うそうさ〜第二号室〜

フリゲ・鬱展開・ヤンデレ 万歳!

フリゲサイト「エンディング・エラー」5作品感想

「誰も異常を唱えないなら正常とみて差し支えない」

結局相対で決めてしまうのが楽な前置き。

 

 

えー、今回はエンディング・エラーさんところのフリーゲーム「終わる世界とあなたと私」「箱庭ネオテニー」「ハロウィンナイト・グリッチ」「ハロウィンナイト・グリッチSweet」「クリスマスのしあわせなおうち」の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。

 

 

どれも短編の男女恋愛ノベルゲー。攻略対象は近親で、ヤンデレや病みが多めの乙女向けです。

昔にこの作者様の処女作『完全バッドエンド』をプレイさせて頂き、ずいぶんと間が空いて他作も一気プレイしたのですが……ぐぐっと進化した個性的な作品がぞくぞく作られていて驚きでした。継続は力なり!

 

今回取り上げる作品に相互の関係性はありませんが、同じ作者様ということで併せて取り上げてしまいますね。記載はプレイ順。

 

 

 

都合上、「このキャラがヤンデレ」「こういうシーンがある」くらいのネタバレはしてしまうので、新鮮な気持ちでプレイしたい方は要注意です。

あと大半の作品に年齢制限がついているので、DLの際はそちらもご確認のほどお願いします。

 

 

 

 

 

終わる世界とあなたと私

 

魔王兄×シスター妹、ダークファンタジー。サブキャラはショタ多め、ほんのりとショタコンモナー要素。

 

 

目を引く瞳

すごくピンポイントなんですが、あの瞳の描き方がすごく好きでして!

ふりーむの紹介スクショを見た際、ぱっと目を引くあの瞳に惹かれて気づけばDLボタンを押していました。焦点は合ってるんだけど人らしからぬというか、魔や狂気を感じる描き方というか……絵の技術は門外漢ですがとにかくすごく好きでした。

 

 

使いどころの難しいBGMに合う名シーン

タイトル画面の素材曲といい、けっこう使いどころに悩む個性的なBGMが多用されています。が、これがめちゃくちゃ合うんですよね!

シスターだからといってシンフォニックな曲を持ってくるのではなく、ちょっと変わり種を上手く取り入れていて、「ここにこの曲を持ってくるとは!」というセンスが光る選曲でした。

 

 

どこまでも闇と狂愛を忘れないストーリー

鬱展開だけでなくメリバや流血シーンもあり、ヤンデレと言えばこれ、の基本をしっかり押さえてくれた印象です。明るいエンドであっても最後まで闇を忘れない姿勢は実に素晴らしく、無害そうなサブキャラでもちらっと病みが見え隠れするこだわり具合でした。

中でも例のセリフ! 伝わらない! 

あのね、事態をややこしくしていたのは~みたいなあのセリフがすっごく好きなんですよ!! 素晴らしい、あの一言をあのシチュエーションで見られただけでもこのゲームをプレイした価値があった、素晴らしいありがとう……! 萌えました。

 

個人的には二人で二人の世界を創世してそのまま全てが滅んで欲しいなあと思います。お先真っ暗っていいよね、安心。

あと某エンドの、一言でさっと青ざめさせてくれる感じが大好きでした。

 

 

合わなかった点

キャラクターが現代のオタクっぽくなるノリが苦手なので、主人公のギャグモードはちょっと合わなかったところかも。

でもハート目な表情や、不穏の流れをぶった切ってコメディに走って「ええ!?」とびっくりさせてくれる展開自体は楽しかったです!

そして合わなかった点というわけではないんですが、聖職者らしさや清廉潔癖さを求めるとちょっと期待とずれる気もします。ここは紹介文通りなので大丈夫だと思いつつ、これからプレイする方向けに念のため。

 

 

総括一言

お兄様に世界を滅ぼす勢いで愛されたい方、そのお兄様を凌駕する勢いで我が道を行きたい方向け。

 

 

 

箱庭ネオテニー

 

エイプリルフールだ、嘘をつこう! あらすじと注意書きのギャップでなんとなく察せられるタイプの、周回前提ヤンデレものでよく見かけるあのジャンル。このジャンルなんていえばいいんでしょうね。

ネタバレ一切触れずにプレイするのが楽しいと思いつつ、うまく隠しながら書ける自信がないので、特に閲覧注意です。

 

 

うつつの世界とぼやけた瞳

このゲームもまたスクショからDLしました。そしてこれまた目の描き方がいいなあと思ってDLしました。いや、違うんですよ天丼じゃないんですよ。きちんと上記の作品と違った描き方がされていてこちらはメルヘンパステルな色合いが魅力的なんです。

アリュームの焦点がぼやけたような瞳がすごく、良いなあと思います。暗喩的で。ニドのほうもこう、吸い込まれそうな瞳でドキドキ(意味深)しますし。なんだか宇宙っぽい、し、ニドは宇宙人みたいだと揶揄されるのも似合いそうで、こちらの心が辛くなります。好きです。

 

 

一歩踏み外せば違う展開・ミルフィーユ構造のストーリー

選択肢とエンドがかなり多く、かつ導入部分に集中しているところも特徴的。特に初回プレイ時は、軽快な会話の裏に隠し切れない棘にとってもぞくぞくしました。

エンド分岐の方法もある意味皮肉っぽくていいですよね。少し選択肢を変えるだけでどんどんはがれていく感じ。ふふふ。

 

この手のやり方って緩急の付け方が重要だと思うんですよ。本作はそこを上手いことやり切っている作品だなあと感じました。

そのポイントはニドの態度かなあと思います。フラットなんですよね、彼。無理に甘やかしたり誤魔化したりしようとせず、僕は当然ここにいてこういうことをしている、というような態度。根本の考え方がそうだと思い知らされる感じ。凄い。

足場がぐらつく夢見心地を存分に楽しめました。

 

 

目で見てわからせる演出力

改めてグラフィックの話に戻るんですが、このシナリオをより味わい深くしているのはやっぱり作者様のグラフィック力のたまものだと思うんですよね。

『完全バッドエンド』の頃から起動画面のオシャレさ等に見惚れていたんですが、それらのセンスがここにきて大いに猛威を振るってプレイヤーをこう、こう、おおお……!っとしてくれるような。ぱっとシーンの変わる演出がもう最高でした。

アリュームの普段のポーズがものすごく良いんですよねぇ。初回プレイ時は自傷癖もちなのかと思っていたんですが、色々終わってから、なるほどあの手元はあれが気になって弄ってるんだろうなと……気づいたらぞっと鳥肌でした。そ、そういうことでいいんですよね? 伝わるかな? エンド6もそうですが、深読みできる諸々が仕込んであるの大好きです。

 

 

ネタバレ感想

↓白抜き伏字ここから

各エンドのタイトルが好きですねー! 一言コメントも黒くて好きです。鬱展開はこういうどうにもならない余韻が好き。

 

本編はアリューム視点だったのと状況が異常だったのであまり感じませんでしたが、おまけ話ではアリュームの天然魔性っぷりにうわぁ……となりました。特にHOPEで感じたんですが。ニドにそこまでさせてしまったことを悔いたり申し訳なく思ったりするのではなく、ニドが怖い・過保護・離れたいと思うあたりけっこうアリュームも勝手だなあと思っちゃうんですよね。いや、ニドがおかしいのは大前提としても!

