うそうさ〜第二号室〜

フリゲ・鬱展開・ヤンデレ 万歳!

フリーゲーム「ごちむす」感想

「元より世界に興味はない、ご都合主義と呼ぶがよい」

ただし都合が良いのは世界ではなく主人公の方な前置き。

 

 

 

えー、今回はきぎぬさんところのフリーゲーム「ごちむす」の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。

 

www.freem.ne.jp

 

元はVIPRPG紅白2014に提出されたやるゲ。ですが、ふりーむの方にも公開されており、VIPRPGのお約束ネタも全くといっていいほどないので、初めての方でも楽しめると思います。

 

 

というわけで、良かった点など。

特殊な設定などに関しては一部ネタバレを含みますが、掴みの驚きが大事な作品だとも思っているので、未プレイの方はご注意を。

 

 

 

女の子と一対一のドキドキイベント

 

大半のプレイヤーはゲームを進めるととあるイベントを起こすことになると思います。そう、仲間になってくれた女の子たちと一対一で行う“あの”イベントです!

これで着目したいのが反応セリフの多さ! できる行動は四種類あるのですが、そのどれもに順を追って3つずつ、計12パターンの反応が楽しめます。これだけでも、その手の性癖持ちの私には垂涎もの!

 

主人公が何をしているのか、相手のセリフだけで察せられるところがまた良かったですね~! 想像力は膨らむも、肝心のところは「見せられないよ!」みたいな感じ。全部あけすけにされるよりもずっと興奮が大きかったです。

ただ免責事項として。これはネタバレに掠ってしまいますが、ピュアにえちえちな展開をお求めの方は即刻逃げた方がよいと思います。

 

 

 

リソース管理要素

 

さて、本作の一番の特徴とも言えそうなのがこの、リソース管理について。バトルをするたびにとある数値が減っていき、それを適宜補填しながら進むのが主な流れと鳴っています。

この補填の代償と内容がま~た、すんばらしいんですよね!!

リソースが減って窮地に陥れば陥るほど、補填することでさくっと主人公が強くなれるので、RPGとしても進みやすくなっています。私はギリギリまで突き進んで残り20辺りで帰還してまた突き進んで、を繰り返していましたが、もう少しざっくばらんと余裕を持って行動してもいけるかも。

 

なお、敵キャラはしっかりバフデバフや状態異常を使いこなさないと倒しきれません。特に終盤のボスなどは倒す順番を工夫する必要も出てきます。なので、数値的には普通だけどバトル難易度は高め。結果としてある程度ゲーム慣れしている人向けの印象は受けました。

といっても、いっぺんクリアさえしてしまえば強くてニューゲームがあるので、自信のない方もご安心です。

 

 

 

ゲームブックを感じさせるマップ探索

 

拠点→ダンジョン攻略→拠点を繰り返す形式の本作。このダンジョン探索もまた楽しかったです!

というのも、単純な宝箱や移動ギミックの他に、ぽんとイベントマークが置いてあるんですよ。アイテムが手に入る時もあれば、強敵と戦う時もあり。普通のRPGであれば遠慮なく突っ込むこともできますが、本作はリソース管理要素を挟むので、なかなか考えなしには進めません。この緊張感がすごく好きでした~!

中には、特定の仲間がいるとショートカット・いなければイベントの無駄撃ちという分岐もあり。どことなくゲームブックを感じられます。

あとさりげなくBGM選曲がすごく好き。クリア後にサウンドルームあって大喜びでした。

 

 

 

淡々としたマルチエンド

 

物語の本筋自体はものすごくあっさり味。エピローグが数文挟まれて終わるだけのものです。が! この、乾き切った語り口が個人的には痺れるな~とも感じます。

そもそもがこの主人公、無口なだけでなく、根本からして感情移入しづらいキャラクターです。だからこそあの簡素なエンドの文体によって、異物感が最後まで続いてくれてイイんですよね。これぞ添加物なしの良さなのかなー、なんて。個人的には好きな描写です。

 

一方で道中は仲間キャラやアドバイザーのセレナが喋ってくれるので、華はしっかりと感じられます。また、ストーリー進行に応じて拠点のモブキャラも会話内容が少しずつ変化していくので、テキスト量としては満足。ストーリーとセリフを別個で語りたいタイプの作品です。

エンド分岐の条件がテキストファイルで同梱されているのも助かりました!

