「まもなく終点、お忘れ物はございませんか?」
次の旅路はどちらへ行こうか悩む前置き。
えー、今回は小麦畑さんところのフリーゲーム「デンシャ」の感想をつらつらと書きますね。
演出とギミックが面白いゲームでした。
ジャンルは謎解き探索で、ウディタのゲーム。クリアまで私は3時間ほどかかりました。察しが良い人ならそれこそ1時間くらいでクリアできるんじゃないかなあ。
とりあえず、良かったところを挙げていきますね。
根本部分は触れませんが、一応ネタバレ注意でお願いします。
細かな演出
文字がぶわぁっと雪崩れるように出てきたり、要所要所で特定のことを連想させるSEが鳴ったり、ゲームで使える聴覚視覚をフルに生かしてつくられています。OPの勢いについ呆然とさせられてしまいました。
ゲーム開始画面もおしゃれです。というのも、始だと朝、続だと昼、終だと夜、といった具合に背景と主人公の少年が変わっていきます。これ、気づいた時には思わずガッツポーズしちゃいましたね。すごいっ。
EDにもぞくっときましたね。煽るような曲と、台詞無しながらも意図が十分推測できるようなマップチップ、そして一方通行の切なさ……。雨のシーンでちゃんと傘を差しているのがツボでした。
謎解きギミック
デンシャにはそれぞれ何号車かのパネルがあります。
それを裏返したり回転させたりして、ワープしていくのが基本になっていきます。例えば12→21、みたいな感じ。このシステムがシンプルながらも斬新で面白かったです!
私なんかはけっこう迷子になってしまいましたがw 常時、画面下にマップが出てくれるのも嬉しかったですねー。これマップ無しだと覚え切れませんもの。
アイテムにも隠喩的なものが多くて楽しめました。虎がバターになるのは……おなじみですね。
残念なところは、
演出のせいで一部画面が見づらかったところくらいですかねぇ。でもあの溢れる感じが雰囲気を高めているような気もするので難しいです。
全体的なストーリーも、特にEDの勢いに押されて、なんとも言えない寂寥感が残る良い話でした。
とまあ、こんな感じで。
和というより日本を味わいたい方、謎解きゲームがお好きな方、ちょっと変わった雰囲気のゲームを探している方、是非ともプレイしてみて下さい!
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