だからといってアリュームが嫌いというわけではなくて、むしろ、守られることしか知らないお姫様というキャラ像がよく見えるお話でした。こういう、本人は決して悪くないんだけど責任転嫁しようと思えばできちゃう構造のお話好きなんですよね……。何かがどうにかなればなんとか幸せになれたかもしれないのに(ならない)(運命の摂理)(人の業)って感じが。

 

敬語好きの私は断然ヤフェト派で、エンド9、裏で軋みをあげている崩壊間際のアリュームの末路も含めて大好きなんですが、エンド3のエンドリスト一枚絵も好きです。

……アリュームが暗い方面に壊れかけてる展開が好きなんだろーか。

↑ここまで。

 

【ググったメモ】

Sandplay:なんでお砂遊び?と思ったら箱庭療法がsandplay therapyだそうな

Agony:苦しみ悶える

Emancipator:解放者

Defloration:花を摘む、散らす

Wreckage:難破船? 残骸?

 

 

総括・一言

ヤンデレやダークメルヘン好きには是非ともプレイして欲しいところ、俺敬語キャラおいしかったです。

 

 

 

ハロウィンナイト・グリッチ

 

ハロウィンしようぜ姉さん! 異形・傷跡・トラウマ持ちヒロイン・身体改造など。

 

 

ニッチな性癖を満たす外見設定

サウィンがピアスざくざく指してて、単純なニードルタイプじゃなくリングタイプまで混ざっている時点でどことなーくそんな気はしていたのですが。案の定、身体改造ネタがありました! やったー!

ここが大きく取り上げられるというわけではないんですけども、そこらだとまだまだ見ない設定なのでテンション上がりました。苦手な方はそれこそスクショのピムたちのツギハギ痕で避けられますし、そのぶん興味もった人をとことん引きずり込む感じで嬉しかったです。

 

スウィードみたいに、筆談等の独特の方法でコミュニケーションする必要のあるキャラも好きなのでどちらの攻略対象にも性癖のツボを押された形でした。とんとんボードを叩く癖の描写が本当好きでして! 某エンドではあれがめちゃくちゃ上手い演出になっているのも素敵です。さりげなくプレイヤーに癖を覚え込ませる工程、大事ですよね。

 

 

君のせい/じゃない、俺のもの/じゃない

攻略対象が二人明確に出ており、二人の態度が真っ二つだったのも印象的でした。オラオラ系(メンヘラ寄り)ヤンデレが好きな人、草食系(だけどやることはやる)ヤンデレが好きな人、どちらも楽しめるかと思います。

ヤンデレが複数人出てきても行動原理がきちんと二人とも違うので、よりキャラの深まりが出ているように感じました。スウィードが揺らぎなく「自分への罰」って言ってたセリフがすごく、おお……って思ったんですよねぇ。そしてサウィンの某エンドと比べてさらに深くうなずくなど。

安易なテンプレ台詞ではなく、そのキャラがこういう考え方だから出てくる、というようなセリフが多くて、とても好感が持てました。

最後の選択肢でぴたっとBGMが止まるのも上手い演出。

 

 

 

ぼくら死なないアンデッド

ただし心臓を潰すと死ぬ。

というわけで、普通の現代ものだとお目にかかれない、なかなかゴアいエンドが多かったのも見どころでした。共通ルートでゴアって単語の出てくる乙女ゲーは初めてプレイしたかもしれません。いいね。

私エンド5が本当もう倒れ伏して寄声あげるくらい好きなんですよ!!!察して!

かわいい……あの男かわいい……健気なかわいさが好き……。鳥肌たつ余韻が好き……。あとエンドのおまけの「誰でもできる!簡単講座!」なノリがえぐくて好き……。

断面やモツはでませんが、流血の範囲を数歩超える程度にしっかりしたグロスチルが出るので、苦手ラインがグレーゾーンな人は注意かも。

 

 

総括一言

サウィンに猛犬注意のステッカーを貼りたい。

 

 

 

ハロウィンナイト・グリッチ SWEET

 

ハロウィンしようぜ二人きりで! 異形・傷跡・嫉妬ヤンデレなどなど。上記作品の続編、もとい短編番外編。

 

 

より詳しく知れるハロウィンタウン 

エルデルのような新キャラクターの登場により、作品の舞台であるハロウィンタウンについてもう少し詳しく知ることができる番外編です。サウィンだけがおかしいんじゃない、全員ろくでもないハッピーイカレタウン。こういう悪役然とした舞台設定好きな人きっと多いですよね。私も好き。

 

また、これらの背景を通じて、前作では振り回され役として終わった主人公であるピムも、明言はされないながら少なからずヤバイ歪みがあるのだろうと察せられます。

サウィンを受け入れている時点で……辺りかとは思うんですが、無自覚な狂人って属性だけでなかなかに妄想が膨らみました。

 

 

糖度高めのストーリー

前作では、脅されたり不穏だったり、想いを通わせ合う前に殺傷沙汰が始まる感じでしたが、今作では糖度たっぷりの乙女ゲーな展開になっています。私個人としては前作の雰囲気を強く推したいですが、展開はマイルドに愛は過激なヤンデレを楽しみたい……という方にはむしろこちらのほうが良いのかも。

 

 

コスプレネタと黒いスウィード

で、ここはちょっと合わなかったところになるのですが。

個人的に女装ネタは苦手なので相いれなかったのが一点。総受けハーレムより攻略キャラをとことん深めて欲しいのでおまけストーリーが苦手だったのが一点。

あと、スウィードは前作でピムの意志もある程度尊重しつつこらえきれない愛があふれてしまうヤンデレだと思っていたので、今回の暗黒微笑押せ押せな感じは少し合わなかったです……。が、前作の頃からああいう条件だと強気に~ってセリフはありましたし納得はできます。単純に前作のエンド4のスウィードが好きすぎたので、私がこだわって盲目的になっているだけかもなー、なんて。

 

 

総括・一言

前作序盤の軽快にぶっ飛んだ会話や明るい雰囲気をさらに味わいたい方向け。

 

 

 

 

クリスマスのしあわせなおうち

 

ポップな見た目と注意書きのギャップでなんとなく察する第二段。

 

 

叱られない子どもの世界

おうちの皆はりりりちゃんのことが大好き!