 

 

 

 

とまあ、こんな感じで。

ダークな嗜好をお持ちの方には両手を挙げてオススメできる、愉しい作品でした!

 

 

追記ではネタバレ感想。

 

同作者様の他フリーゲーム感想記事↓

shiki3.hatenablog.com

 

 

 

 

 

 

ネタバレ注意!!

 

 

 

 

いや~、良い具合にエグくて気持ち良い作品でしたね!!

やってることは実に非人道ですが、作中の露悪な描写はグッと抑えられていて、粛清される時もする時も淡々とした雰囲気なのが大好きでした。素敵。女の子達の反応にリョナ心くすぐる要素が多めなのもポイント高いです。

 

 

というわけで、各種女の子たちに対しての所感など。さすがに全員はしんどいので、好きな一部の子だけをつらつら。

召し上がってる時はもちろんのこと、最終戦に連れて行った時の反応セリフまであるの嬉しいですよね。

 

 

・ミーア

奇襲の最後のセリフが好きです。呆然と客観視するしかなくなっちゃう感じがまさに絶望。

 

・キャロル

わかっちゃいるけど、ツンツンした子がごめんなさいしか口にできなくなる姿大好きです。

 

・メリッサ

反応大好きナンバーワン。刺した時の「赤ちゃん」「母乳」と言った一貫した執着と女体を抉っていると感じさせる生々しさがエグくて好きです。あと、斬の時の職業に絡めたセリフも好き。何より死に際台詞が、残酷さだけじゃなくて詩的な美しさもあって好きです!

 

・サイ

初見で一番きゅんと来たのは彼女。ギャップがある子はやっぱずるい!

見た目の清楚さに反して、固い軍人口調、さらにそこから……と続く流れがとても好きでした。

 

・アグネ

THE忠犬。見ようによってはギャグかもなんですが、この一途さ、最後までこちらを疑わないし嫌悪しないというテイを守り切るところが好きでした。単純にキャラとしても高火力で使いやすかったので、よく連れ歩いてたイメージ。

 

 

・マラッキ

詩集は読むんじゃねえ(奇襲)が、男勝りだからこその女の子要素なギャップが出てて……よいですね……。

 

・デイジー

斬のセリフが大好きです。メリッサもそうでしたが、セリフに職業が絡んだりその子の性格が察せられる内容が含まれたりすると、よりえぐみが増して趣深くなるんだなあと……学びを得ました。

 

・教主様

イベントこそありませんが、エンドの総括がてら。

C,Bエンドの後にAエンドに入ったので、少女に対して「もっと早くに言ってくれ~!」という気持ちになってしまいましたw 推奨順通りのプレイができなくてごめんな!

とはいえ後から思えば、わりとヒント有りましたよね。教主様の拠点での反応の有無とか。初めの説明の時に仲間を連れていくとわざとらしく「男同士の話がしたい」と言われる辺りも、すごくニヤニヤしました。なるほどね~。自衛大事だよね~。

 

 

 

・総括

 

奇襲と斬撃に好みの反応が多かったです!

奇襲はバリエーションの多さが好き。セリフからするとラインナップは、強姦・鞭蝋燭・焼きゴテ・水責め・電気椅子・虫・毒・解体からの女体盛り・羞恥、って感じですかね? 胎を借りてどうこうネタ好きなのでわーいってなりました。

斬撃は女の子の反応が好きです。「私の一部があんなところにある」系のセリフ大好きなんですよ! この、切断? 私が私から切り離されちゃった、みたいな、私というものがグラっと揺らぐ感じ。なのでとても好きでした!

 

 

 

 

 

 

どうしても私の性癖なので、ついつい行為のほうにばかり着目してしまいましたが、斬新なシステムもゲームの難易度も、どれもこれも素敵な名作でした。そういう癖が無い方も、是非ゲーム面に着目してプレイして欲しい作品です!