うそうさ〜第二号室〜

フリゲ!鬱展開!ヤンデレ!万歳

フリーゲーム「My Wonderful Shop」感想

「劇的な事件は恋のきっかけ、けれど愛は日々の積み重ねから」

好感度稼ぐためにはまず出会うところからな前置き。

 

 

 

えー、今回はとか家さんところのフリーゲームMy Wonderful Shop」の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。

乙女向け、経営要素あり。さくっとクリアするだけなら数時間かと思いますが、やりこもうと思えば延々キャラと話し続けられる、中毒性の高い作品です。

 

というわけで、良かった点など。

 

 

 

めちゃくちゃ細かい会話差分

 

とにかくこの会話の作り込みのすさまじさ!! ここを何よりも主張したい一品です!!

話すたびに話題が増え、選択肢がある、これ自体は乙女ゲーあるあるだと思うんですよ。すごいのが、以前した会話を相手が覚えていること!

例えば、同じ話題で前回と違うことを言ったら困惑されたり、以前答えた好きなものを相手が覚えてたり仲良くなってから天気の話を振ったら、他人行儀を嗜めるようなことを言われる、なんてことも。

お互いの関係の進展具合が、機械的なパターンではなくこれまでの選択の積み重ねとしてリアルに感じられるんです。これすごくないですか!?

この手の特定の場所に通い詰めて好感度を上げるゲームって、どうしても作業ゲーになりがちなんですが、その中でも楽しさをめいっぱいに用意してくれている作品でした……!

 

 

 

ギャップ萌えも王道もグッとくるキャラクター

 

攻略キャラの面々も、いやあ、ほんとに皆魅力的です。

そして魅力の出し方が上手い!

このキャラはこういうタイプかー、と手慣れてきたころにちょっとレールを変えて「おや?」と思わせてくれるイベントが発生するんですよ。そっからはもうずぶずぶです。一人一人に起承転結が用意されている感じで、最後まで飽きずに攻略できました。

 

同じ年下キャラでも日陰育ちの悪ガキとピュアに背伸びをしたがるお坊ちゃんがいたり。生活圏内やキャラ属性だけみると被っているキャラも多いんですが、そのぶん共通の話題での個性がより光って見えます。

性格がすごく一貫していて、なんだろうな、受け答えがどれもリアルなんですよね……。ああこういう性格ならここが引っかかってこうひねくれるだろうし、そういう境遇なら率直に来るだろうなあ、みたいな、全部の言動に納得がある感じ。だからこそ、彼らがプレイヤーことヒロイン役のコニヤと出会うことで変わっていく様がありありと感じられて、ものすごーく楽しかったです。

 

一応述べておくと、エンド自体は糖度低めであっさり味ですし、イベントや会話一つ一つもそこまで長いわけではありません。ですがそのぶん! 過程の丁寧さがじっくりと噛み締められる作品だなあと思います。

 

 

 

会話を通してわかる街の雰囲気

 

本作は攻略キャラだけでなく、顔有りモブキャラもかなり多め。モブと呼ぶには躊躇われるほど、話せば話すほどに個性を感じられる良キャラぞろいです。むしろお名前で呼んでみたい、貴族のお兄さんのおうちにご招待されたい!

と余談はさておき。彼らとの会話もこれまた豊富、当人の生活から街のこと、攻略対象のことに至るまで、あらゆる情報が飛び込んできます。ゲーム画面の外側に広がる街並みが目に見えるようでとても素敵でした……!

あと、これ「好きキャラが一般人にはどう見えているか」みたいな視点が大好きなので、攻略対象が話題に上がる時はニヤッとしました。特にイアラ君関係はグッとくる方も多いんじゃないかなー。

 

 

 

お店を通じた交流にスポットを

 

お店経営ゲーと銘打つと、例えば粗悪な商品を置いたら売れ行きが下がったり、置くものによってお店の傾向が決まったり、といったシステムが思い浮かぶところ。

しかし本作はメインが「店」ではなくあくまで「人」という印象でした。商品そのものより、それを誰が手に取るのか。商品やお金儲けはあくまで副産物で、その商品を元に誰を店へ呼び込んでお話するかが鍵。その商品が「誰に」売れるのか詳細画面で見れる、ここが全てを物語っているような気もします。

 

 

 

攻略はゆるく、やりたい人だけじっくりと

 

上記にも絡みますが、物ではなく人に着目することで何が助かるかって言ったら、単純にゲームとしての難易度がゆるくなるところなんですよ……!

