うそうさ〜第二号室〜

フリゲ・鬱展開・ヤンデレ 万歳!

VIPRPG6作一挙感想

「ごた混ぜの中に規則性を見出して」

こじつけが強い前置き。

 

えー、今回はVIPRPGからいくつか、感想のみをつらつら書いていきますね。普段の記事と比べて雑感メモな感じ、まだVIPRPGはそんなに触れていないので、暗黙のお約束に突っ込んでたら申し訳ないです。

ラインナップは以下の通り、さくさくと。

 

 

 

『白昼夢チルドレン』(RPG

夢の世界冒険RPG。独自の戦闘画面がかわいい。

[ストーリー]

鬱展開を経つつも前向きに終わるストーリー。夢や仮想現実の話は、「都合の良い世界を見続けるなんて間違ってる!現実見ろよ!」で結論付けられるパターンが多いけど、これは夢も現実の中にあるって感じで、一方的に否定していないのが良かった。

[戦闘]

見てて楽しい。ひたすらウェポンを使ってたけどラスボスでようやくガードが一番使えることに気づいた。ミミ子もうちょい働いてくれぇ、と思いつつも憎めないんだよなあ。

[探索]

ダンジョンの分かれ道がわかりやすくて、宝箱のためにいちいち長い道を戻って~みたいなことをせずに済むのですごく有難い。細かくアイテムが設置されているのも助かる。逆にドリムを全然使わなかったけど。

[その他]

めっちゃエラー吐かれると思ったらこっちで用意した.exeのバージョンが古かっただけだった。

教室の夢の演出が超好き。怖い。日常がちょっとずつ歪んでいくぞくぞく感やばい。サイレンスどうやるのかなーと思ったら意外な演出だった。あれはあれで面白い。

知ってるBGM多かったけど選曲がわりと謎。

鳥の声で目覚める演出が最高だった。

 

 

 

『もしも短調なゲームだったら』(ADV)

もしもシリーズ、を短調ついでにギャグ鬱にしたゲー。

[感想]

デフォルトのOP曲にうんうんと頷き、かけたところでガクッと倒れた。今さらだが私の初めてのもしもシリーズがこれで良かったのだろうか。

冒頭の鎧二つどっちもコメントが違ってたり、女連れとそうじゃない時とで宿の台詞が変わったりしてて、出オチで済まさない凝りっぷりも素敵。グサっとくる台詞とメタギャグとが噛み合っててもう笑うしかねぇ。

最後に必ずといって良いほど入る毒々しい一言の切れ味が素晴らしかった。

10分もあれば一通り回れるので気になったらやってほしい。

 

 

 

リナックス×メビウス』(RPG

無色の世界に飛ばされた二人が色を取り戻すために戦うRPG

[ストーリー]

斬新な設定と、VIPネタで色付けしたハイテンションさと、王道の起承転結がすごく面白い。先の読める展開もあったけど、だからといって良さを損なうことはなく、むしろ期待通りの前向きな方向に話が進んでくれる安心感があった。やっぱ勇者はこうでなくちゃね!

メビウスはタイトル画面から男の子だと思ってて、初登場シーンで女の子かなって思ったんだけど一人称俺だったからやっぱり男の子だなって思って、メニュー確認したら女の子だった。つまり女の子二人旅だ。百合だ。かわいかった。

ダーエロの欲望内容が具体的にえろい。

 

[戦闘]

毎回の戦闘ごとにHPが全回復するシステム。そのぶん、魔法にけっこうウェイトがかかってる。

自分でカスタムして魔法を覚えさせられるのは楽しかったけど、ちょっとした装備入れ替えでバーストした時にセットし直すのが面倒だったかな。初めの数ポイントを光に振ってたから、装備で補える分わりと無駄になっちゃったのもさみしい。けど、不都合を感じたのは本当にここくらい。システム面詳しくは後述。

ボスの難易度はけっこう高め。魔法のセットとか防御のタイミングとか舐めてると死ぬ。大抵一回は死んだ。けど、状態異常とかしっかり使うの好きな人は楽勝だと思う。道中にヒントもあるし。敵がクトゥルーしてたのは作者の趣味かね。

 

[探索]

とにかくマップ作りが最高。

無駄な行き止まりがほとんどなくて、謎解きも素直に従えば楽に進める。物語中盤の、普通ならだれてきそうなところでアクション要素が入るのも素晴らしい。ラストダンジョンの発想はもう拍手喝采もの。色を取り戻した後に開く宝箱も、サブイベントシステムと噛み合っててすごく良い。リゲインカラーの感動はやっぱあのマップあってこそだよなあと思う。それに加えて、キューブや素材などの収集要素があるのも楽しい。

信頼ポイント、後半余りまくってこれどうすんだと思ってたらきちんと使い道ができた。素晴らしすぎか。

 

[その他]