りりりちゃんは良い子なので、もちろん叱られることだってありません。誰も怒ってくれません。誰もりりりちゃんと本当の意味で向き合ってくれません。

この感じがすごく心に刺さって好きでしたー!

なんだろう、子どもの癇癪とディスコミュニケーションな選択肢を選び続ける彼の、致命的な相性の悪さがすごく好きなんですよね。どこかの家庭でありえそうなバッドコミュなのに、どこの家庭でもあり得てはいけないことが起こっているギャップもまた深みがあって良かったです。

あと単純にりりりちゃんがすごく私の理想とする少女(悪)(悪ではない)(自分が一番なだけ)なのも感動でした。

 

 

弱気な攻略対象

上記の通り、今までプレイして触れてきたヤンデレの皆さんがどなたも押せ押せゴーゴータイプだったので、この手のタイプのキャラは新鮮でした。私は卑屈がちなキャラが好きなのと、片目隠れが好きなのですごく私得な感じです。

セットにすることでりりりちゃんの魅力がさらに増すのも見どころ!

 

 

エンド4

ネタバレなので熱くは語れませんがこういう、正常を伝える人がいなくて箱庭の中で不気味がすくすく育っていくような展開、大好きです。

また、このエンドに限らずですが、お風呂場の背景画像にきちんと色がついているのも細かくて素敵でした。

 

 

総括・一言

シンプルに病み度が高く、心がほどよくえぐられる良作。

 

 

 

 

とまあ、こんな感じで。

まとめると、

 

  • 入門編『終わる世界とあなたと私』
  • キャラ萌え『ハロウィンナイト・グリッチ
  • 演出賞『箱庭ネオテニー
  • 嗜好がぴったり『クリスマスのしあわせなおうち』

 

な感じでした!

 

 

同作者様の他フリーゲーム感想記事↓

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(『ハロウィンナイト・グリッチすぺしゃる!』
サマーデイズ★弟』
『パラダイスロスト/フェイクワールド』
『キリくんと私。』
『チョコレイト&ハニー』)

フリーゲーム 「僕とあの子の箱庭絵本」感想

「良い子はおうちで幸せに暮らしたのです」

出ると悪い子になってしまう気がした前置き。

 

 

えー、今回は馬鹿げたホノオ。さんところのフリーゲーム

「僕とあの子の箱庭絵本」の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。

 

 

いやあ、とにかく世界観とテキストがすごく好みなゲームでした! 

探索重視の一本道RPG

物語が胸を打つ、ほどよい長さの一作です。

 

 

というわけで良かった点など。

 

ぬいぐるみたちとプリンセスのお話

 

一応、系統としてはダークメルヘンなのかな?

鬱シリアスで、時には血みどろだったり陰鬱だったり暗い執着だったりも交えつつ、最後には綺麗に輝いていく印象でした。お喋りするぬいぐるみや、少年少女と人外キャラ、お菓子で回復したりお料理できたりするシステムなどにピンと来るならきっと合うはず。

幽霊も狂信者も農家も木こりもいます! やったね!

 

一方で、「いいえ」ループや人の家のタンス云々、MIDIチップチューン曲?などなど、昔懐かしなRPG要素もしっかり踏襲してくれていたのも楽しかったです。

 

 

文体を変えて様々に語りかけてくるテキスト

 

「読まなくてもいいけれど読むとぐっと深みが増す」文章が非常に多かったなあと感じます。

 

筆頭はサブキャラのセリフですね。物語が進行するごとにセリフが変化していくのですが、それぞれのキャラごとにテーマを感じる内容でした。哲学的な疑問も混ざっていて、あちこちでふと手を止めて考えさせられるお話だったように思います。

 

あちこちの探索ポイントの反応文もそう。同じ鏡でもバリエーションがあったり、ベッドの持ち主によってクスッとなる一言が入ったりして細かいなあと。

主人公視点の「○○するのはやめておこう」みたいな意思表示の文と、「君はこの先の空間に拒まれていると感じた」みたいなゲームブック風の文とが使い分けされているのも上手かったです。

また他にもラクガキ帳やオルゴールなど、ちょっとしたところに響く一文があって、本棚の中から本を選ぶ時のようなわくわくがありました。

 

 

あちこちで補給しておうちを彩る収集要素

 

探索ポイントが多く、前述の通り反応文もまた詩的で美しいので、あちこち調べるのがとても楽しかったです。例えば同じ窓というオブジェクトでも、調べる場所や時期によって文章が違うんですよ。この細やかな差分が本当に好きでした。

 

また、探索で手に入るアイテムが多いのも嬉しかったです。実用性も兼ね備えている感じがお得で素敵。戦闘の難易度はそう高くないので集めなくても詰むことはありませんが、つい蓄えたくなるこの感じが楽しかったです。

幼少の頃の宝物って野原や公園で手に入れたもんだよなあ、としみじみ。

探索で手に入れたアイテムを使用するギミックも多く、そういう意味ではADV風な進行方法だったようにも感じました。

 

そして、お家ですよ我が家!

ただでさえおうちを買えるRPGってだけでもわくわくするのに、色々と置けるのがもう嬉しくって! 空っぽの箱や籠に自分の手で置く物を選ぶ、置いたらドット絵がにぎやかになっていく、この工程が「私のおうち」って感じで本当大好きでした。拠点を作り上げていくこの感じ。わくわくがいっぱいですね!