お店も管理してキャラも落として、となってしまうとたいてい私はどちらかを放棄してしまうんですよね……。なので、こつこつお店を開店してさえいれば細かな部分は目をつぶってもらえるこの塩梅がとても助かりました。川の水、意外と人気。

 

伴って、ゲームオーバーになる締め切り日付もかーなーり余裕をもって設定されています。本作の攻略キャラは8人いるんですが、おそらく並列攻略を狙って丁度良いくらいになるかなー、なんて。

私は初回一人だけ攻略してクリアしようとしたら、思いのほか余暇時間が長くなってしまったので、最終的に数ヶ月ほど爆睡しました。はっはっは。嫉妬イベントなども用意されていますし、誰かを上げたら誰かが下がるなんてことは基本的にないので、同時攻略を狙って損はないかと思います。

目標金額自体はきちんと高めなので、遊ぼうと思えばじっくり期間ギリギリまで遊べるところも好きです。

 

 

 

コンプは気長に

 

さて一方、イベントのコンプはかなりシビアです。

条件がわからないのが第一。中にはあえて嫌われるような行動をしたり、エンド行きの選択肢を断ったり、少し癖のあるイベントもあるので、収集癖持ちの方には少し厳しいやもしれません。

でも個人的には本作、そもそもコンプを前提としていない気もするんですよねー。

前述の会話パターンの多さにも関わりますが、特殊条件のあるイベントって「こういう行動をしたら彼はどう反応するんだろう?」という好奇心に対するご褒美な気がするんですよ。想いのままにプレイして、見つけたら「おっ」と嬉しくなる感じ

なので、見れなかった……ではなく、見れてラッキー!くらいの距離感でプレイするとより楽しめる作品ではないかなーと思いました。

ちなみに、エンドさえ見ればおまけCGは解放されます。長時間プレイしたからこそニヤッとできるデザインなので、是非!

 

 

 

 

 

とまあ、推したいポイントが多すぎて、いつもより長くなってしまいましたが。

 

恋の過程を大事にしたい方、時間を忘れて作業に没頭したい方、会話パターン多めの作品が大好きな方に強くおススメの一作でした!

 

 

 

追記ではネタバレ込みで攻略キャラの感想。

 

 

 

 

 

ネタバレ注意!!

 

 

・ハド

 

見た目で惚れて敬語口調にときめいて突撃して中身も好きになりました。こんなパーフェクトにストレート決められることある? 初プレイで速攻ルート入ってエンド行きました。ありがとう。初対面からずーーーーーーーーーーーーっと「コニヤさん大好き」なのがもう恐ろしいくらいに一途で好き。

一番のツボは笑顔で主張してくれる「力の強い子を産んでくれそうだったので」でした。倫理一切なさそう……一言でわかるやばい男……好き……。そのうえで、「コニヤさんが嫌ならしない」を徹底してくれているところが完璧でした!! 力有る者の余裕と配慮というか……愛の形自体はすごく素敵なんですよね、尊重してるし相手の役に立てたら喜ぶしっていう健全さがあって。一部がしっかり噛み合って素敵な男性だと思えるこそやばさ際立ってよりよいです。私的には理想のヤンデレキャラでした。

いやでもこれ病んでないっていう方もいるのかな……。魔界育ちの価値観の違いという気は確かにするかも。でもここまで執着してる時点で病んでると個人的には思うウオオオわからん。とにかく好きです。

 

彼の正体についてプレイヤーの皆さんはどのあたりで気づくんでしょうね? 自分はある程度仲良くなった時の「人間がたくさんいますから」で「おっ、これは外の者だな?」と思ったんですが。むしろこの辺は伏線としてあえてそういう言葉選びをしている気もします。

 

これは他のキャラでもそうだったかと思うんですが、マップ上で見かけてもほっといてうろうろしておいてから声をかけたらセリフ変わるじゃないですか。あのセリフ変化が一番怖かったのがハドでもありました。それこそコニヤと初めて出会った時からこうして見守って()くれてたのかな……。

