。

 

 

 

 

と、お気に入りキャラはこんな感じ!

 

SRPGって、他のプレイヤーさんの感想も聞きたくなりますよね。特に本作はキャラのイベントが豊富なので、このイベントで惚れた!みたいなのが聞きたくなっちゃう、思い入れ深くなっていく作品でした。

 

 

フリーゲーム「アイするキミの居場所」感想

「ボタン一つ押させるだけでも、そこに罪悪感が生まれてしまう」

直接手を下させるって大切な前置き。

 

 

えー、今回はCOTOLIAさんところのフリーゲームアイするキミの居場所」の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。

 

コンプまで数時間かかるくらいの乙女ゲー。

 

いや~~~これはネタバレ禁止!

これはネタバレ禁止を掲げたくなるゲームでしたね!!!

 

とはいえそれだと需要に届かなくなるのがもったいないのも確か。とりあえず公式にある通り、ヤンデレ・ダーク路線です。で、個人的にポイント高いのは「お願いしたらちゃんと言うことを聞いてくれる」タイプなところ。お願いしたらね。

行き過ぎてるけど理不尽じゃない、おかしいけど話が通じる気がしてしまう、むしろ愛されてるんだしいいんじゃない? でもやっぱり……。このバランスが絶妙、揺れ動く感じが楽しい作品でした!

 

 

あとは全て追記に格納します!

 

 

 

同作者様の他フリーゲーム感想記事↓

shiki3.hatenablog.com

 

 

 

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フリーゲーム「ALICE×BOYS ~夢の国と少年達~」感想

「アリスの象徴は少女か理不尽か混沌かメルヘンか」

はたまた神経衰弱な前置き。

 

 

えー、今回はBananaKingdomさんところのフリーゲームALICE×BOYS ~夢の国と少年達~」の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。

 

乙女向けノベル。攻略対象多め、少年多め、1ルートは短めの雰囲気ゲー。

今回、酷評多めです。ただ、気に入らなかったというわけではなく、疑問に思うというか……惜しいなあという感じ? ともあれ書いていきますね。

 

 

少年要素は声とイラスト

 

シナリオで強く少年っぽさを感じたのは、三月ウサギとドードーくらいかな? アリスと年が近いからかもしれませんが、テキスト面ではあまり自分の思う美少年感やショタ感はなかったです。無意識の距離の近さがそうと言えばそうかな。でも、少年ゆえの無警戒さから出るのか、それともこの常識外れのワンダーワールドだからこそ起こるものなのか、好きだからか、みたいなところあるのでやっぱり要素薄め。この辺り、ガチで少年愛の方の感想も是非拝見したいですね。

余談、人の感想が気になる作品だったので検索してみたんだけど、レビューあんまりなかったんだよなあ。ふりーむにはあったのかな。今は撤退してるっぽいですが。

 

代わりにといってはなんですが、ボイスとイラストはすごく少年感強めです! 

イラストほんとすごいんですよ~! キラキラ透明感ある立ち絵もあれば、元気溌剌で素朴な塗りの立ち絵もあって、いや~眼福! 作中立ち絵の、アップと引きの使い分けも細やかでしたし。スチルでも身長同じくらいの子が多めで、見ててすごく和みました。

声ももちろんそうで、女性の少年声好きな方はもう大熱狂だと思います。双子のボイスの人が二人を演じ分けできてたら絶対堕ちてました。いやあぶなかった。

 

 

 

オートモードだと声はスキップ

 

オートモードだと喋ってる途中でも容赦なくボイスがスキップされます。なのできちんとボイスを聞きたい人は丁寧にタップまたはクリックで読み進める必要あり。

ここは需要がかなり分かれるところですよねぇ。ボイス興味ない人はオートでもバンバン飛ばして欲しいだろうし、逆にしっかり聞きたい人はオートでスキップされるならオートモードが無意味になると思いますし。ただ、せっかく大人数を起用してるフルボイス作品だから、やっぱりもったいないなーと感じてしまうかな。

そのわりに起動時のボイスはスキップできない辺りもちょっとちぐはぐ。

 

あ、でも、キャラごとのボイスオンオフを選択できる点はとても細やかで素敵でした! これ実装してるフリゲってだいぶ珍しいですよね。配慮が素敵。

 

 

 

ルートによっては知らない名前がたくさん

 

ルートによって別ではなく、みんなが集まって共同生活を送るので、個別ルートで突然知らない人物の名前が出てきたり、その人とすでに仲良しだったりする描写が始まることがあります。その辺の認識の齟齬をある程度ふわっと流せるプレイヤー向け。それだけでなく、知らないはずなのに知っている、というシーンはかなり多めです。

推奨の攻略順などは公式サイトにあるので、それを元にすると混乱は緩和されるかも。自分はCさんの攻略を参考にさせて頂きました。オススメ!

 

 

 

ハトアリだこれー!?

 

公式のreadmeに「『ハートの国のアリス』シリーズのオマージュと取られる表現が登場します」とあるので遠慮なく明言してしまいますが、「確かにね~」と苦笑はしました。必読に書かれているのは細かい要素だけなんですが、挙げるともっと出てきます。

  • 冒頭落ちるシーンの文体
  • 小瓶をとりあえずエプロンのポケットに突っ込む仕草
  • 主人公にはなりたくないという卑屈っぽいモノローグ
  • アリスというのはただの役名らしい
  • キャラとの交流で小瓶に何かが溜まる設定

等々。

また、「役割」「ルール」といったキーワードを強調する書き方も見覚えあり。いやーアリスもので配役を重視するやり方自体はあるあるですし、そこまでパクリというのはとんでもない暴論ですが。文体というか強調の仕方?まで近いとこりゃ確かにね~という感じ。本作は少なくとも本編中は、アリスと騎士以外そこまで役を強調する必要はなさそうに見えたので、なおさら。

 

最後までプレイするとオリジナル色も出てくるので、パクリとは違う気もしますが。

 

少なくとも、プロローグとなる1周目の描写一連はかなり既視感がありました。特にこの作品のアリスはどちらかというと無気力・自我を奪われているという印象なので、モノローグだけ卑屈なのがより強調されてしまっているように思います。

執筆順とかどうなんでしょうね? 1周目と白ウサギから書き始めてる気はする。ハトアリベースで書いてたけど、進めるごとにだんだん筆が乗ってきて独自の色味が出てきたんだろうなあと邪推できる感じ。

 

 

 

 

 

とまあ、こんな感じで。

グラフィック重視で、難しいこと考えずに執着強めの甘いセリフをいっぱい聞きたい方向けの乙女ゲーかなと思います。

 

 

追記ではかるーくネタバレ感想。

 

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