また、プレイヤーの愛着に加えて無限補給ポイントが出来上がるという、ゲーム効率として利点があるのもポイントです。

 

 

細やかなドット表現とスタイリッシュなキャラグラ

 

寝る時に目を閉じる動きと、起きた時に目をぱちぱちする動きがすごく好きなんですよ。さりげない丁寧さが素敵。お泊り会の選択肢には小躍りしたくなりました。

他にも、噴水を調べたら吹き出すギミックとか。ジーザスがお座りしたり怯えたりでよく動くところとか。チイのおうちからダンジョンに潜る時、二人がひょこひょこ付いて来てくれるところとか。冗長にならないよう、歩く途中までのところでシーンが切り替わってくれるのも良いですよね。

 

あと、キャラデザインとしては初めにドドを見た時、足元がきっちりケモノしてて思わず唸りました。立つと踵がグッと引き上がっているあの歩行グラ、まさに「わかってらっしゃる」と言いたくなるデザインで実に良いです。

 

ステータス画面などで見られる全身絵や、顔グラもかなり個性的です。ぬいぐるみキャラにこういうかっこいい絵柄をハメるのは新鮮でした。これはこれで味があって好きですねぇ。カインについても、無口気味の主人公ってぽやんとした表情の印象があるので、凛々しい顔つきで意外でした。思わず惚れそう。

 

 

言わずして物語る敵キャラ

 

お話としても衝撃的なシーンが多いんですが、何より心を抉られたのは敵キャラでした。

なんというかね、見た目からして心を刺してくるキャラが多いんですよね……。特に最終ダンジョンではラクガキ帳を眺めながらしみじみと感じ入るものがありました……。

こういう、メインのテキストだけでなくて、零れ話的に一目見ただけで察せるストーリーを組み込んであるのも巧みだなあと思うんですよ。

一方で、ほのぼのとさせられる敵も多いです。そのほのぼのの理由もよく考えてみると、やっぱり思わされるところがあったり。

そんなわけで、ラクガキ帳を集めておくと物語の理解が深まって楽しかったです。

デッサンドールファイターのコメントが好き。

 

 

惜しかった点

 

どうかなと思ったところも素直に書いておくと、

  • 状態異常の種類に対して使う/治す機会が少ない
  • アイテムを使用するタイミングが少ない
  • テレポテトの範囲が狭い

辺りでしょうか。

 

アイテムが多く手に合いるしいろいろ作れる、これ自体はとっても楽しかったです。一方で、せっかく色々作ってもあまり使う機会が無かったのは惜しいなあと思いました。

状態異常も併せて考えると、もうちょっとバトルの難易度を高めても良かったかも?

ただ物語重視なのもわかるので、戦闘をこのままいくなら回復量を減らす方向に行ってもいいかもしれませんねぇ。実際、雑魚からほどほどに逃げても進められる難易度はお手軽でやりやすかったです。

 

あと、テレポテトはリレミト系じゃなくて本拠地ワープにしても良かったかも。元締めの皆さんの位置が微妙に遠い時があったので……。

といっても、村とダンジョンはクリアするとワープでぴょんと行けるので基本的にはユーザーに優しいシステムでした。

 

 

 

 

とまあ、こんな感じで。

ダンサンブルな動きをするお店の皆さんが好きでした。

 

箱庭世界、少年少女と人外、ダークメルヘンなどにピンとくる方へおススメです。

追記ではネタバレ込みの感想など。

 

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フリゲサイト「HACKMOCK」ハロウィンゲー3作感想

「かぼちゃ祭りにかこつけてとりあえずいちゃついておきましょう!」

微笑ましいのでもっとやっていただきたい前置き。

 

 

えー、今回はHACKMOCKさんところのフリーゲーム「ハロウィンベルを鳴らして」「嘘つきハロウィーニアス」「ハロウィンの夜のマージナル」の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。

 

それぞれ「ロイヤルベルを鳴らして」「嘘つきジーニアス」「午前0時のマージナル」のハロウィンゲームになります。これらの作品を知らないと何がなんやらなので、この作者様のゲームはやってる前提で書いていきますね。やってない人はレッツプレイ。

 

Twitterでハロウィン特設ページへのリンク付き呟きを拝見して一気に3作品DLしました。お祭りゲームでもやはり作りは丁寧、長さは短くともスチルもしっかり入ってるお得なスピンオフです。

 

というわけで一覧から。

 

 

『ハロウィンベルを鳴らして』

 

本編をプレイしたのが確か3年以上前だったのですが、久々に見たユーリは相変わらず元気いっぱい芋いっぱいでした。かわいい。

攻略キャラごとに、糖度の高いエンドとほのぼのギャグなエンドの2種類が楽しめる形。普段がギャグなぶん、不意打ちのときめきに倒れそうでした。これぞ乙女ゲー! 特にセナの甘いエンドはラストのセリフにやられました。

あと、「このアイテムは絶対アキバル様だろうな」と確信をもって選んだら案の定でにこにこです。

セーブデータ無しでロード画面を選んだ時の父上様が可愛かったり、OPをさくっとスキップ出来たりと、本筋の乙女部分以外もしっかりした作りでした。

 

 

 

『嘘つきハロウィーニアス』

 

アプリゲちっくの縦長な画面におっと驚かされたところで、まさかの、まさかのでした……これだと何一つ伝わらない!

えもふり?Live2D? 技術は謎ですがあそこまで滑らかに動くとは驚きです。中でもエンド1だったかな、ちょっと小首を傾げる仕草が被るととにかく可愛くって。距離が近いわおそろいだわ可愛いわ。 

二人の足音SEがそれぞれ違っていたり、放っておくとページ送りアイコンがじんわり変わっていったりするのも凝ってて素敵でした。

 

相変わらず彼は大嘘つきだし彼女はややネガティブで可愛い。個人的にはもうちょっとロッテちゃんのそばかすが見えたらより嬉しかったり。あとはクラウスの「ロッテ以外はどうでもいいけど」という態度が端々に見えるのが萌えました。「子どもなんか」ってセリフの「なんか」部分がすごいツボです。

 

お話としては、第三者視点の乙女ゲーというところが新鮮でした。主人公に投影するタイプのプレイヤーさんはちょっと戸惑うかもですが、少なくとも私はめっちゃ、めっちゃ肌に合う演出具合でした。

可愛いカップルを見守れる、この、おいしいポジションね!のろけご馳走様でした!お幸せに!!

 

ここの項目だけ文章量が多いことからわかる通り、すごいお気に入りでした。エンドは3つなのに気づけば13周してしまい過負荷で強制終了させてしまったくらいにはお気に入りでした。かわいかったです。

 

 

 

『ハロウィンの夜のマージナル』

 

おっきくなってる!!

ということでショタじゃなくなったけど二人の関係は相変わらず。鈍感師匠と恋愛対象として見てほしい弟子のもだもだが伝わってくる良い短編でした。

忘れちゃいけない悪魔様や、ちょっとした謎解き要素も。攻略なしでも大丈夫なお手軽具合ですのでご安心。

そして、嬉しい立ち絵お遊び要素もエクストラに搭載です。やったね。私、この作者様のヒロインの驚きテレ顔が好きなんですよ。伝わるかな、「どえぇ!?」って感じで汗だらだらしつつ照れ照れしてる顔。ペコラでもよく見れたあれです、あれ。なので赤面顔堪能できて幸せでした。

 

 

とまあ、こんな感じで。

どれも明るくときめく、原作好きにはとっても嬉しい番外編でした!

