「精神がすり減っても身体は減らないんだからいいじゃないか!」
無神経に犯していく前置き。
えー、今回は4ゲット式カオスさんところのフリーゲーム「剣の舞姫ウォーター」の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。
R18、エンド分岐あり、攻略対象3人の女主人公RPG。あちこちに濡れ場有りのがっつりえろげです。
VIPRPG、もしもシリーズの設定を引き継いでいる形。もしもという言葉でピンと来ないのであれば、軽く検索をかけて予習してからのほうが楽しめると思います。
というわけで良かった点など。
回避可能で地雷に優しいエロネタ
エロゲということでまあまずはここから。
最序盤の無理やり展開は致し方ないとして、そこ以降のエロ展開はプレイヤーが肯定的な選択肢を選ばない限りどれも回避してクリアすることができます。
某イベントでエロ拷問のやり方を聞かれた時はなんだか不覚にもほのぼのしてしまいました。痛いの嫌って言うと「この機械はシリコンだからね痛くないからね」って説明してくれる辺りも配慮があって癒されます。いやヒロインは癒されてる状況でもないんですけども。
プレイ内容を選り好みしつつも、ヒロイン自体はきっちり絶望してくれたり快楽堕ちしてくれたり、頭おかしくなる狭間でぐるぐる葛藤してくれたりするので、きちんと萌えどころも抑えてあります。
ざっくり羅列すると、SM・拘束・ピアス・無理やり・獣・電撃・えろ拷問・機械・輪姦・おふろえっち・おうちえっち辺り。特に拘束ネタ好きなのでバリエーションと反応が豊かで大変幸せでした。
性的暴行を乗り越えて手を繋ぐカップリング
さてこちらの作品、単純にヒロインがただ酷い目に合うだけのエロゲというわけではありません。
むしろ私がドハマりしたのはカップリング要素のほうでした。
トラウマ持ちの強気な女の子が折れる瞬間ってよくないですか……そこを支えたり抱きしめたりそれはそれで良いと認めてあげたりする青年ってよくないですか……? 良いです好きです……。
ブラインドが好きなんですよ! 敬語好き優男S好き目隠しメカクレ好きなんですよ!! ウォーターもほどよく強気で自立しててけどトラウマでグルングルンおかしくなりかけてる危うさがたまらなくて、本当、好き×好きは最強だなって思います…。
そんなわけで、無理やりシチュといちゃらぶシチュが同等くらいの割合で仕込まれてます。慰めっくすもしつつ下手に感動話とせずに、暴行自体も過去確かに起こったこととして直視しているので、おいしく萌えられました。
魔法具現化設定を根幹に絡めたストーリー
また、恋愛や濡れ場だけでなく根幹のストーリー部分もきっちり組んであるのも良点です。えろを求めてきたはずが、熱い復讐話に居住まいを正すこともしばしば。鬱展開好きにはじっとりと響くシーンもあります!
初めはトラウマ持ち少女が過去と悪を殴り倒すやけくそストーリーだと思っていたんですが、よくよく話を読むとウォーター個人から世界構造へ広がっていってるのも興味深いところです。
この辺具体的にはネタバレなので追記にて。
細かな会話分岐とイベント分岐
えろRPGなので服が脱げます。これはまあよくある機能としても、嬉しいのが脱ぐ部位を選べれるところでした! 装飾はつけてるのに布は無い、大事なとこだけ隠してないタイプの脱ぎっぷり好きなんですよ……。
で、さらに言うと脱ぎ具合によってかなり細かく会話が分岐します。物語の進行度によっても会話が変わります。NPCがじんわり仲を深めたり、ドン引きだった仲間キャラの反応がまんざらでもなくなったり、裸にオプションが増えたりします。
この細やかさと言ったらもうたまりませんね!!
えろイベントだけでなく、純粋にストーリーとしての会話分岐も多いです。町中の人と話すのが楽しいこと楽しいこと、探索もはかどるおかげでアイテムも手に入れられて一石二鳥でした。
テキスト部分のみでなく、ドット絵が変わったり進行度によってメニュー画面の説明文が変わったりするのも細やか。
ブラインドの「違うと言えば嘘になる」がめちゃくちゃ好きです。青少年!
状態異常がかなり重要なデフォ戦
さて、RPGといえばターン制バトル。この作品の面白いところはバトルもかーなーり熱くて手ごわいところです。
耐性や状態異常、バフデバフを考慮しないと下手すれば雑魚敵でも死にます。仲間が1人しか連れ歩けないことや、MP回復アイテムの調達が序盤かなり困難なのも難易度に拍車をかけている印象です。
しかしながら、決して理不尽な制限ではなく、勝とうと思えばきちんと勝てます。対策手段もあちこちにありますし、取り逃し防止用なのか強いアイテムが2か所においてあるところもあります。
なので、ある程度RPG慣れした人はこのギリギリの死闘を楽しめるのではないかと!