雑談の中で一番好きなのは天気の話です。覚えられてることに震えましたしお気軽ワンタッチ天変地異な台詞におののきました。好きだ……。

 

 

 

・イアラ

 

甘え方を知らないし学ぶに学べなかった子、という感じ。

他の年下キャラよりもずっと“子”な印象が強いんですよね~。甘えてくれるようになるのが嬉しいからかな。甘え方が素直じゃないところもかわいくて好き。でもキメる時は男らしく覚悟を決めてくれるので、最強です。かっこよくてかわいい人です。

あとなんかこう、ちょっと裏で考えてから全部は言わずに一部の聞こえの良いところだけ抽出してきそうなところがうっすらと怖くて大好きです。

 

それに泥酔イベントはずるくないすか!!

わかっちゃいれどすごくにやにやしました。もちろん添い寝一択です。ふへへ。イベント翌日に学校行った時のドタバタ感も好きでした。

お店に来る学生さんたちが「あいつ変わったよな、」って噂してくれるのがなんかすごく嬉しかったです。そこからさらに良い影響を他の人へ及ぼしてる感じなのも好き。

 

あと印象深かったのは嫉妬イベントかな。

やっぱ頭良い子だからなんか、直接は言ってこないんですよね~!

なんだったかな、ノシェルのこと訊いた時にノシェルに対して気があるみたいな選択肢を取ると、ちょっと意地悪な返答してくるんですよ。あの人もモテますからねと暗に匂わすような。ここすっごい、すっごい回りくどくて彼らしくて大好きです。僕を見てとかそいつはやめとけとかって言えないよな君はな~!!

出るゲームが違えば策略系ヤンデレとして大活躍しそうな気持ち。してほしい気持ち。でもそれができない葛藤でウワーーってなってほしい気持ち。う~ん絶妙。

 

あと、セオとノシェルで嫉妬の仕方が違う?のもだいぶこじらせてて好きです。二人とも陽でコミュ力強いけど、素直さだけが真逆だからなのかなと……? 親しさの度合いも違うかもしれませんが!

イアラ君はツンデレさんだから、素直なセオに対しては憧れと気後れが生まれるけど、策を弄して恋の駆け引きとかしちゃうタイプのノシェルに対してはなまじ意図が読めるだけに恋のライバルとなると反抗心が膨れちゃうみたいな、そういうのを受信してしまいますね……。

 

 

 

・アーヴェスト

 

恋を知って私は変わってしまったっていうあれ~!! 恋に戸惑う初心なやつ~!! それ~~~! とテンション上がりまくりでした。

なんといえばいいのか、誠実な感じがいいんですよねえ。裏で女性とのお喋りを盛り上げる方法とかを同期に聞いてそうだし、恋愛相談だと自覚しないままに相談してそう。和む。

ユリオンとの嫉妬イベントがいじらしくてたまりませんでした。嫉妬とも言えないかな……。イベント自体はあっさり終わるんですが、後でステータス見ると数値がぎょっとするくらい下がってるんですよね。もうあれだけで「身を引いた」ことがわかってしまうんですよ! あまりの潔さに、グッと苦しくなりました。素敵な人だ……。

プレイに慣れてくると彼の手でおうちへ強制送還されがちな気がします。

 

 

 

・ユリオン

 

攻略しきったのは176日目あたり。

基本的にはお店を通じてしか会う手段がないので、商品選びに苦労した覚えがあります。ユリオンが買う品物の中でも一番来てくれた気がするのは「銀のスプーン・ペーパーウェイト・傘・櫛・ロザリオ」だった気がしますが……。来てくれやすい内部パラメータとかあるんでしょうかね? 運による気もするなあ。

朝10時くらいと、ごくまれに閉店後の外をぶらついてることがあったので、そこら辺を見逃がさないように毎日街を練り歩いていたように思います。

ほぼ隠しキャラみたいなものなので、イベント数自体も少なめ。正体を明かすとそこで終わりなので致し方なくはあるのですが、他キャラと比べてテーマやストーリーを通じての大きな変化が感じられなかったのは少し寂しく思います。

でもこれからコニヤの生活が激変すると思えば、むしろそこからが始まりと言えるのかも。

 

 

 

