うそうさ〜第二号室〜

フリゲ・鬱展開・ヤンデレ 万歳!

アプリゲー「I Love Hue」「あめのふるほし」「Cube Escape」「RustyLakeHotel」感想

「隙間時間で楽しく遊ぼう!」
隙間を広げるべくやるべきことを全放棄する前置き。

 

 


えー、今回は普段とちょっと趣向を変えて、スマホでプレイできるアプリゲームの感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。また、有料ゲームも一部含みます。

開発元はそれぞれ別、ゲームジャンルも特に統一性はないです。気になるアプリからワンタップでどうぞ!

 

 

 

 

『I Love Hue』(パズル・テスト)

[概要]

タップでカラータイルを入れ替えて、綺麗なグラデーションを作るパズルゲーム。色彩検定的なテスト代わりになるのかも?

 

 

[システム]

タイムではなく手数でスコアが決まるシステムなので、焦らずじっくりプレイができます。
そのスコアもやりこみ派用という感じで、とっつきやすく暇つぶしに最適です。
一つ注意点は、問題をプレイするのに“プリズム”というアイテムが消費されるところですね。プリズムはログボ代わりに貰えるのでそこまでカツカツにはならないんですが、特に序盤はもっと物足りなくなってしまうかも。
まあまったりじっくりプレイする作品なので、あくまでただし書きなレベルです。

 

 

[好きなところ]

280問ではなく280ステージ。この膨大な問題数がまず見どころの一つでしょう。私もまだまだプレイ中ですが、いつでも問題のストックがあるというのは実に嬉しいです。
マイペースに腰を据えてプレイできるところも、パズルゲーとしては最適。
あとアプリ全体から漂う神秘的な雰囲気も素敵です。BGMやステージ選択の文言がすごくスピリチュアルなんですよねぇ。ただ色合わせをしているだけなのに精神修業ができているような気までしてきちゃうという。
色がテーマなだけあって背景画像もシンプル。どこまでも数多の色と向き合える作品です。

 

 

[総括]

じっくりできるパズルゲーをお求めの方や、絵師さんなどにオススメ。

ちなみにHueはそのまんま、「色相」って意味らしいですよ。ぴったり!

 

 

 


『あめのふるほし』(放置・交流)

 

[概要]

雨の日だけ動ける機械と共に、滅んだ星で遺言を集めていく放置ゲーム。こちらが遺言を書き残すこともできます。海へ流すボトルメッセージを想起させるプレイ感です。

 

 

[感想]

斬新なのが「雨の日だけプレイできる」ってところ。ガツガツ進めるゲームでもないので、静かな雨音と共にふと思いついたらプレイする感じですね。

現実が晴れや曇りだと、アプリの星はスモッグに覆われてしまいます。この設定だけで世界観が伝わってきますよね。

機械についての設定やこの滅んだ星の設定などの片鱗が見える遺言もあり、そのどれもが喪失感や寂寥感に溢れています。

拾える遺言は1つの機械に1つだけ、集められる遺言のストックは3つだけ。それ以上は、どんなに美しい言葉でも置いていかなければいけません。


たぶんデフォルトなのかな、よく見かける「さけびだしたいくらいに、」の遺言が好きでした。

生きる、生きたい、死にたくない、死んでもいっか。そういう、不意に頭の中に落ちてきて気が付けば消えているような、ゆらゆらする気持ちがぎゅっと詰まっている気がします。

 

プレイヤーが遺言を残したり、他の誰かの遺言を拾ったりもできます。これは過去話題になった『ひとりぼっち惑星』と近いシステムですね。
どんな言葉を残すかはプレイヤー次第。世界観に則ったものでもよし、なんとなく今の気分でもよし。でもどこか、半端なものは残したくないような。不思議と言葉をじっくり選びたくなる雰囲気がありました。

 

 

[総括]

滅亡した世界で、しんみりとした感情に揺蕩っていたい方に。

 

 

 

『Cube Escape』(謎解き・脱出)

 

[概要]

これ1つで「ラスティレイク」シリーズ(の一部)が遊び放題! 名高い謎解き脱出ゲーアプリが初期作も含めて9つ詰まった、短編集のようなアプリです。

 


[システム・難易度]

基本的にはグラフィックを見てひらめくタイプの謎解きが多かったですね~。
私はいわゆる嘘つき村やクイズなど、問題文を読む謎解きが得意なので、けっこう苦戦しました。事前知識が必要な面もあり、難易度は高めの印象です。有名ゲーなので攻略サイト等は散見されるのは助かりますね~。
とはいえ、アプリゲーでよくある、タップのポイントが小さすぎるとかいったこはなく、反応も良し。中断すればそこから再開できて、クリアした面も直感的にわかりやすい。
全体的にプレイヤーが遊びやすいつくりでした!

