うそうさ〜第二号室〜

フリゲ!鬱展開!ヤンデレ!万歳

フリーゲーム「魔王育成計画」感想

「まおうの ふっかつは しっぱい して しまった !」

パルプンテもこうかがないようだな前置き。

 

 

えー、今回は魔王育成計画製作委員会さんところのフリーゲーム魔王育成計画」の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。

 

ゲームジャンルはまさにタイトル通り、ロリorショタ化した魔王の育成ゲーです。プレイ時間は数時間ほどなので、一応短編に当たるかな。エンドは私の見たところ2種類で、分岐条件もシンプルです。

というわけでさっそく魅力的な点など。

 

 

 

選んだ性別によって変わるキャラデザ

 

主人公と魔王は男女・女男のどちらかのペアを選択できます。何よりもここが嬉しかった!育成ゲーで男女選べれるのって良いですよね……!

キャラデザも単純に性別が変わるだけでなくて、小物や角耳の有る無しなどあちこちに違いがあるので、2ペアでガラッと雰囲気が変わります。角があるのは男性だけっていう世界観なのかな? あるいは生えてても帽子で隠れてるのかもしれませんが。

ともあれ、男主人公の外見がめっちゃ好みでした! 敬語で私一人称なのにああいうちょっと好戦的っぽいポージングで接近戦しそうな、その、そういうのに弱いんです。伝わってくれ!

エピソードの一部が性別によって分岐するようなので、2周目は選んでいない方でやってみてほしいなーと思ったり。

 

 

 

パステルかわいい色味のドット絵

 

また、ドットの歩行グラフィックがどの子もすっごく可愛いです。パステルでいいのかな、こういうほんわかしたカラー好きなんですよね。等身高めなのもグッド。

ここでキャラデザの話に戻ってしまいますが、キャラを動かすとアシンメトリーなデザインがさらに生きるんですよね。左右どっち向いても違う味があるっていう。好きです。

 

 

 

戦略と育成方針が鍵を握るバトル

 

私はこのゲームをするまで育成ゲーってキャライベントや恋愛に力を入れるものだと思っていたんですが、こちらは戦闘システムもがっつり面白かったです。さすが魔王を育てているだけはあるなあと思いました。戦うために育てているというか。ここをストーリーの本題と絡めて考えるとまた面白いんですよねぇ。

ターン制で、魔法の溜めが鍵となるので一つ一つの行動にどれもがカギになります。また、スキルを覚えるためにもかかる日数も計画の内、どう育てるか考える楽しみも味わえました。長期的な戦略ゲーと言えるのかも。

 

私は初め偏った育て方をしていたので「なんだ楽勝じゃん」と余裕ぶっこいていたのですが、いやあ見事に頭打ちになってしまいました。けれども平均的に育てているとたぶん序盤に苦戦したのではないかなと。最適解に辿りつくまでのバランスもなかなかです。

また、2周目だと強くてニューゲームができるのですが、単純に超強化されるわけではなく敵のHP等も上がっているので、育てば育つほど歯ごたえある戦いが楽しめます。敵の強化条件はちょっと把握しきれていないのですが……おまけキャラをぶっ飛ばした回数とかかな?

何にせよ、コマンド式に頭を使うバトルも魅力の一つです。

 

 

ファンはおなじみゲストキャラ

そして私、そもそもこのゲームはシナリオ担当の「時雨屋本店様をきっかけとしてDLしたのですが。

神出鬼没の“奴”が!いまして!思わずガッツポーズでした!

他のキャラはどれがゲストで誰がこの作品限定キャラなのかちょっと寡聞にも存じ上げないんですが、こういうファンがちょっとにやっとできるキャラがいるのは嬉しいです。

 

 

勇者ではないが主人公、火を吹くシリアス設定

 

序盤はがっつりギャグで落としつつ、途中からシリアスな展開を匂わせてくる感じも絶妙でした。育成ゲーって作業にもなりがちだと思うんですが、合間に気になることが点々と撒かれるので、続きが気になって手が止まらなくなりましたねぇ。

一方、たった一つの謎をひたすら薄めて引き延ばしているような印象もあったので、ここは人によってはマイナスとして挙げられてしまう点かもしれません。

いやーでもやっぱり、この設定燃えるところがあるんですよね! 勇者と魔王に絡むいわば王道とも言える展開を踏まえつつ、ピントが合うのはそのどちらでもない主人公という感じが、こう……素敵です。