・カリス

 

自分のことを好きな人のために自分を大切にしよう。

これが彼のストーリーだったなあと思っています。

好奇心ガン振りで興味を元に動く人という感じですが、その彼が停滞もとい安住を選ぶというのは本当に劇的ですよね……! マイペースなところは相変わらずなのでうっかり騙されそうですが、実は一番変わった人なんじゃないかなー。

仲良くなるまではこう、グイグイ来たと思ったらふっと引いていくので謎だな~と思ってたんですが、「自分に対する優先順位が低いから自分に興味を持つ人を見るとなんで?ってなる」のかなー、と? 無関心と興味の振れ幅が大きくて、急に「?」って態度になるところが面白かったです。

 

 

 

・リュイ

 

ものすごくわかりやすいストーリー構成ですよね。やむを得ず悪ガキにならざるを得なかったスラム少年が、良縁に恵まれて更生するという流れ。

彼の更生のきっかけになったのは確かにコニヤだと思うんですが、そのための環境はリサイクルショップというコニヤと異なる場所にあるところがなんだか好きでした。これで例えばコニヤの店で働くぜーってなったら、たぶん恋愛と生活がごっちゃになって、リュイは自立じゃなくて依存になってしまっていたんじゃないかなと思うんですよ。だから、距離感が良かったなあと思います。

釣りしてる時に寝ちゃっても怒られずにそっとしておいてもらえるのがなんだか、穏やかなひと時って感じで優しくて好きです。

 

 

 

・マスター

 

天使モードの時の口調がガラッと変わるので、毎度「お、おう」となっていた覚えがあります。人間に深入りするとダメという設定から、関係を作らないのではなく、ナンパ師にシフトする発想が目から鱗でした。

いや~、ハドとのバチバチな関係が見てて楽しかったですね! ノシェルからすれば笑いごとではないとは思うんですけれども。どちらも人外のはずなのに、片や儚い監視人片や無害な支配者といった具合で、お互いのスタンスの違いが完全に相容れないところが好きでした。

イアラのことを聞きまくるとやっぱりちょっと意地悪を言われるんですが、からかいつつも否定はしないところに深みがあって好きです。イアラはノシェルをさりげなく諦めようとさせるけど、ノシェルは人外だから自分と結ばれないとわかっているみたいな違いを感じました……。

 

 

 

・セオ

 

スパダリ!! もうこれに尽きる!

最年少(なのかな?)ですが、いわゆるスーパーダーリン。そして圧倒的な太陽属性、善人、困り眉で全てを許してしまう人。好感度を深めるとどんどん溢れ出てくる頼もしさに、震えあがりました。なんだろう、セオ自身はまったく意識してないだろうけど、どうしてもプレイヤー私がヤンデレ好きなもので、少しばかりヒヤッとするところがあってめちゃくちゃ好きなんですよね……。無邪気に外堀埋めてくる感じ……?

デートでのプレゼントの仕方などなどかなりロマンを解する子で、将来性も◎、まさに王子様だな~と思います。これだけのキャラなら逆に完成度が高すぎて怖気づくところなんですが、「年の差」属性が上手く親しみやすさとして機能しているのもポイント。かわいいなあと思ってた子にドキッとさせられたり、あるいはずずいっと距離を詰められても子供だからと許せたり、そういうギャップの魅せ方が上手いキャラだったなあと思います。

背伸びしつつも、お付き合いを始めたらしっかりガッツリ彼氏様をしてくれる子だと期待しています。後日談の妄想しがいがある子。

お坊ちゃんということでユリオンとも近しいキャラではあるんですが、「責任の重さ」の違いが、あの二人をガラッと違った人柄として作り上げているのかなーと感じました。セオだけ見れば彼も十分、責任感のあるしっかりした子なんですけどね。理想を胸に走っていける、それを信じるだけの純粋さがあるところが、セオの強みだなあと思います。

 

 

 

 

 

と、長々語りましたがだいたいこんな感じ!

 

一推しはハドですが、人気が出そうなのはノシェルコアなファンが着きそうなのはイアラだな~という印象。でもこうして全員のエンドを見てしまいたくなったくらいには、どの人も魅力的でした!

 

 

久々に性癖ドツボのキャラと出会えて嬉しかったです!