DLし損ねた方はハロウィンの時期をお楽しみに。とってもかわいかったです!

 

 

同作者様の他フリーゲーム感想記事↓

フリーゲーム「恋するペコラはまちがえない」感想

フリーゲーム「嘘つきジーニアス」感想

フリーゲーム「午前0時のマージナル」感想 

フリーゲーム「ロイヤルベルを鳴らして」感想 

フリーゲーム「HELLO×APRIL×WONDER」感想 

フリーゲーム「cocoa」感想

「案外なんとかなるもんだ、一休みする時があったって」

走ることも休むことも誠実が一番な前置き。

 

えー、今回はGreen Pochetteさんところのフリーゲームcocoa」の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。

 

 

ツクール製で一本道、ノベル寄りの作品です。いわゆる見るゲ?

前作『Espresso』と一部のキャラや世界設定が繋がっているので、プレイしておくと嬉しいところもあるかも。作中に説明はあるので、単品でも楽しめるはずです。

前作が壮大なスケールだったのに対して、今作はコンパクトにほのぼのとまとまっている印象でした。

 

 

というわけで良かった点など。

 

 

ほんわかあったかいグラフィック

 

タイトル画面もマップも紅葉やキノコなどなどでいっぱい、作品全体から秋の雰囲気が漂ってきます。落ちている小枝やあちこちに生えている植物の種類が豊富なのもこだわりがあって良いですよねぇ。

作中で見つけられる栗やドングリもあたたかみのある手描きタッチで描かれていて、とにかく隅々までアットホームなほんわかかわいい雰囲気でした。

 

あと、立ち絵が表示されるときに、併せて秋らしいフレームも画面にひょこっと出てくるのがすごく良い演出だなー、なんて。ゆるキャラっぽい魔物たちといい、まいまい語といい、ゆるさとかわいさで出来上がっている世界観だなあと思います。

季節もののフリゲをお求めの方には是非あちこち見て回って欲しい作品だなあと思います。

 

 

細やかなコツが癖になる自給自足の生活

 

例えば、ドングリを食べるための下準備をせっせとこなしたり、狩猟のための足跡探しから始まったり。けっこう地味でコツコツとした作業が丁寧に描かれます。ドット絵がちょこちょこ動いて作業している姿は、見ているだけでも可愛らしくて和みますねぇ。

また、市場が物々交換で成り立っていたり、村内での自給自足が見られたりと、狭いコミュニティでつつましやかに暮らす人々の姿も丁寧に描写されています。

 

なにせ前作がけっこう大物だったりしたので、次作となる本作でこういう、ただの村人にスポットが当たるのも対称的で興味深かったです。

主人公の口調もちょっと独特で、心の中での会話がなんか妙にツボに入っちゃうんですよねw 冷静なんだけどちょっとズレてるというか、癖があるんだけど根が良い子なのは伝わるというか、ほどよく良い子でほどよく面倒くさがりというか。変わってるけどなんだか共感しやすい子でした。

 

プロローグであえてすぐに引き返して自分のおうち周りを探索すると、主人公の背景事情がどことなく伝わってくるんですよね。こういう、滲ませるように伝わってくるものを含むキャラでもありました。

 

なんだろう、枝豆の筋取りしながらのんびり考え事するのが好きな人は合いそうです。例えが局地的!

 

 

食べ物の秋、恵みの秋

 

基本的には「食欲の秋」が中心となって話が進んでいきます。

そんな中、第一話から一貫して描かれているのは、「いただきます」「ありがとう」の言葉でした。前作でもキャンセルボタンが「ありがとう」なの好きだったなあ。

大地の恵みに感謝して~っていう形ではあるんですが、あくまで主人公がやりたいからするのであって、誰かに強く頼んだり見返りを求めたりするわけでないところも好きでした。

 

誠実に、スッと「ありがとう」って言えるような良い人だからこそ、心からの返しがもらえる……そういう優しい世界観だったように思います。

 

 

 

違う価値観を認める大人の目線と、立ち止まってもいい子どもの姿勢

 

お仕事をバックレちゃうところからお話が始まるとおり、主人公はちょこっとだけダメっ子さんです。誤解があるなら、世渡りがちょっと下手と言い換えても良いかも。

そんな中でまず好印象だったのが、主人公が自分の考えをきちんと貫くところ。あの世界では変わり者とみなされてしまう価値観を主人公は持っているんですが、あなたにはあなた、私には私の考えがあるというスタンスで、少し葛藤しつつもゆるやかに暮らしているのがすごく良いなあと思いました。

 

身もふたもなく言ってしまえば、第一話でも顔だけ出して貰うものを貰えばいいし、自分が折れて誤魔化してしまえばいい話なんです。最終話に繋がる一つの疑問だって、きっとずっと前に訊いてしまえばそれで済む話でした。

でも、でも、そうしないところを書くからこそ、この作品良いなあって思うんです。

 

頭でわかっててもうまく行動できないこと、どうしても気持ちが遠回りしたがること、絶対あると思います。問題が大きくてしんどければしんどいほどそうです。それを「いや頑張れよ」って言うのは簡単なんですけど、するのって本当に難しい。

そこでね、無理にぶつかっていこうって言うんじゃなくて、少し違ったやり方を試したり、立ち止まったりするのを許してくれるストーリー構成になっているのが、本当に優しいなあと思いました。

 

特にこの作品の主人公は自分の気持ちにとても誠実なので、どんなに回りくどいやり方であれ、彼女なりにやりくりしようとします。方向性は違って見えるかもしれないけれど、彼女の中では一本筋通っているところが素敵でした。

もちろん彼女のやり方には荒があり、ちょこっと見通しが甘いところもあります。でもなんとかなっちゃうというか、なんとかしてくれるようお話が動いてくれる感じも、優しくて好きでした。

 

気持ちの整理がつかないから立ち止まることだって、ありますよね。

そんな未熟な隙を許してくれる作品だと思います。

 

 

 

気になるところ

 

合わなかったのはシステム面で1点、セーブするタイミングが決まっているところです。

章ごとの区切りになるのでだいたいは15分刻みくらいなんですが、けっこう私がセーブ魔なのでもどかしいこともしばしば。

一気プレイ派の方は全然気にならないところだと思います。

 

 

 

 

 

とまあ、こんな感じで。

 

ちょっと癒しが欲しい時、ほっと一息つきたいとき、まさにタイトルどおりココアみたいな甘くてあったかくて優しい気持ちにさせてくれる一作でした。

 

 

同作者様の他フリーゲーム感想記事↓

 

shiki3.hatenablog.com

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フリーゲーム「シガイタチ」攻略

本日二回目の更新。当方ではかなり珍しく感想ではなく攻略です。

ゆえにネタバレしかありません。注意!!