起承転結の転に力が入っていた印象でした。

 

 

 

多種多様な本棚

集めた本はきちんと読めるんです! 強化のためのコレクションかと思いきや、まさかの実用性。これさりげないけどめちゃくちゃ嬉しいシステムでした。

本編に関係があってもなくても、この世界を表す雑学みたいなのがわかったり、あるいは作者さんのこだわりが伝わったり、別世界の零れ話が垣間見えたり……。

本棚や書庫があるゲームはいいものです。

 

 

 

と、このように魅力的な点も多々ある一方で、合わないなあと思った点もありました。ここも正直に記載しておきますね。

 

 

 

時事ネタ込みのギャグネタ

ストーリーは序盤から終盤ギリギリまでギャグ展開で猛ダッシュしていきます。が、このギャグがどうにも合いませんでした。

時事ネタ・メタネタががっつり絡むんですが、どうしてもファンタジーな世界観と食い合わせが悪く感じてしまうんですよねぇ。あとネタの鮮度問題も気になりますし、元ネタが印象的すぎるので発言しているキャラが霞んでしまうこともしばしば。

 

 

スキップの意味を成していないマップ

まず、OPスキップや育成イベントの早回しなど、一部の早送り機能がついていること自体は嬉しかったです。二周目スキップが実装されているのといないのとではモチベが段違いですものね。

けれども一点、マップ移動。ここだけは合いませんでした。スキップの時に会話が挟まるので、結局スキップするのも歩くのも体感の手間としては変わらない気がするんですよね。魔法陣さんが別段重要な意味を成すわけでもないのでなおさら……。

あと素朴な疑問なんですが、メイドさん竜騎士がいる部屋は何か特別なイベントが起こる、または起こる予定だったんでしょうか? マップが広くてもシステムとして機能する部屋は少なかったのが惜しかったです。せっかく用語辞典等もあってサブキャラとの会話を促進させるつくりになっているのなら、もうちょっとサブイベントや会話のうまみ、マップ移動のおいしさがあると嬉しかったなー、なんて。

あ、でも、どくろを揃えるとちょっと祝福(?)されるなどの小ネタはとっても面白かったです!この手のがいっぱいあると良かったなあというところ。

 

 

スケッチブックのno image

あともったいないなあと思ったのは、立ち絵が一部no imageの表示になっていること。

立ち絵が無いこと自体は労力を考えると当然だと思うんですが、noimageと出てきてしまうと途端に未完成のような印象がついてしまいます。なので、画像無しのキャラの台詞ではそもそもの画像ウィンドウを消す等されていたら良かったなあと。システム上難しいのかもしれませんが……。

また、二つのウィンドウの見栄えについて。ウィンドウの組み合わせ方が“ただ配置しただけ”っぽく見えてしまうのも惜しかったです。ストーリーが全体的に日記風、一人称語りの形式になっている関係でメッセージウィンドウや立ち絵ウィンドウがノートブック風になっているのだとは思うんですが。枠付けるとか立ち絵だけは背景付けずにそのまま表示するとかメッセージのほうをルーズリーフ風にするとか、もうちょっと切り貼り感を和らげてあったらゲームの雰囲気がより濃くなったんじゃないかなあと思います。

 

 

 

名前決定時にキャラ外見が見られない

 

あと本当些細で恐縮ですが、私はキャラの外見を見ながら名前を決めたい派なので、画面暗転の中で立ち位置もわからないキャラに対して名前決定を求められるのはちょっと困ってしまいました。紹介ページに記載はあるんですけどね。

 

 

 

 

 

とまあ、こんな感じで。

惜しい・もったいないと感じさせるところもありつつ、しかしバトルや育成自体は楽しかったです。これから気になるという方にはとりあえずやってみて頂いて、システムが肌に合うようならぜひ最後まで走って欲しい作品です。

 

 

 

追記では自分のプレイログやネタバレ感想など。

 

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フリーゲーム「1000文字勇者」感想 

 

 

 

 

 

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フリーゲーム「1000文字勇者」感想

「手を上げろ!でないと死ぬぞ!」

言ってる時点ですでに死んでる前置き。

 