 


[好きなところ]

シュールな世界観!
しっかり考察すれば隠された意味合いが拾えるのかもですが、いかんせんどうしても初見ではシュールと言わざるを得ない。そして、この奇妙さが淡々と進んでいくのが良い!
なんか、地に足付けてたはずがいつのまにか夢の世界に紛れ込んでたみたいな、境界線を喪っていく感じがするんですよね。プレイしてて。


謎解きの内容によっては随分とグロテスクだったり、よく考えるとかなり皮肉めいていたりするものもあるんですよ。でも、不思議とそれがコミカルに見えたり、なんだか遠い遠いものに見えたりする。エグいことしてるのになんだかそうとは感じづらい。このちぐはぐで落ち着かない雰囲気が、すっっっごい癖になりました。

 

あと、BGMもさりげなく好きでしたね~。
考え事の邪魔にならないような静けさで、でもどこか緊張感がずっと続く感じ。不穏なアンビエント……? なんて表現したらいいんでしょうね、この手の音楽。
Birthdayが一番印象的だったように思います。起動してBGM聞くためだけに放置していることがあったような。

まとめるとやっぱり、独特の世界観が魅力的でした。

 

 

[合わなかったところ]

テキストで語られるストーリーはほとんどなく、プレイヤーは主にグラフィックや謎解きのギミックから本筋を考察していく必要があります。鳩は○○のモチーフ、とか、あの顔は○○の変装!、みたいな。タイトルにあるCubeもこれまたかなり隠喩的です。
また、それぞれのアプリには舞台が今西暦何年なのかといったヒントが出ており、本気でストーリーを理解したいなら年表などを作成して整理する必要があることも。

 

私はセリフなどから物語理解度を深めていくのが好きなタイプなので、少しここは合いませんでしたね~……。
「あれなんだったんだろう……」と首をひねることもしばしば。
ただ前述の通り、このグラフィックが生み出す世界観は大好きです。

 


[総括]

SF(少し不思議)な世界観を味わいたい方や、脱出ゲーが好きな方向け。

 

 


『RustyLakeHotel』(謎解き)※有料アプリ

 

[概要]

前述の「ラスティレイク」シリーズの一部。これ単体では完結しない……というか……シリーズ通しても初見で全て理解するのは難しいかも? とりあえず、シュールでダークな雰囲気が好きな方向け。

 

[システム・難易度]

ロビーで挨拶&イベント→客人の部屋で謎解き→ロビー。

この流れを繰り返すのが基本。ロビーや客室できっちり探索して特定のアイテムを発見すれば、より評価が上がる仕様。

とはいえ、評価はこだわらなくても一通りクリアまでは行けます。


謎解きの難易度自体は、個人的に難しかったかな。グラフィックと音、両方を使ってひらめいていくスタイル。シリーズ他作品同様、テキストでの謎解きは少なめです。

 

で、事前に未プレイの方向けにお伝えしておきたいのが、おまけ要素について!
完全クリアと言えばいいのか、実績解除と言えばいいのか。前述の「評価」が全部最高だと、ちょっとしたムービーが見れます。
ただこれね~、シリーズ追ってるコアなファン向けです。なので、完璧主義の方やどっぷり浸かってる方はともかく、さらっと遊びたいだけの方にここまでの回収はオススメしません。
あと単純に、これを見るための難易度がかなり高い! 一手間違えれば終わりで引き返したり選択し直したりすることができないので、ミスるたびに最初っからやり直しになります。数回プレイしてから攻略チャート組むほうが早いかも。

 

こんな感じで、まあまあ高めの難易度&完全クリアは鬼、な印象です。
それでもこの世界観が好きだからプレイしちゃうんだよなあ……。

 

 

[好きなところ]

やっぱり、淡々とシニカルな展開ですよね~!
おいしいジビエ料理を準備するために、お客様のご要望を叶えて食材を集めるのが目的。なお、お客様は全員動物。

う~ん、なるほどね!

メニューを見た瞬間にプレイヤーがこれから何をさせられるのか察せる展開だったのがすごく、こう、雄弁で面白かったです。笑うしかねえ。


それぞれの部屋にご用意されているものも、わりと見ただけで「あっこのように仕向けろとね」という納得ができるものばかりで好きでした。無言の圧が上手いんだこれが。

とはいえ、察せられる部分だけが全てではありません。主旨がすぐに理解できるからこそ、各部屋で起こる意外性がなお際立ってて楽しかったです。
特に某部屋の絶対これをこうする、という、揺るぎのない怖さよ……。

 

 

[惜しかったところ]

合わなかったところは前述の、完全クリアのために失敗が許されないというシビアさに尽きますね!
逆に言えばそれ以外不満なく、楽しくダークに遊べました。
あと前置くなら、明確なストーリー性をお求めの方にはちょっと合わないかもかな?
あれはなんだったんだろう、とか、察してゾワゾワ~っと不穏な鳥肌が立つ、とか、そういうゲーム体験が好きな方には心置きなくオススメできると思います!

 

 

[総括]

えげつない展開をシュールなグラフィックに包んで、ほどよい距離感で、ウワア……の気持ちを味わえる一作。

 

 

 

 

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