 

いつもの感想記事から見たい方はこちら

shiki3.hatenablog.com

 

 

イベント場所やアイテム取得の攻略サイト

シガイタチ 攻略

参考にさせていただきました。ありがとうございます。

 

 

<やり込み前のアドバイス

このゲームはランダム要素がめちゃくちゃ含まれているので、ある程度の傾向は作れても“狙って特定のエンドに辿り着く”のは至難の業と思われます。もっと言うと、“今の条件でどのエンドが狙えそうか”という方向で進めるほうがエンドは集めやすいです。流れに乗っていく感じ。

でもそれよりなによりとりあえずせめて五周プレイしてみて死んだりころころされたりしてシガイタチワールドを愉しむのをおススメしておきますね! 短いですし、何百回周回しても新しい展開に出会えるところが魅力だと思いますし、合うか合わないかパッキリわかれるゲームだと思うので! 

 

 

 

<前提条件・知識他>

・以下の情報の全ての語尾に(たぶん)または(だといいな)を付け加えて読む心意気

 ・鏡以外のアイテムを揃えている状態を整えること

 特殊条件?

 「猟銃の弾」→猟銃を所持していないと取得不可

 「ハサミ」 →女主人公だと取得不可

 「鏡」 → 条件知ってる方いたら教えてください。

・本は右クリックで落とすこと 

 そうしないとキャラ別エンドにいけなくなるため

・ロードしても主人公の一人称、性別、所持アイテムは直前プレイデータを引き継ぐ

( 例 )

 男・俺・飴0個ではじめからスタート

 飴を3つ見つけた状態でセーブ1を作りタイトルへ

 ↓

 女・僕ではじめからスタート(開始時点で飴3つ所持になる)

 ↓

 飴を2つ見つけた状態でセーブ2を作る(合計で飴5つ)

 ↓

 セーブ1をロードする

 ↓

 女・僕・飴5つの状態でセーブ1の続きをプレイすることができる

 

アイテム状況と一人称と性別はどのデータをロードしてどのデータをセーブしても共通って感じ……? 実際プレイしてみるか、同作者様の他ゲー、ナナカマドなどをプレイされているとピンとくるかも。

 

私的に重要な点は、

<<せっかくセーブしても好きなシーンを再現できない可能性がある>>こと

 

なので読み返したいエンドや特殊な条件に辿り着けた場合、選択肢でセーブするのではなく選択肢を選ぶ前後に分けてセーブするという手も考えておくといいかなーと思います。まあセーブできないシーンもあるんですけどね!

 

 

_____こっから本編_________

 

書いている途中で一部の攻略メモがデータ消失したため、終盤になればなるほど胡乱です。某攻略本のような出来になってしまった……。

あくまで参考程度ということでご了承ください。

 

<フロチャート> 

①性別(選択)

 イチイのイベントが起こるのは男限定

 トコロオトギリのイベントが起こるのは女限定

 ケシは②イベントを除いて性別どちらでもOK

 

②寝起きドッキリ(ランダム)

 男→イチイケシ

 女→トコロオトギリ

 このランダムがどの程度影響するかは不明。

 エンドを見たいキャラとのイベントが起こっていると後が楽なのかもしれないが、女ルートでのケシのように発生自体不可能な場合もあるので、気休め程度。

 

③二人で探索(選択)

 行く

 春画→いいえ→ イチイ

 本崩れ→(どっちでも)→ オトギリ

 イベントなし→ 共通ルート=キャラエンド不可

  

 残る

 包帯→トコロ

 飴→ケシ

 無能→ 共通ルート=キャラエンド不可

 

④デートのお誘い(選択)

 誰かとフラグが立っている時のみ発生

 トコロイチイオトギリ 

 → はい → それぞれのルート

 → いいえ → 共通ルート=キャラエンド不可

 ケシ

 → はい → 共通ルート=キャラエンド不可

 → いいえ→ ケシルート 

 ここケシの性格が出てて倒れるほど好き

 

⑤一人で探索(選択)

 小ネタ

 風呂を選ぶと(ランダム発生?)湯けむりイベント発生。

 男でも女でも可。

 男だと探索できる。成果は種明かしのとおり。 

 

⑥デート(ランダム)

 ④でルート入りのフラグが継続していると発生

 トコロケシオトギリ  → 選択肢は特になし

 ランダムですっぽかされる → 共通ルート

    (お守りを所持しているとすっぽかされやすい?)

 イチイ

 →しない→しない→する でスチル回収できるが共通ルート

 →しない→しない→しない イチイルート

 

⑦-1 真っ暗闇(ランダム)

 「よっつにへらし」の失踪者がアロエの場合に起こる

 起こらなければ自動的に⑧へ

 

 アイテムを使用しない → 『如法暗夜』

 真っ暗闇で「瓶」使用 → ⑧へ

 部屋に逃げ込んでから「お守り」使用 → ⑧へ

 

 なお⑥でルート入りフラグが継続している場合

  本 → キーワードを入力 → でそれぞれのグッドエンド

  『福徳円満』『安居楽業』『無間地獄』『順風満帆』

  このタイミングでなくても本を使えば上記のエンドは行ける

  もちろん本の入手時にキーワード入力or誤った語句入力もできる

  ルート入りしてない時は共通エンド → 『キーワード』

  間違った入力をした時は → 『軽挙妄動』

 

⑦-2 トコロが神様化(ランダム)

  デートイベント後、オトギリとの協力体制になればこのルート。

  トコロが変なことになる。3回目の探索(⑨-1)は起こらない。

  はい → 『顔面喪失』

  いいえ → ⑨-2へ

 

⑧ 誰かが失踪(ランダム)&会話(選択)

 基本は会話してみて様子が変なキャラクターが神様化していると考えてOK。イチイが一番わかりやすい。

 

 小ネタ

 ケシとのフラグが立っている状態で

 他の誰か → ケシ の順で話しかけると特殊な会話

 ケシの真髄だと思うので酔狂な方は是非とも見てください。  

 小ネタ

 イチイがオトギリについて話す時、オトギリが失踪している時でもオトギリが現れることがある(鬼分岐故の単なるバグかも)