 

えー、今回は時雨屋本店さんところのフリーゲーム1000文字勇者」の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。

 

 

ツクール製ではありますが、戦闘無しの探索ゲー。謎解きというよりは、先に進むためのアイテムを手に入れる手段を先読みしていくというか……ええいやればわかる! さくっと手をつけやすい短編ゲーです。

 

 

 

RPGをお約束をひっくり返す王道システム

 

RPGといえば、住人に話しかけてアイテム回収したり進行フラグを立てたりするのが醍醐味だと思われます。が、この作品はそのシステムをくるっとひっくり返したうえで、お約束通りに進みます。といっても何がなんだかですよね。私もです。

これはゲーム開始数秒の説明書きが非常に秀逸なので、まんま引用しますが、

 

「ちなみに、あなたは1000文字読むと爆発します」

 

この発想力たるや、さすがの一言です。

人から話を聞いて進むというRPGのお約束をぶち破る発想がまず面白い。しかし、話しかけないと進めないというこのジレンマも気持ちいい。

ある意味覚えゲーではありますが、ヒントも簡潔でわかりやすいしやり直しも速攻なので、トライ&エラーが楽しい一作です。

 

 

 

つい話しかけたくなるセンス

 

わかっていても話しかけたくなってしまうテキストがふんだんに含まれているのもずるいところなんですよねぇ! 爆発するだろうという予感とともに爆死しに行くことほど楽しいものはないと思います。

なんというか、勢いで殺すタイプと不意に笑わせてくるタイプのテキストが織り交ぜられていたので、不覚にもぶっはぁと吹き出すことが多くて負けました。木曜日ずるいわー好きだわー。

また、「こうするとどうなるんだろう」という好奇心にどこまでも答えてくれる細かいつくりもされています。

おまけモードは特に楽しかったですねぇ。小ネタを拾えた時が嬉しかったですし、そこまで凝ってくれていることも嬉しかったです。

 

 

 

ゆるかわいい顔グラとキュートなオチ

 

どのキャラにもゆるかわな顔グラがついていて、それがくるくる変わってくれるのもとってもキュートでした。あのゴースト絶対忘れねぇぞ。さりげなくコミカルな動きをしてくれるところもキュートです。

案の定例のキャラにやられました。ウィンクとあのなんとも言えない間がかわいい!

そんなわけでエンドもあれを選んだんですが、あのオチとゆるすぎる神様が大好きです。

 

 

 

 

とまあ、こんな感じで。

さくっと楽しいゲームをやりたい方にオススメです。

 

追記ではほんのりネタバレな小ネタなど。

 

 

 

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フリーゲーム「斬首人が連れて行く」感想

「トップはたいてい無能なものだ」

ふんぞり返ってさえいれば良い前置き。

 

 

 

えー、今回は、*coelacanth*さんところのフリーゲーム斬首人が連れて行く」の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。

公式サイト、ゲーム本体共に18禁ですのでご注意ください。

 

概要としては洋館が舞台のR-18BLノベルゲー、エログロ鬱展開ありです。やったね。

攻略面は難易度高めですが、完全ルート分岐を載せて下さっているサイトも多いので詰まることはないかと思います。

 

あと、この記事を書いていた時期が例の如くかなり昔なので、アップした現在はサイト閉鎖&配布停止しております……。ご了承のうえご覧ください。

 

というわけでさっそく特徴的な点など。

 

 

 

ミステリ要素も持ち合わせるストーリー

 

主人公が常に感じる謎の視線、隔離されている兄との確執、館に隠された秘密等々。陰鬱な雰囲気に潜む様々な謎が気になって、ぐいぐいと読ませられるストーリーでした。バッドエンド分岐が多いぶん、あの惨劇の謎を解き明かしたいという気持ちが掻き立てられます。伏線の入れ方もさりげなく、特に回答編とも言えるEND1ルートはあっと驚かされる展開でした。

周囲との不和でぎこちない雰囲気や、それでも館に留まり当主とならねばならないという閉鎖感も魅力的です。いいですよねぇ、鬱々とした箱庭世界って。

どのエンドでも円満解決とはいかずどこか不穏さが残るのも、鬱展開好きとしては涎ものです。キャラ萌えだけでなく、一つの物語としても楽しめました。

 

 

 

