「殺せと言われたからには生かす方向で」
より苦しむほうを積極的に考えていく前置き。
えー、今回はこの節操なし!!さん製作のフリーゲーム「悪党領主」(http://inuchikushouta.e-dog.to/Game.html)の感想をつらつら書きますね。
リンク先どちらもR-18のBLサイトですので、年齢制限引っかかる方ご注意ください。
ジャンルはBLランダムダンジョンRPG、公式曰く「昔ながらの不親切なRPGです」とのことで、それなりにRPG慣れてる人向けの難易度になっているかと思います。
なお先んじて書いてしまうとこの感想文、実は未クリアの状態で書いております。はい。半端な状態で感想書いてしまって申し訳ないです。でも備忘録書かずにはいられないんです……。レビューでなくあくまで感想文ということで大目に見て頂ければと思います。
というわけで良かった点など。
真剣な口調であほえろをやらかす度胸
冒頭からしてかなりシリアス、かと思いきや。わりとお固いぞと覚悟を決めて正座で読み込み始めたところに、ふと飛び出てくる「卑猥神」の一単語に崩れ落ちました。笑いました不覚にも。これはずるいw
他にも、技名が四十八手だったり武器名がどこぞのAVのようなもじりだったりと、随所にあほえろっぽい要素が滲みでています。おかげでこちらもあまり難しいことは考えずにさくさく悪党を捕まえてざくざく凌辱できます。こういうふっ切れた世界観も時には良いですよね。遠慮なくやらかせて頂きました。
止めと溜めが印象的な文体
かなり文体が独特です。体言止めと――の多用があるからそう感じるのかな。他には無い語り口調で面白かったです。
真価を発揮するのはやっぱり濡れ場イベントですね。悪党調教ばっかり見てました。第三者視点に特化してひたすら状況描写を重ねていくタイプの書き方で、あまり痛がるそぶりはなかったおかげで、鬼畜ものもわりとフラットに読めます。内容はわりとドギツイ特殊プレイ多めなイメージでした。
ひそかに進展するサブキャラクター達
RPGに欠かせないのがNPCとの会話。家臣からのアプローチや、寝室警備の衛兵たちがじわっと仲を進展させていくのが面白かったです。萌えるぞ門番ズ!
彼らと夜伽したらパワーアップする、という、えろRPGならではのステータスアップ方法も興味深かったです。
えろ向きな絵柄と決めれる個性
言ってしまえば汁ダク絵が合いそうな絵柄です。なるほど納得の18禁感。ボーイズよりがっちりした成人男性のあれそれにピンとくる方向けのグラフィックです。
主人公がメカクレなのも嬉しかったですねー。主役級のキャラにメカクレ属性がつくのは貴重な気もします。ありがたいです。
あと亜人キャラが多いので、人型の人外や特殊耳に萌える人はたまらないかと。
攻め受けは比較的妄想次第でなんとかなったり、仲間キャラの台詞オンオフができたりするのも固定厨な自分としては助かりました。
ボコスカ殴れて楽々回復のバトルシステム
ターンごとにその種族によって恩恵を受けれる特殊システムが面白かったですねぇ。初めはこんなに毎ターン回復していいのか!?と驚きましたが、それでもなかなか手ごわい難易度なのがまた燃えます。
また、連続攻撃が可能になるアクセサリを併用することで、20連撃なども余裕で起こせます。戦闘スピードもある程度早いので、ざくざくざくざくっと敵のHPバーが削れていく様は見ていて大変スカッとしました。
弱点属性や耐性などがかなり重視されているので、雑魚敵でもある程度対処していかないとけっこうキツイところがあります。が、逆に攻略法さえ見つけた時の爽快っぷりはたまりませんでした。
一方難点としては、
全画面のメッセージウィンドウ
メッセージ表示が毎回大画面表示なので、ちょっとした一文お知らせで画面が切り替わるのはちょっと気忙しかったかなと。ルーン取得や技術書取得も普通のアイテムと同じように右上表示のほうが助かったなーと感じました。
押しても取れない悪党
これは仕様なのかわかりませんが、逃げ回るアイテム扱いのキャラが捕まえられないことがしばしば……? どうもジャンプしている時にエンターを押しても反応されないようなのですが、後半になると常に皆がぴょんぴょんしているので、回収にかなり手間がかかります。逃げ惑う市民を無理やり手篭めにすると考えれば萌え要素はありますが、多少作業感は否めませんでした。
倒しても消えない敵キャラ
そして敵キャラ。看板型の倒せば消えるキャラと、シンボル型の倒しても消えないことがあるキャラの二種類います。
まず共通して言えるのが、逃げるコマンドの意味がほとんどなくなっていること。特に前者の場合、逃げても無敵時間のようなウェイトがないので、メニューを開く間もないまま再戦になってしまいます。ボス前のフロアになると敵の数もかなり多いので、10連戦等々も余裕で起こります。耐性や戦い方がある程度わかってきても、エンカウントがこう多いとちょっと大変でした……。
続いて後者、消えない敵について。いや、何度か殴れば消えはするんですが、強敵なので避けるべきです。が。ただでさえ狭い道が多いランダムダンジョン、このタイプの敵複数匹に出入口を塞がれて、ほぼ詰んでしまうことも。
ただでさえアイテムも階段も全部動き回るシンボルシステムなうえ、障害物が多い&敵が多い&逃げられない、でなかなかダンジョン探索が楽しみきれませんでした……。
作業感が強かったのでもうちょっと逃げる隙が欲しかったなあと思いつつ、女性向けに珍しいハードめの難易度なので、需要があるにはあるのかもしれないとも感じつつ。少なくとも自分にはちょっと合わなかったみたいです。
とまあ、こんな感じで。
BLとしてもゲームとしても上級者向け、大人のゲーマーなお姉さま方に向いている一作だなあと感じました。
さて、最後に現在のプレイ状況などめもめも。ネタバレ入るので追記に畳みますね。
一応ネタバレ注意。
メンバーは人魚王、デビルナイト、侍バードマンの3人。
あまり深く考えず、技が好みっぽいキャラを連れて行ったんですが、いやーバードマンさんが敬語キャラで大変おいしゅうございました。なのに好感度一番低いんだ!寂しい!
詰まってるのはアケロン戦です。強いね!
まず1ターン目の舟歌でいつも屠られます。人魚王が耐えきれないので、死ぬのを見越して同じターンに蘇生を試みるんですが、まあ50%なので失敗すると終わりという。あの技の耐性何なのかな。持ってるのいくつか試してみたんですがわからないんですよね……。
とりあえず耐熱の鎧が重要なのはわかる。うん。
あと恐怖耐性が必要なのはわかるんですが、いかんせん回復と蘇生でてんやわんやで、耐性上げるアイテムが使えないという。
そしてトドメが回復技。削ってもすぐ回復されちゃうし、ならば毒や火傷かと思いきや、敵の耐性下げるアイテムを使っても全然効かなかったり。まああそこの敵は耐性強いって聞いてたのでたぶん状態異常では対処できないんだろうと思うんですが……。
全員が炎魔法でゴリ押しも考えましたが、やっぱり舟歌でやられます。うーむ。
もしかしてレベル足りないのかも(※今はレベル60くらい)と思いはしたんですが、一応雑魚は楽に倒せるレベルなのでやっぱり耐性の問題なんだろうかなあと。
結局、どの耐性を高めれば良いのかわからなくなってしまい、色々と試す気力が萎えてしまったので中断なうです。
未来の私がふと思いついた時にここを見て頑張ってくれることを祈ります。