 

 ⑨-1 パートナー選び&二人で探索(選択)

 神様化しているのがイチイの場合のみここで討伐できる

 誰かを選ぶ → 「行かない」×4 → イチイ → 猟銃 → 会者定離

 神様化しているのがケシ、トコロが失踪していない、かつ上記選択でイチイの代わりにケシを指定 → (エンド名メモ消えましたごめんなさい)

 神様化ケシかつトコロいない場合や、トコロ・オトギリが神様がしている場合は猟銃が没収されるだけ。

 

 上記ルートを狙わない場合は、神様化しているキャラと同行するかどうかで分岐。

 神様化以外のキャラを選ぶ → 探索後⑩へ

 神様化キャラを選ぶ → 探索場所選択時に止められる(キャラによって相違、オトギリは倉庫でイチイは書庫?) → 「いいえ」 →『我田引水』

 

 ⑨-2 トコロが神様化しているルートのみ発生(ランダム)

 色々抱え込んだオトギリの独白があったり、騙されたケシが倉庫に飛び込んできたりするとこのルート。⑦-2やトコロとのイベントが発生していなくても⑨-2は発生する。この場合自動的にイチイが失踪。

 持ち物選択によってケシの反応が変わる。

 猟銃(ハサミも含む?) →  『一場春夢』

 それ以外 → 『一場春夢』展開は上記と全く異なる

  

 ⑩探索後(ランダム)

 ⑨-1で神様化キャラを選んでいた場合

 神様化ケシかつトコロが失踪していない → 『精衛填海』

 キャラの独白が入り襲われる → (キャラによって選択が異なるが)殺さないような選択肢 → 『艱難辛苦』

 上記以外 → ⑪へ?

 

 神様化キャラ以外を選んでいた場合

 選択肢が二つ → ⑪へ

 選択肢が三つ → 手を握る → 『佇思停機』/『阿鼻叫喚』?

 なお「神様化ケシ―⑨でイチイorオトギリ選択」「神様化オトギリ―⑩でイチイ選択」「神様化イチイ―⑨でオトギリ選択」を確認済。

 神様化ケシ時のトコロは無条件でケシの味方をするのでトコロの手を握ることはできない(はず)。また、トコロが神様化していると⑨-2へ飛ぶのでこのルートには入れない。

 

 ⑪ひとぉつはひとくち

 神様化しているキャラとルート入りフラグが立っているかどうかで分岐有り

 室内は探索しても本の文字が変わっているくらい

 猟銃はルート入りしていたら討伐ルートになる?

 懺悔:この辺りを書いている 途中で攻略メモがデータ消失したため、肝心のところの内容が薄くなりました…………

 

 

<補足>

 

・⑤で起こるカナリアホトトギスの会話はプレイ回数による

 つまりどの会話も1回しか見られないので取っておきたい方は注意。なお、二人の会話が終わってもう出てこなくなるタイミングはセリフでわかります。

 

・あめくれやの開放は飴数

 飴をいっぱい持ってると選択肢が増えます。特殊エンドもあります。

 

・同じエンド名でもストーリーがガラッと変わることがある

 ケシが最も顕著。性別でも展開が変わります。特にルート入りフラグが立っている状態での「佇思停機」はどのキャラでも好きです。

 

・⑤などでキャラと会うことがある(ランダム)

 トコロは牢屋、イチイは書庫、オトギリは倉庫、ケシは台所。

 この時の会話も神様化してるかどうかで微妙に変化している、はず。イチイからのトコロ評がかなり変わったのは確認済み。

 

 

<自慢>

ここまでいきました。埋まって無いのは最上段左から2番目と右から2番目、ど真ん中、最下段右二つ。

追加情報募集中です。

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フリーゲーム「Espresso」感想

「すでに終わった世界でも、人の命までは終わらない」

そして繰る手がある限り物語は続く前置き。

 

 

えー、今回はGreen PochetteさんところのフリーゲームEspresso」の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。

 

フリーシナリオっぽく作られている、分岐有りのRPG

公式ページには「わりと暗いRPG」というポスターがあるとおり、全体的に暗め。ただゆるかわなキャラグラとほのぼのとした雰囲気のキャラのおかげで、陰鬱とまでは行き過ぎない、ほどよい距離感のゲームでした。

 

サブキャラクターとして前作『GreenTea』の二人も登場します。なかなか良いところをもらっていくキャラなので、プレイ後でもプレイ前でも前作を齧っておくとちょっと嬉しいかも。

 

 

というわけで良かった点など。

 

 

 

ダンジョンごとに代わる同行者

 

基本的に初登場キャラのほとんどは一度仲間になってくれます。1ボスに対して1ゲストキャラが加入する、という感じ。

ゲストキャラは万能アタッカーからちょっとイロモノ風のスキルなキャラまで多種多彩。仲間キャラとして使えることで、そのキャラの特性や得意なこと苦手なことなども伝わってくるような気がしました。

 

さらに魅力的なのは、彼らが彼らの意志で行動している、というのがわかるところかなあと思います。マップをクリアしてキャラと解散した後も、ゲストキャラはどこか別のマップへ行ったり拠点に戻ったりしていて、話しかけると毎回異なる反応が返ってきます。ここが、各々の考えで動いて各々の物語を作っている、キャラが生きている感じがして素敵でした。

 

会話分岐もかなり豊富ですよ! ダンジョンの攻略順によってもちょっとした会話の違いが出てくるようですし、ボスを倒したらとりあえず拠点に戻る、で色んな子達のお話を聞いてみることをおススメします。

 

主人公以外のキャラの装備は外せないようになっているところや、スキル本やステアップアイテムは主人公専用になっているところも有難い仕様です。種を使った直後に離脱案件は実に切ないものがありますからね……。

 

 

 

どこからでも攻略できて、一点に収束するシナリオ

 

ある程度の制限はかかりますが、基本的には右左後ろ前どこからでも攻略できるシナリオになっています。上手く進めないなと思ったら別方面から攻略するもよし、ふと思い立って来た道を戻るもよし。ストーリーの進行度にはよりますが、行き止まりや訪れたダンジョンには必ずキャラかアイテム等があるのも楽しかったです。

 

また、これに合わせてシナリオ面でも変化が。とあるキャラクターを助けるかどうかが大きなターニングポイントですが、それ以外でもちょこちょこ会話分岐や軽い違いが出てきます。

エンドの結論自体は確定なので、ノーマル/バッドといった極端な違いではなくあくまで差分な変化ではあります。が、こういう細かい会話をしっかり集めていきたい私としてはとっても嬉しかったです。

 

 

 

探索で強化されていく主人公と拠点キャラ

 

ゲーム開始時に主人公の性別を選べる!