過激なエログロシーン

 

さすが年齢制限がついているだけあってエロもグロも行為自体は過激なものが多いです。グロありだからこそできるコアな展開や、ニッチな性癖が満たされるシチュエーションがたくさんあって、大変潤いました。

と、過激と書いて逃げ腰になられてしまうのは本意でないので追記しておくと、描写自体はあっさり味です。グラフィックも流血表現があるくらいで、いわゆる局部やモツが出てくることはありません。なので耐性があるけど生々しいのは苦手……という方でも大丈夫なんじゃないかなあと思います。

 

 

 

オーディオ無し

 

こちらは惜しい点になりますが、BGMやSEが一切ありません。盛り上がるシーンや擬音の描写等もあることですし、せっかくなら音面の演出も楽しみたかったというのが本音です。

とはいえ、そういった聴覚演出がなくてもなおプレイしたい、全クリしたいと思わされるだけの構成力があるのは確かです。それこそノベルゲーですし、メインの文章ががっつりと楽しめるので、気にならない人は全く気にならないところかなとも思います。なんならこっちでクラシックでも流していれば雰囲気に合いそうですしね。

 

 

 

 

 

とまあ、こんな感じで。

一部不明瞭なまま終わる設定等もありはしますが、そちらについては別作品「獄主に捧げる降霊術」で回収されるようです。勿論この作品単品でも本筋は完結しているので、あくまでスピンオフ程度に捉えておくと良いかもしれません。

というわけでそっちもプレイしてきます。

 

 

 

ネタバレ込みの感想は追記から。気になる方は下記よりどうぞ。

 

 

 

 

 

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フリゲサイト「冬色と夜気」短編ノベル作品感想

「もの悲しさは慰めに繋がってくれるのです」
そう嫌わないであげてほしい前置き。

 

えー、今回は、冬色と夜気さんところのフリーゲームをいくつか取り上げて、感想をつらつら書こうと思います。
取り上げるのは、「落日」「雨」「燈火」「小夜曲」「Taupe」です。どれも関連性はなく、単品で楽しめます。また、それぞれ30分もかからない短編の恋愛ノベルゲームです。

 

 

落日

国と愛する人、どっちを選ぶかの話。初めはキャラや国々が多数出てきて、慣れていないせいか戸惑いましたが、最終的にはわかりやすくまとまっている印象でした。
立ち絵が可愛いのも魅力です。そして、どの展開も大団円とはいかず、必ず何かを失わなければいけません。この具合が切なく、もっと言うと鬱展開で、非常に好みです。
狂王のエンドがお気に入りでした。

 

 

タイトル通り、ほの暗くメランコリーな話。
キャラの設定が初めは唐突に感じられもしてしまいましたが、気づけば雰囲気に入り込んでいた作品です。
友達との会話のシーンがかなり心にぐさっときて、響きました。本当、ぎこちない空気の時って、お互いいくじなしで嫌になっちゃいますね。

 

 

燈火

異端の娘が軟禁から一歩踏み出す話。ヒロインこと蛍火の心情が痛いほど伝わってくるので、感情移入もしやすかったです。
一緒にいてエンドが好きです。後悔しつつ二人でいるっていうのが、切ないながらも萌えるんです。とはいえもう一方のエンドも、美しい展開でした。蛍火の表情が増えていくのがまた、ぐっときます。
色々と設定があったのですが、短編だったためなぞる程度に収められてしまったのがもったいないかなと思いはしました。(現在は見れない?ようですが)公式のブログを拝見したところ、設定もしっかり練られているようで、興味深かったり。

 

 

小夜曲

女学生の悩みの話。
前3作と比べるとこれが一番ハッピーな展開、のはずなのですが。泣いてしまいました。共感できるエピソードが多々あるせいですかね。

親にはちょっと冷たい態度を取ってしまうとか、友人の会話に入れない微妙な空気とか。主人公もその友達も、互いに悪いところがあるのもまた、やるせない感じでした。女学生あるあるってやつですね。


私も愛音みたいに、例えやつ当たりちっくでも本音をぶつけていれば、友人関係が違っていたのかなあなんて。大学生の視点があるのもまた、共感でした。果たしてこう今の一人上手な私は当時の彼らにどう見られているのやら。


