「ずっとずっとずっと食べたかったから後のお楽しみ」
焦らせば焦らすほど気持ち良い前置き。
えー、今回はmnok.さんところのフリーゲーム「真夜中のネバーニーズ」の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。
分岐ありのBLノベルゲーム。要素としてはヘタレ一途×襲い受け、狼男×インキュバス、本能欲情ネタ等々。年齢制限がついている通り、朝チュンだったり事前描写だったりでとどまりはしますがえっちでした。わぁい。
というわけで良かった点など。
ギリギリ手を出すか出さないかの境界線
ストーリーは軽快に、据え膳になりたがるインキュバスのミィと、純愛乙女を貫きたいドーテー狼のコウがほのぼの可愛い会話を繰り広げてくれます。一枚上手な受けもいいですし、それがひっくり返される可愛さもまた萌えるもの。デレ一直線のコウと遠回しながらもラブいっぱいなミィの両想いっぷりが実に良かったです。
そして何より萌えたのが、告白するかしないか、ヤルかヤラないかで悶々するこの展開! 片方だけでなく二人ともがこの境界線でグラグラ来てるのがすっごくいじらしくてかわいかったです。むらむらを懸命に我慢しようとしてしきれないガッツキプレイは良いものだ……!
いつ押す? 押さない? 自分で選べるタイミング
システムとして面白かったのは「トリックオアトリートボタン」です。
基本的にいつでも押せるこのボタン、押すと好感度によって新たなルート分岐へジャンプすることができます。もちろん押さずにそのまま押され流れて縺れ合う展開も。
選択肢でエンド分岐することはあっても、自分のタイミングを計って分岐するというのは新鮮でした。もう押せなくなるタイミングはきちんとキャラ達が匂わせてくれるので、セーブもやりやすいです。
いつでも押せるとなると分岐が複雑になりそうな印象ですが、ふたを開けると存外シンプルなので、ゲームが苦手なお嬢様方もご安心。困ったときには本編のおまけページにヒントがあるという、有難い設計でした。
デフォルメかわいいキャラとハロウィンカラーな画面構成
続いてグラフィック面でいくとまずは画面構成。全体的にハロウィンを意識したオシャレなデザインが見どころです。ほぼ常に表示されているトリックオアトリートボタンも、きちんと真ん中で押しやすく目立つ位置にある一方で、デザインの一部として自然と馴染んでいるのがすごいなあと。
当然、キャラデザもオシャレで魅力的。
もうね、ミィの外見がすごい好みなんですよー!衣装が左右非対称なところとか、お目目がハートなところとか、とろけた表情とか! 立ち絵が基本的にデフォルメ等身なので、見方によってはショタ要素を強く感じるかも?
コンプしてからの起動画面の変わり方もめちゃくちゃ可愛くてときめきました!
とまあ、こんな感じで。
両片思い、お誘いえっちと理性崩壊ネタ、オトメン×クール、などなどにピンとくるBL好きさんにおススメです。
追記では軽くネタバレ感想など。
同作者様の他フリーゲーム感想記事↓
ネタバレ注意。
いやあもうね、どのエンドもね、おいしいですよね!
バッドエンドはミィの涙目とすれ違いがこう、嗜虐心をそそられますし。
グッドエンドはそりゃもうバカップルめ幸せになれって感じですし。
もともと、手を出したいけど出しちゃだめなのに我慢できなくておかしくなりそう、みたいなのが大好きなんですよね。なのでこの作品の展開は心撃ち抜かれました。
なもんで、一番好きなエンドは「トモダチのさいご」です。微妙にお互いの想いが伝わり切っていないのもまた、こう、関係性に萌えを感じます。にやにやします。今後コウは罪悪感を抱いたりミィから逃げたりしてミィが痺れを切らして計画的に襲われてまた同じことを繰り返すみたいな悪循環が起こればいいのになあと妄想してしまいます。
あと首筋舐めるのっていいよね。
ミィがうっかり自分の弱点を話しちゃって逆転しちゃう展開も好きでした。
攻守逆転(受けは受けであるものとする)も萌えるんですよね……予想外の勢いにおろおろしちゃうのがまたいい……かわいい……まんざらでもない感じで貪られてほしい……。
とまあ、こんな感じで。
久々に正当な感じのBL萌えを供給できました。ありがたや。