ここがまず嬉しかったですね~。男女のキャラデザの違いとか見るの好きなんですよ。おかげで、エンドが変わらないと知っていながら、某一枚絵見たさに2周してしまいました。ふふふ。デザイン以外での違いはない(はず?)ので、純粋に好みで選べれるのも良いところです。

 

レベルアップの概念がなく、落ちているアイテムでどんどん強化していく形になるので、綺麗なマップを楽しむ余裕も出ます。

拠点に居る仲間キャラのできることがどんどん増えていってくれるのもわくわくしました。何より、こうやって何度も話しかけていると愛着がわくってものです。かわいい!

 

 

 

大味ながらも本筋は易しい難易度のバトル

 

最低限詰まないように作られてはいるものの、攻撃ミス率がかなり高めだったり、魔力切れが起こりがちだったり、そこそこバトルは大味の調整です。

ただ、ある程度キャラのスキルを駆使する必要がある戦略性や、武器が貧層でもそこそこ殴れば勝てるゆるい難易度などはとても好印象。基本は簡単すぎず難しすぎず、一部のボス戦ではうっかり負けてもちょっとだけ強化がもらえるというプレイヤーに優しい仕様でした。

 

 

 

形容詞付きのキャラネーム

 

「可愛いサニー」「無口なハナビ」などなど、ほとんどの登場人物には肩書がついています。

この形容詞の使い方がね、また良いんですよ!

例えばサニーなら、かわいいって言うのは見た目だけじゃなくて素直になれない想いも含めてなのかなとか。

一つ単語が引っ付くだけで不思議と想像が広がっていくので、どんどんキャラが深まって見えてくるんですよねぇ。さりげなく良い演出でした。

 

また、ステータス画面のちょっとした文章もさりげなく良い味出しているので必見です。色々なところで見られるキャラ会話も魅力的で、エンドの演出も含め、自然とキャラクターに愛着が湧くように作られている作品だと思います。

 

 

合わなかった・惜しかった点

 

一方で気になるところとしては、

復活可能アイテムとキャラゲーシステムの合わなさ

 でしょうか。

 

全滅してもその場でコンテニュー可能というシステム自体はとっても優しくて、良いと思うんですが、ダンジョンの攻略具合によってキャラの会話が変化していく関係で、コンティニューしまくって突き進むとちょっとした会話を見逃してしまうんですよね……。

どちらも良点なぶん、噛み合わなさが少しだけもったいなかったかな、と思います。

 

 

 

 

とまあ、こんな感じで。

 

キャラクター重視、色んな性能のキャラを使うのが好きな方や、シリアスな世界観でほのぼのな会話、魔王に負けた勇者の話、などに興味を惹かれる方にオススメです。

 

 

追記ではネタバレ込みの感想や攻略など。

 

同作者様の他フリーゲーム感想↓

shiki3.hatenablog.com

 

shiki3.hatenablog.com

shiki3.hatenablog.com

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フリーゲーム「Healer's Yell」感想

「私にできることはみなさんを癒すことだけです!」

むしろ何よりも厚遇したい前置き。

 

 

えー、今回はStrayひろまさんところのフリーゲームHealer's Yell」の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。

 

ウディタ製、ヒーラーを操作して敵のラッシュを乗り切るバトル重視の面クリア戦略ゲー。ある意味、アクションパズルともいえるのかも?

1面につきだいたい数分で終わるので、かなりお手軽にプレイできる短編ものです。

 

というわけで良かった点など。

 

サポート職の苦労がよくわかるバトルゲー

 

戦闘は全てオートで進み、操作もマウスクリックで選択していくだけの簡単ゲー。しかし、難易度はなかなかのもの。黙々と敵を殴り続ける仲間をあの手この手で支援する、ネトゲなどでサポート職をやっていた方ならピンとくるのではないでしょうか! 私はやったことないけれども!

仲間のHPを回復しつつ、状態異常はすぐ治し、バフが切れたら付け直す……思わずポーズボタンを押したくなるこの忙しさ、いやあ燃えました。

 

 

やり込みもタイムアタックも自在

 

ステージとしては十面用意されていますが、クリア後にはやり込み要素としてよりハイレベルな面が解放されます。また、全員生存だとパーフェクトクリアの表示になったり、クリアタイムが面ごとに表示されたりと、自分のリザルトを見返して高みを延々と目指せる仕様です。

こういうバトル重視のゲームだからこそ、結果が数字として残るのは熱いものがありますよね。

 

 

 

終盤になればなるほど輝くキャラ特性

 

加入する仲間や順番は固定なので、与えられたものを駆使していかに殴り勝ってもらうかがメインになります。

防御が低いキャラには先にシールドバフを張ったり、高火力のキャラに攻撃↑を投げて勝ち逃げを狙ったり。序盤は火力、終盤は生存を狙った方が上手く回る印象でした。あえて回復をせず、仲間を無理やり少数精鋭にして殴り勝つというのもありなのやも。

メインストーリーなどはありませんが、ファイナルステージで悠然と立つあの人には思わず惚れかけました。システムで伝わる演出、いいよね。

 

 

 

等身低めの可愛いキャラグラ

 

タイトル画面を見てもらえると思うんですが、キラキラかわいい雰囲気のキャラグラがまず魅力的でした! イラスト自体は素材屋さんのものが元のようですが、一枚絵等々はここでしか見られないのではないかなと思います。

ステージが進むごとにキャラが増えていくのも楽しくって、モチベの赴くまま一気にクリア。ギャラリーでイラストを見返せるのもすっごく嬉しくって!

 

見た目的に好きなのは、マジカルシューター・ウィザード・セイジでした。

好みがわかりやすい!

 

 

 

 

 

余談

せっかくキャラ絵がとってもかわいいので一言会話でもあるとさらに際立ったかなとも思いつつ……メインは面クリでしょうし、むしろシンプルにまとまっていると言えるのかもです。

 

 

 

とまあ、こんな感じで。

 

グラフィックに惚れた方、ちょっと忙しい戦略バトルをやりたい方、ヒーラーとして身を粉にして働きたい方へおススメの一作でした。

追記では初見時の諸々の記録メモなど。

同作者様の他フリーゲーム感想記事↓

 

shiki3.hatenablog.com

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