一応、戦闘強制スキップキーもあるので強制的になんとかすることも可能ではあります。でも自力で勝ったほうが達成感と満足度は高いです。へっへっへ。
とまあ、こんな感じで。
エロありバトルありスチルあり、RPGに求めるものとエロゲに求めるもの両方を全力で満たされた一作でした!
引継ぎ機能とどこでもセーブ機能があるので、さくさく進めたい方も、やり込みたい方にもおススメです。
追記からは語り切れなかったネタバレ部分など。
同作者様の他フリーゲーム感想記事↓
ネタバレ注意。
<カップリングについて>
ブラインドルート
案の定ブラインドルートにずっぷりでした。
自棄になったウォーターが本気で身を預けたいと思える安心の場所を手に入れたという構図も恋愛ものとして素晴らしいですし、初心だったブラインドが強烈なSMショーのおかげでご主人様の性癖に目覚めるというのもエロネタとして素晴らしいですし、気弱だったブラインドと人を信じられないウォーターとがお互いにお互いの形で成長していく流れも成長物語として素晴らしいですし、なんかもう素晴らしかったです。大好きです。
スチルが柔らかいタッチで好みなのもあるんですよねぇ。怯えるウォーターのスチルが本当、本当かわいくて、そりゃもう理性もぶっ壊れるわなあとしみじみしました。あの可愛い子が無防備にあちこちで露出してるんだからそりゃもうたまらないよなあと。
ブラインドがちょっとした時に思春期全開の反応をしたり、えろ本でうきうきしたりするのが、本当微笑ましい男の子って感じで萌えました。
偽ダーエロルート
偽ダーエロルートはなんというか、無理に相手をさせてしまっている感じがあり、ウォーターも自分の身体に価値があると信じたくてああいう誘惑をするのかなあとか深読みしたりしてると、なんだかめっちゃ辛くなりました。えろが素直に見れない!でも優しいあんちゃんで良いと思います!
なんやかんやで結婚式は賑やかで楽しそう。
アルベルトルート
アルベルトは初めのころ、見た目や何故かウォーターに付いて来てる面倒見の良さ等から偽ダーエロと被ってるなーと思ってしまっていたんですが、実際に彼のルートでプレイしてみるとむしろ性格は真逆でした。すまなかった!
世話を焼くというよりもバトルへの欲求と興味本位が強そうですよね。アルベルトは下半身の描写と言い、ウダウダ悩むウォーターをとりあえず喝入れして敵をぶん殴りに行こうと提案するところと言い、かなり脳筋。あえて男性脳らしいキャラ付けをしてあるんだろうなあと思います。雄感が強かったです。
できたら過去の女についても根ほり葉ほり聞きたかったです。
サブキャラ他
また、メインキャラではありませんが、物語が進行するとメンタルケアの具合が変わっていく兵士カップルや、旅の途中で何度も見かけるザックとアリサのカップルも好きでした。見届けたいカップルって良いですよね。
あとブリザルドのピアス位置はあえて察せるあたりがえっちでとてもよいと思います。
<ストーリーについて>
2周目でデイジーが冷たく「人間じゃないし」って言い放つあのシーンでようやく察したんですが。あの世界では人間と人間以外という分け方がされていて、この作品は人間以外であるウォーターが人権を取り戻す話なんだろうなあと思います。
ウォーターは結局のところ一般人なんだよ、っていうあのオチも、“一般人”にまで昇格できたウォーターは自ら人権を勝ち取ったんだなあと思えて、深みがあるなあと。やっと普通の女の子を許されたというか……。
また、ラスボス視点で考えると、勇者魔王物語において人間でも魔物でもない立場のウォーターが事件を収めたというのも重要だと思います。
大団円の裏にきちんと道筋が立っているあたりが素敵だなあと感じました。
ブラインドルートはウォーター側、偽ダーエロルートは中立(一般人)側、アルベルトルートは勇者側――と言えるのかもです。
<バトルについて>
「フォースダウン」の強さに気付いたのが勇者戦辺りでした。遅い! それまではひたすら幻惑とヒラリマントで生き延びてました。
序盤でウォーターが回復と攻撃とバフをこなすというかなり忙しい形だったのが、ブラインドが攻撃と状態異常とデバフをこなしてくれるようになってから楽になりましたねぇ。ウォーターが回復とバフのみに専念できたので。ブラインドは大器晩成型ってやつなのかも。
偽ダーエロが相方だと回復やMPの面で安定するので戦いやすかったイメージ。一方アルベルトだとこれまた序盤のブラインドのようにウォーターのやることが多すぎたので、ちょっと運用がうまくできなかったです。
いやしかし、MP回復アイテムの絞り方が絶妙でしたねぇ。
ギリッギリのところでウォーターの剣装備の魅了がかかってくれたおかげでHP一桁で勝利するとかいうまさに死線なボス戦もありました。なんか勝ち方がすごくエロRPGって感じで楽しかったですw
と、こんな感じで。
隠しボス全部倒してCG回収して4周して、それでも回想用のデータを作るためにもう一周しようかなーと思うくらいには堪能しました。萌えた!!
最後に二次創作文の宣伝もひっそり↓