主人公の今後をこちらの想像に任せてくれているのも個人的にはちょうど良い具合だと思いました。あれで、何もかも上手く行きましたとなると、それはそれでちょっと都合が良いなあなんて考えてしまうややこしい人間なので……。どう転ぶかわからないくらいが好きです。

 

 

Taupe

吸血鬼と死にかけ少女の話。
トゥルーエンドっぽいルートだとちょっと色んな面で心変りが急すぎてついていけなかったかな……展開は鬱で好きですが。

最短ルートの殺戮エンドのあっけなさがツボでした。あの墓にはああいう形で終わった子達もいるんだろうなあ。

 

 

 


とまあ、こんな感じで。
どれもさくっとプレイできるので、ちょっとでも気になった作品があれば、DLをオススメします。心にじんわりと残る作品が多いと思いますので。

フリーゲーム「クロノウサギ#5/END」感想

「永遠に遊び続けられたら楽しいのになあ!」

どうせ飽きるに決まってる前置き。

 

 

えー、今回はStarGazerさんところのフリーゲームクロノウサギ#5/END」の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。

 

一本道ノベル。各話連載の形でアップされていたらしく、それぞれの章ごとにDLもできますが、この「#5」のバージョンなら一括で完結まで読み進められるので新規の方はこちらがオススメです。

 

というわけで、特徴など。

 

 

 

ループする世界に立ち向かうストーリー

元々DLを決めたきっかけがここ、ループものという一点です。何度もリセットされる無力感って、ぞくぞくしますよね……。後悔と鬱展開の話もなかなかにドロドロでした。

多層式のパラレルワールドが出てくると話がややこしくなるイメージもあるんですが、ことこの作品においては回想のタイミングがちょうど良くて、すんなり理解ができました。世界が繰り返すごとにじわじわと真相に近付いて行く、不穏さとカタルシスが入り混じる感じも好きです。中だるみが無かったのもグッド。

何よりも、終盤の盛り上がりが絶好調で、あれだけでも読んだ価値はあったよなあと思いました。

 

 

アンドロイドと人間の境界

アンドロイドは人間か~等々、アンドロイドものだとスポットを当てられがちなこの部分にも上手く斬りこんでましたねぇ。ハルカの出した結論には唸らされるところがありました。

ハルカとカルディア、二人のアンドロイドの対比構造も素晴らしく上手でした。どちらも健気なんだけど、その方向性が異なるというか、本当根本は同じなのに対照的なキャラって良いですよね。

 

 

 

 

一方気になる点としては、

 

 

 

駆け足のラストと消化不良の黒幕

直前までの盛り上がりが実によく、完成されているからこそ出てきてしまう不満点なのだろうとは思いますが。ラストが駆け足で、メインヒロイン等を選ぶこともなくふわっと終わってしまったのが少し消化不良でした。

ジャンルがミステリとなっているので、読者に委ねるところを残すためかもしれませんが……ここは語り過ぎるとネタバレになるので追記にて。

 

 

 

あと余談として、これはあくまで私の縁が悪かった話なんですが、VR等が現実のものとなっている昨今にこの作品を読んだのはもったいなかったなぁと。もうちょっと早めに出会っていれば、近未来設定にも心動かされたのかもしれません。

 

 

 

とまあ、こんな感じで。

アンドロイド、ループもの等にピンとくる方向けの一作でした。

追記ではネタバレ込みの所感など。

 

 

 

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フリーゲーム「キミはキメラR」感想

「キミでなくても良かったけれどキミじゃなければいけなくなった」
きっかけは些細なものな前置き。

 


えー、今回はスターゲーザーさんところのフリーゲームキミはキメラR」の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。

 

SF混じり恋愛一本道ノベル。タイトルから察せられる通り、人間×人外(人型キメラ)です。ちょっとえっちなシーンもあるので、ギャルゲ寄りかも。
というわけで、さっそく特徴的な点など。

 

 

健気でかわいく巨乳な教え子ハマル

とにかくハマルがかわいい!第一はもうこれです。ここに尽きます。それこそスクショでも何でも見て、この子可愛いなあと思ったらプレイして損なしです。
キャラデザからしてツボなんですよね……耳付きパーカーも可愛いし健気だし敬語だし。もじもじしているハマルも可愛いけどぱぁっと顔を輝かせてうきうきしているハマルも可愛いです。

