うそうさ〜第二号室〜

フリゲ・鬱展開・ヤンデレ 万歳!

無料アプリゲーム「アリスと闇の女王」感想

「漫画もゲームも電子の時代、そろそろ服も電子にしとく?」

タップ一つで早着替えな前置き。

 

 

えー、今回はSEECさんところの無料アプリゲーム「アリスと闇の女王」の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。

 

タイトル通り、不思議のアリスをモチーフとした現代×死後×ファンタジーアドベンチャーゲーム。とにかくグラフィックのクオリティがはんぱない一作です!

 

play.google.com

 

というわけで、良かった点など。

 

 

ゲームなのに漫画が読める!?

 

まずはここ、漫画での演出でしょう!

ゲームは章ごとに分かれており、各章のここぞという場面では、なんと漫画での演出が差し挟まれます。基本はモノクロ、画力の高さはもうアプリページを見ていただければ一目瞭然でしょう。タップで読み進めて、同じ章内ならページ戻しもできる仕様。一昔前の、動く漫画、みたいな印象を受けました。

 

濃い目の画風ゆえに、一部では劇画っぽさもあります。

言ってしまえば、ジョジョ 闇の女王はそれこそスタンドばりの勢いがありました。ポーズと集中線の関係もあるんだろうな~。

クライマックスなシーンが漫画化されるので、気合入ったコマばかりになっているというのも理由の一つかも。

 

そのぶん、迫力はバチバチにあるので、思い切りのめりこみたい方には合うかと!

逆に、アリスといえばのメルヘンかわいい世界観とは少し違うかな……?

バトルシーンが好きな方は特にピンと来ると思います。

 

 

 

豊富な着せ替え要素

 

また、グラフィック面で注目したいのは着せ替え要素!

単純によくある衣装や髪型だけでなくて、登場人物になりきった衣装もあるのがポイント。髪型と服装を別で設定できるおかげで組み合わせもかなり多くて、画面が常に華やかでした!

私はマッドハッター髪&ボーイッシュ服が好きで、本編プレイ中はずっとこれでうろついてました。ボーイッシュなのにミニスカなのもセンスがあって好き……。

 

立ち絵がずっとお着換えしっぱなしなのも驚かされたんですよね~。

この手の着せ替え要素って、メインストーリーが始まったらしれっと衣装が戻ったり、チャプターが変わるとデフォルト衣装に戻されちゃったりしがちな印象がありまして。ここをずっと好きな格好でいさせてもらえたのが嬉しかったです!

 

 

 

コメディもお手の物

 

物語は、主人公(ヒロイン)のありすが車に轢かれかけるところから始まります。

が、全体的には明るめの感動路線。

ホラーサスペンスと謳ってはいますが、どちらかというとダークファンタジー……? 物語自体はおどろおどろしい暗さもなく、序盤は軽やかに、終盤は燃えな雰囲気で進みます。立ち絵のギャグ顔も豊富でかわいかったですね~!

漫画シーンでは流血描写がわさわさ出てきたり、探索パートの背景が一部グロテスクだったりする部分はあるので、見た目重視の方は少し気合い入れておくといいのかも。

色んなイケメンたちと軽妙な会話を交わしていくのが楽しかったです。

 

 

 

強気でたくましいヒロイン

 

本作が暗くなりすぎないのは、このありすの性格が大きな理由だと思うんですよ。

とにかく、適応力がとんでもなく高いです。

シリアス展開があっても凹まない! 立ち上がる! 理不尽を言われても動揺しない! 雑に扱われたら言い返すが、ケンカはしない! ガッツがあればなんとかなる!

漢気ともちょっと違うんですよね……。真のサバサバ女子? 深く考えず、目の前のことをガツガツやり遂げていく感じの子です。女の子に好かれそうな女の子。

話が早いし、余計な引っ掛かりもなくて、終始読み進めやすかったです。

 

 

 

真相よりもパッション寄り?

 

ここは合う人と合わない人がいるだろうなという点として。

プレイヤーに明かされるのはあくまで世界の一部。謎の全ては明らかになりません。

  • あの世界はそもそも何?
  • どうして他の誰でもなくありすがあの世界に呼ばれたのか?
  • ラストの展開、感動はできるけどなんで?

この辺はあくまで舞台装置として割り切られている印象でした。なので、伏線回収やどんでん返しをお求めの方は少し合わなさそうだなと感じます。

 

一方で、“魅せる”お話づくりではあります。

勢いのある掴み、テンポよく愛着がわきやすいキャラクター、次々と現れる新展開、鬼気迫るバトル描写……。心が揺さぶられる展開さえあれば大満足な方からすれば、実にクオリティの高い作品とも言えるでしょう。

 

何より、あのラストシーン!

詳細は伏せますが、やっぱああいうのって、王道ながらも胸が熱くなっちゃうもんなんですよ。主なプレイヤー層が女の子であることを踏まえたうえで作られていそうな気もしましたね。

恋愛未満友情以上のような、バディものが好きな方にも刺さるかもしれません。

 

 

 

 

 

ここは事前に含めておこう

 

さて、古いゲームということもあって、ちょこっと不便だったり後から知って後悔したりした点もいくつかありました。

 

・探索がほぼ間違い探し

探索パートもあるんですが、とにかくアイテムが見づらかったですね~……。

光ったりもせず背景に溶け込んでいて、かつ暗いマップもわりとあるので、なかなか進めないことが多かったです。

ただ、ここは言わせてください。

背景はめちゃくちゃ美しいんです……!!!

本編冒頭でたどり着く森とか、もう、神秘的過ぎて速攻でスクショ撮りましたからね。それでもグラフィックは最高という、ここは譲らず推して参りたい所存です。

 

・ヒロインは誰?

終盤はありすが蚊帳の外になっちゃった気が……? メインになるキャラがすり替わってしまったような感じがして、あの子も好きなだけに、ちょこっと散漫な印象でした。

 

・何もなしでポイのパターンがたびたび

明確に行き先を誘導されることも多い中、突然「次何をすればいいの?」となることが多かったです。

ただ、これは課金でのヒント機能をプレイヤーに使ってもらうために、あえてそうしているような気もしますね~。これはまあ、無料アプリ&商業ゲーゆえの宿命。

 

・本編を読み終わった後は課金コース

終わってから衣装やキャラ情報などの収集要素を集めようと思っていたので、まさかのエンド後は初めからのみの形式で驚きました。エンド直前にさかのぼったり、そうでなくてもせめて自由時間みたいな形でお着換えくらいはできるものかと……。

ここは私の思い込みもあるので、不便というより、未プレイかつこれからインストールしてみようかなと考えている方に向けて! マップ探索でのプレゼント割りや衣装替えはエンディングに向かう前にしっかり遊びきることをオススメします。

さらにさらに、一応課金をすれば引き続き……というか、データを引き継いで遊ぶこともできるのでそこはご安心。

 

また、余談ですがエンドロールでエピローグがあるという注意書きをしてあるのも、さりげなく親切な良ポイントでした。

 

 

 

 

とまあ、こんな感じで。

気になるところはあれど、それを補う良さもあり、読後感はとてもすっきり。

アリスが好き、ダークファンタジーが好き、美麗なグラフィックと感情でノれるストーリーに興味がある、そんなあなたにおススメです。

 

 

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shiki3.hatenablog.com