「黒炎に選定されし魔法使い様なので光魔法かわいいポーズが使えます!」
勢いと可愛さがあればたいていの矛盾は許される前置き。
えー、今回はひーりんまるさんところのフリーゲーム「ロンドリア物語」の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。
SRPG Studio製の、FE風なシミュレーションゲーム。ロリの力で世界を救うゲー(語弊表現)です。
さっそく良かった点など。
絶対のハッピーエンドを確信できるストーリー
戦争が起こっている状況ですが、キャラもストーリーもとにかく前向きで明るくハッピーな展開です。シリアスなシーンに転向しても、色々ツッコミどころがあったりギャグがすかさず入ってきたり、とにかく笑いと光が常にあるライトな雰囲気でした。
メタギャグが遠慮なくやってきたりセリフにネット用語がじゃんじゃん出てきたりするので、そういうノリだと事前に知っておかないと戸惑いはするかも? 私は事前情報があったので、肩の力を抜いて楽しめました。
皆が楽しくどんちゃん騒ぎしてる感じ。全体的にゆるいんですよね。雑に読み流してもいいし一緒に騒いでもいい、居心地の良い気軽さを感じます。
余談ですが「ロリの力を食らえ!」って叫びながらロリティオン振るうのにハマってました。作品がギャグだとプレイヤー側も気楽におふざけできていいよね。
FEリスペクトを随所に感じる作り
マスに兵を配置するタイプのSRPG、というよりもうFE風といったほうが通りがいいですよね。ファイアーエムブレムへのリスペクトがかなりあちこちにみられる作品でもあります。
元ネタはFEですと言わんばかりに随所へお約束が仕込まれていて、ファンとしてにやにやしました。ペガサス三姉妹のトライアングルアタックやら、サジマジバーツやら、盗賊とシスターのペアやら。
もちろん、元のテーマやストーリーはまったくFEと異なります。ノリからしてそもそも違いますしね。分かる人はにやりとできる範疇なのがまた良かったです。
軽くもガチでも楽しめる難易度
難易度の幅が広めで、ガチプレイヤーもエンジョイプレイヤーも楽しめるのが魅力です。私はFE作品を三分の一くらいプレイしているので、初めハードにしようか悩んだんですが……。作者の言う難しいはプレイヤーにとっての無理ゲーというイメージがありましてチキンゆえにノーマルへ。でもロストの危機がほぼほぼなかったので、ハードでプレイしても良かったかもです。
ボスチクで武器の耐久力を減らした直後のマップに修理屋があったり、逃げるシーフには専用のアイコンがあったり、全体的に親切な設計だったのも嬉しかったです。マップの難易度と、プレイヤーのストレスになる部分の違いを作者様がきっちり理解されている印象。
欲を言えば修理屋周りはもうちょっとお手軽にして欲しかった気持ちもありますが……まあここはFEリスペクトもあるでしょうし、デフォシステムの兼ね合いがあるのかもですしね。
プレイヤーの愛着に応えてくれるイベント
最終戦からクリアに至るまでのイベントが、すっっっごく嬉しかったんですよ!!
皆大好きじゃん泣くじゃん嬉しいじゃん。君達を育ててきて、生き残ってくれて、ほんと良かったなあって心から思える作品でした。
こういう、ある種キャラゲーになりがちな作品では、プレイヤーの辿ってきた経路も無限に分かれると思うんですよね。誰を育てるか、何にクラスチェンジさせるか、どこのマップでヒヤリハットが起きたか、奇跡の必殺起死回生などなど。
で、そういうドラマがあると愛着、湧いちゃうじゃないですか。それに全力で答えてくれるところが大好きでした。
条件は上級職かつ特定レベルまであげることなのかな。顔で選んで絞って育てる派なので、お気に入りの全員が報われて嬉しかったです。
また、会話のみのマップでキャラと絡みに行けたり、出撃前の情報収集でキャラの個性がちらりと見えたりするのも、良い育てるきっかけになりました。
なによりオリジナルグラフィックが強い!
HPが減ると立ち絵が変わる等々、「顔で選ぶ」をやりたくなる魅力があるのもポイントです。
熱くイメージぴったりのBGM
BGM自体は素材曲のようですが、使いどころがとてもいいんですよね。王道の曲をここぞのところでしっかり選んでくれる感じ。中にはテクノっぽい変化球曲も混ぜ込んで有って、耳でも楽しめました。戦闘をアニメオンにしていたのは対決時のBGMを楽しみたかったからというのもあったり。
おまけにサウンドルームがあるのも嬉しいところ。
印象が強いのは「Emperor」ですね! 初めて聞いた時カッコよさに震えました。局長が意外で驚いたのは「skimsnow」と「glitch」。意外と合うのが興味深いです。
とまあ、こんな感じで。
明るくて元気なSRPGをプレイしたい方におススメです。
追記では自分のプレイログ的な自軍紹介など。
同作者様の他フリーゲーム感想記事↓
続きを読む