ハマル可愛いとしか言ってないな。
もうちょっとそれっぽいことを書くと、

大人しくてよくわからない生徒

→素直で健気で境遇的にかわいそうな良い子

→一途でえっちで可愛い恋人

というこの印象変化の流れがとても丁寧で萌えるんですよ。あと単純に、可愛い子に慕われるのって嫌な気はしないじゃないですか。ぎこちない雰囲気から急上昇で仲良くなっていくのが本当にこにこしました。

 

魅力的で目がいくスチル

ストーリー面だけでなく、立ち絵やスチルで描かれるハマルも勿論とっても可愛いです。
私、絵の描き方については詳しくないんですが、それでもなんというかあの肌の塗り方が素晴らしいなあと思いました! 照れ顔の赤みが差した頬や、迫ってくる時に見せつけてくるあの肌、まさに触りたいと思わされます。魔性です。
全体的に可愛い雰囲気の絵柄なので、別枠登場するキメラまでもキュートだったのは少し微笑ましくもあったんですがw
生き生き表情を変えるハマルがかわいく、グラフィックとしては大満足でした。

 

キメラに対する設定の興味深さ

さてでは、単に女の子可愛いだけのノベルなのかと言われれば答えはノーなわけであって。
恋愛とは別枠としてのストーリーもなかなかに濃厚です。キメラという生き物を巡る野望や、ハマルの生い立ち、キメラの生態等々。
恋愛や日常パートの合間にこれらのシリアスな設定が進んでいくので、ほどよく緊張感を持ちつつ先の展開を楽しむことができました。
女王フェロモンなどの設定は読んでいて興味深かったし、単に見た目の変わった女の子というところに留まらない心意気も素敵で、読みごたえがありました。ちょっとえっちな展開についても合理的な説明がついて一石二鳥だなー、なんて。


あと余談ですが、交配相手が第三者に決められているみたいな展開好きです。興奮します。ありがとうございました。

むしろ、このキメラ設定や施設と彼女の野望の行く先を見届けたい気持ちもあったので、暗雲を予感させる引きで終わったのはちょっと物足りなくもあったのですが……。
あくまでもハマルとの恋愛が主眼であると考えれば、起承転結のしっかりした一作だとも思います。

 

 

 

なお、前日譚や続編も電子書籍として販売していく(されている?)とのこと。ハマルとの仲がさらにさらには本作、「キミはキメラ」自体も文章を増量して電子書籍化されているそうです。
仮に続編が出たとしてもセンセイは結局ヘタレのまま終わるんだろうなー、なんて思ってしまっているのですが。どうなるんでしょうね? 乞うご期待です。

 

 

 

とまあ、こんな感じで。
人外恋愛ものや、遺伝子ファンタジー(?)系の世界観が好きな方にオススメです。

 

 

 

 

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フリーゲーム「深夜12時学校で ~twelve midnight school~」感想

ラッキースケベを堪能しなきゃ男がすたる!」

そしてスケベをさりげなく提供するのが女の嗜みな前置き。

 

 

えー、今回はさくらぷりんさんところのフリーゲーム深夜12時学校で ~twelve midnight school~」の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。

 

年齢制限ありでエロゲちっくな短編ホラー探索ゲー。一応15禁ではありますが、作者様のサイト自体が18禁なのでお察しです。よいこは見ちゃ駄目ってやつです。

 

元々、同人えろげーであるアバドーンのほうで存じ上げていた方ではあったので、フリゲを出されると知って驚きました。というわけで早々にDL……したけど感想文はいつものように月遅れです。年遅れになりつつある気もする!

 

 

さて、前置きはこの辺で特徴など。

 

 

むちむち汁だくヒロイン

ゲーム紹介ページ等のスクショを見ていただければおわかりの通り、ヒロインのちな先輩は豊かです。あちこちが豊かです。さらにはこのゲーム謎の触手や謎の体液やおトイレイベントやシャワーシーンなど水場が盛りだくさんです。学校なのによくもまあここまで。良いと思います。

けっこうニッチなえろシチュがあるので本能に忠実な方にはぴったりだと思います。壁ネタ好きです。

一方、男性キャラも含めむちむち系のイラストなので、合わない人は合わないとも思います。男性向けが苦手な人は回れ右のほうがいいかも。

あと一回り大きかったら私の中では奇乳入りしていたので絶妙なバランスで留まってくれて良かったです。

 