ザコ敵ぶっ飛ばし、アクションで心折れた人用の救済措置、ダンジョン一瞬脱出、テレポーター、あらすじ確認アイテム、アイテム素材箱、詰み防止の7時、ラスボス前のイベント終了後にいったん区切りをつけてくれる、などなど。挙げだすときりがなくなるくらい、めちゃくちゃプレイヤーに優しいシステムが多い。あらゆるプレイ上のストレスを全て省いてくれたと言っても過言じゃない。ありがたい。

エンドロールの3人組の動きに不覚にも笑った。あとスライムの名前凄いな! 色んな意味で感動した。

 

 

 

 

『ひだまりピクロス』(パズル)

その名の通り、ピクロス(お絵かきロジック)に特化したパズル。RPGツクールだけどパズル。

[ストーリー]

一切無し。黙々とピクロスに集中できる。一通りクリアすると褒めてくれたり嘲笑されたりする。ひだまりスケッチ知らなくても全然問題ない。

[システム]

とにかく膨大な問題数、なんと300超え。クリアまで50時間くらい余裕で飛ぶ。中断セーブができるほうもあるので、暇を見つけてちょこちょこできるのが良い。絵は色々だけど、アニメ系中心で、少なくとも過激なエログロとかブラクラみたいなものは無いのでご安心。shiftを押すと元絵の解説が出るのもひそかに楽しい。

キーのすべりやBGMなどを細かく調整できて大変助かる。ストレスフリーと言っても過言じゃない。プレイ中のアイコンが変えれるのも嬉しい。私は撫子派。

[その他]

パズルゲー好きな方、黙々真摯に楽しみたい方、ピクロスに興味ある方はやって損無し。

 

 

 

 

 

『クッキーのクッキー☆』(パズル)

ヨッシーのクッキーパロディで対戦型パズルゲームRPGツクールだけどパズル。

 

[ストーリー]

東方キャラクターの三次創作で、元の二次創作のネタを知らないと東方だけ知っててもよくわからない展開になることがしばしば。ただ、VIP独特のノリだらけなのであんまり検索はオススメしない。ストーリー良く分からなくても全然支障はない。基本的にぷよぷよ地獄前の漫才みたいな感じ。

 

[グラフィック他]

ロックマンな画面に不覚にも吹いた。

元の二次創作から取ってきているらしくボイスあり、画像も可愛いのが多い。スキルを使うと入るカットインもかっこいい。効果音のせいかミスティアうどんが忘れられなくなってしまった。

カットイン中も操作はできるのでやろうと思えばスキル発動中にクッキーを消すこともできる。画面が暗闇状態になってもクッキーの配置さえ覚えていれば対処可能。パズルもので強制フリーズタイプの技は嫌いだけど、このゲームはやろうと思えばずっと操作し続けられるので嬉しかった。

各スキルのバナー画像が可愛かった。

 

[システム]

クッキーを消すことでスキルが発動、というのがまず面白い。

スキルを意識してない時はガンガンやられてこれ無理ゲーじゃねってなったけど、回復スキルを一番上にしたらわりと安定して勝てるようになった。要はスキル大事。イワナばっかりだとやられる。バフデバフを甘く見ても死ぬ。

王塔を昇る、というサバイバルモードに近いものもある。セーブ回数限られてるの勘弁してくれーと思いかけたが、終盤になると白玉も黒玉もめっちゃ余ったのでただ私が貧乏症なだけだった。

ちなみに最上階だけまだクリアできていない。唐揚げつらい。

 

[その他]

なんだかんだと熱中してしまった良い対戦ゲーム。一時期は目をつぶるとクッキー詰められたあの正方形が出てきてたくらいだった。

というかツクールでこれをやろうってのに脱帽。

ヨッシーのクッキー好きで独特なノリが好きまたはスルーできるなら是非是非。

 

 

『いただきます』(ノベル)

電波ゲー祭りの名に恥じぬ電波ノベル。考えるな感じろ、いややっぱり考えろ、な感じのゲーム。

[ストーリー]

話がちっとも通じない、と見せかけて、終盤になると意味のわからない会話達の意味がわかるようになるのがすごい。なんでこんなタイトルなのか、という疑問も最後まで進めれば見事に繋がってくる。最高。

シチューぐーるぐーる。

[システム]

お話の中で電波を受信して、選択肢の代わりに手に入れた電波を使って会話する。斬新。取り上げる電波のチョイスがまた妙に断片的だったり詩的だったり機能的だったりしてて絶妙。

短い章が積み重なってできていて、分岐する章が一目でわかる。難易度は低めだし、エンド回収もすぐできると思う。一つの章が短めなのもプレイしやすくて良い。キャラクターの独特の論理とか口調がツボで、ついつい決まった章を繰り返してプレイしてしまうことも。

[その他]

4章で、語句解説や色が無いことに引っかかってたんだけど、やっぱりあの章は病気で倒れていた間の夢ってことかね。あの演出は正直そこらのホラーよりぞっとしました。

 

 

 

以上。

夏の陣やらウディコンやらで今年の夏も短くなりそうです。