「惚れた弱みで金貢ぎ」
ずぶずぶ溶けていっちゃう前置き。
えー、今回はtachiさんところのフリーゲーム「月光妖怪」の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。
ツクール勢のホラー、と見せかけてほのぼのギャグなアクションパズルゲームです。これは本家の紹介文が一番キャッチーだなと思ったので引用させて頂くと――
「ホラーを "やる" 逆ホラーゲーム! 怖がらせるのは、プレイヤーである、あなた!」
とのことで。まさに発想の勝利!な一作でした。
ちょっと不思議な町の心温まる物語
ゲームは4章に分かれており、各章ごとにストーリーパート→ゲームパート→ストーリーパートといった流れで進んでいきます。
不思議なことが不思議なままで終わるので少し消化不良なところもありますが、メインのほんのり温かい恋愛や街の人達のドタバタストーリーが魅力的に描かれているので、結果としては大満足。短編らしく推し所をしっかり決めてあるお話だったなーと思います。なんだかんだで「まあいっか!」で明るく笑ってエンドロールに行けました。というわけでハッピーエンドが好きな方にもオススメです。
仕掛けを使って音で脅かせ!
街の住人を脅かすことがこのゲームの目的です。限られたマップの中で置いてある仕掛けを動かしたりちょうど良いタイミングで壊したりして、がんがん住人をビビらせてしまいましょう!
これが単なるいたずらとなると気が引けてしまうところもありますが、ステージごとになかなか良い動機づけがされているので、こちらも全力で頑張れます。
樽やツボから始まり、広範囲に驚きを提供できる仕掛けや、時間差で音がなるものなど、仕掛けの内容も様々。また、最終ステージではプレイヤーのほうが驚かされるギミックもあります。あの演出はまさに胸熱でした!
コンボで爽快スコアアタック
単に驚かせるだけで終わらないのがまたこのゲームの面白いところ。
相手を連続で脅かすのに成功するとコンボが発生しスコアが伸びます。「どういうルートで」「どのタイミングで」仕掛けを使うかというアクションパズルな要素が光ってくるわけですね!
スタートの合図が始まる前のわずかな時間で計画を練るのが楽しく、わからなくてもわからないなりに動いてみたら意外とできちゃったなんてこともあって、普段アクション苦手なはずなのに気づけば時間を忘れてハマってましたw
何度かクリアに失敗すると、必要なスコアを下げてくれる親切な提案もあります。ありがてぇ! ラスボスで大変お世話になりました。
大ボリュームなやり込み要素
クリアするとおまけ要素が解放されるのですが……このボリュームが予想以上で、これまた驚かされました! 一部のコンプは運次第でもありますが、条件は軽めなので少なくとも「出なくて苛々~」なんてことは無いはず。
やり込み要素も、詳しく書きすぎるともったいないので詳細は伏せますが、かなり解放感と勢いがあって楽しかったです! レベルが上がるとそりゃもう大暴れで。はっはっは。
同作者様の他ゲームに関係するゲストキャラが見れたり、くすっと笑える台詞が随所に効いていたりして、見どころたっぷりでした。
とまあ、こんな感じで。
他にも味のあるボイスや雰囲気ぴったりのお洒落なBGM選曲など、さりげなく良いなーと感じる点が多かったです。その発想にまずDLし、ゲームシステムにのめり込み、後味良いお話にすっきりする爽快な短編ゲームでした!
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