 

えろと見せかけてきちんとホラー

そんなこんなで、ちな先輩が可愛いあまり「これはホラゲーというよりエロゲーでは?」と思っていたのですが。途中のイベントではしっかりとホラーな演出があり、思わず声を上げてしまいましたw

暗転からのババーンはどんなホラゲでもビビってしまいますね。はっはっは。

と言っても驚かせ要素ばかりではなく、さりげなくじわじわ忍びよるホラーも合わせてきてます。しれっと一部が怖いことになってるとかお決まりですよね。お決まりなんだけどビビるんだよなあこれが!

 

ホラーって緊張感と安心の緩急がとても重要だと思うのですが、この作品ではちな先輩とのいちゃいちゃで心が安らいだ油断を突くようにホラーが叩きこまれるので実にビビりました。良いホラーでした。

 

 

可愛いドットや丁寧なマップチップと立ち絵

えろ絵師さんとして有名なだけあって立ち絵やスチルに目が行きがちですが、ドットやマップチップの丁寧さも注目ポイントの一つです。ちまちました小物を見るの好きなので、特別教室がどこも楽しかったり。

探索ゲーってたまにノーヒントでさりげなさすぎるところを調べるよう要求される時があるんですが、この作品は初めから「調べる場所はここだけで良い」っていうのを明示してくれているのでそういう意味でも助かりました。

 

あの、ホラー異空間の演出も好きです。一目でゾゾゾっとくるのは映像作品ならでは。いつでもあの世界に飛べるようにセーブデータ残してしまいました。

 

 

 

微笑ましいリア充いちゃいちゃ具合

ホラー面がしっかりしていると書きつつも掌返すようですが、やっぱりいちゃいちゃシーンも見どころです。二人の中を深めるためにホラーイベントが起こされると言ってもいいくらいだと思います。

ちな先輩もクール寄りの話し方ではあるんですがデレ多めなので、基本的にバカップルです。超かわいい。微笑ましい。両者ベタ惚れの作品は心が癒されますね。黒先輩が出た時期から増えてきてる気がしてとても嬉しいです。

主人公が素直ワンコ系なのも、いちゃいちゃシーンが微笑ましく見える要因の一つな気がします。主人公がまっすぐかつ欲に忠実だとこっちも応援したくなるから不思議なものですね……。

 

なお、注意書きにあるとおりBLエンドを嗜むこともできます。とはいえこちらは条件が厳しめですし、あくまで雑食な人向けかと。

 

 

リトライしやすい気楽な難易度

このゲーム、基本的にゲームオーバーや即死イベントはありません。

これだけでもめちゃくちゃ嬉しいんですよね! 理不尽な初見殺しでやられるのは本当苦手なので助かりました……。

また、メモ忘れで詰むことがないようにという配慮か、ごく稀にゲームオーバーになるシーンも後からヒントの読み返しをすることができます。至れり尽くせりでした。

 

 

 

 

一方、ちょっとした失敗談として。

 

やっぱり全エンドをきちんと見ていきたいので神薙君のところに足しげく通っていたのですが。毎回ヒントを見に行くのにかなり時間を取られるのと、ヒントコメントが事務的なので作業感があるのとであまり好きになれなかったんですね。

けれども、終盤の触手から逃亡するイベントでようやく気付きました。

そう、ダッシュ機能の存在に!

optionにもしょっぱなの操作説明にも書かれていたのにどうして忘れるんだ私は…! 地下室を探す時もミス一回してやり直しになったのに、それでもなお気付けなかったという体たらくでした。あほのこ!

 

というわけで、おやっと思うところにはきちんと手が行き届いている、操作性の良いゲームです。

 

 

 

 

とまあ、こんな感じで。

 

とにかく絵柄が気に入った人はプレイをオススメしたいです。まずゲームを起動した時点で「動いてる!?」と驚かされますからね。おてて繋いでるの可愛すぎか。

 

流血描写はないので、痛みがあるタイプのホラーが苦手もご安心。

また、いちゃいちゃホラーという単語にピンとくる方にもきっとぴったりだと思います。

 

 

 

追記ではネタバレ込みの感想など。

 

 

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