- 【システム】
- 帝国魔導院決闘科
- 芥花
- Defence Saviors(ディフェンスセイバーズ)
- エンチャントファーム
- zero-questions
- One week, My room
- Flavor of C'Lover
- Heartium(ハーチウム)
- 【シナリオ】
- color:clear
- シガイタチ
- レグルスの箱庭
- 星光少女
- ばつえいビルッテ(を代表するシリーズ全作)
- だれかのかがみ
- missdeather
- 余談日常話
【システム】
帝国魔導院決闘科
芥花
Defence Saviors(ディフェンスセイバーズ)
エンチャントファーム
zero-questions
One week, My room
フリーゲーム『One week, My room』クリア! 苦しいから優しいお話だった。だいすきだけじゃ報われないけど、だいすきだけで救われる話だった。夜にやりたいフリゲ。https://t.co/LUyE16lWRm
— ツキシキ(みーちゃんとよしくんとあわれちゃん) (@takatuki_sk) 2022年5月23日
Flavor of C'Lover
Heartium(ハーチウム)
【シナリオ】
color:clear
シガイタチ
レグルスの箱庭
星光少女
ばつえいビルッテ(を代表するシリーズ全作)
だれかのかがみ
missdeather
フリーゲーム「はろプチーン!」感想
「手綱を握って、全てを囲って、でも僕の望む形でいて」
自らを任せるのではなく押し付けてやがる前置き。
えー、今回はkaze-t+(プラスカゼット)さんところのフリーゲーム「はろプチーン!」の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。
気弱だけど性欲ガッツリな獣人くん×衣装は痴女だけど根は善人な魔女様。プロポーズADV。戦闘はあるけど一切しなくても全エンドは見られるので、ADV寄りかも?
というわけで、良かった点など。
あの手この手で魔女様に貢げ!
お金を稼いでプレゼントを買ってメーシィ様にアピール!
これが本作の主な行動になります。
で、面白かったのがこのお金稼ぎの方法の多様さでした。歩き回って愚直に物を集めるもよし、合成でお得に稼ぐもよし、魔物をしばいてRPG的に遊ぶもよし。
この手のゲームでただの作業ゲーではなくあれこれ色々できるっていうの、嬉しいんですよね~。採取にかかるコストや敵の強さなどのレベルがしっかりとしていて、遊びごたえのあるゲームでした!
初回はびっくり、2周目はらくらくのプレイ感
初回プレイ時はけっこう難易度がシビアなゲームだなーと感じていました。もちろん、アイテムの仕様や効率的な行動がわかっていなかったというのもありますが。
一方で、動き方がわかればこれが楽しいこと楽しいこと!
システムは前述の通りとして、金欠やスタミナ不足などがプレイするごとにどんどん解決していくところに、「成長」を感じられて気持ち良かったです!
リソース管理ものに近しいプレイ感だと思うのですが、引継ぎ要素があるので、全エンドとスチルは楽々コンプできました。
公式必読でノーマルエンド→ハッピーエンド→バッドエンドを推奨されているとおり、初回はかるーく触って仕様を確かめるつもりで遊んでみることをオススメします。
ぷにぷにムチムチなメーシィ様
グラフィック面にももちろん注目。起動画面からしてビンビンでムチムチな辺り、察しやすくて好きです。
とにかく熱く主張したいのは、メーシィ様の身体がとっても柔らかそう&グラマラスなところ!! もうね、あの絵柄がすんごい好きなんです。
一方で、メーシィ様ご本人は素直に喜ぶしかわいいって言ったら少女みたいなキュートな反応をしてくれるので、なんだかほのぼのとさせられます。こういう、少女漫画っぽい中身とのギャップ魅力の一つかも。
と、ついつい立ち絵に注目してしまいますが、マップにも着目したいところ。あちこちのオブジェクトや配置の仕方がなんかすごく、こう、ミニチュアみたいでかわいいんですよねえ。動線もしっかりしていて歩きやすいし、調べるポイントが光って分かりやすいのも助かりました。
そして何より、マップを利用したとある演出。こういうの、ひそやかにゾクゾクできて好きです。
勢い任せのラブコメと、人外の不穏さ
「好き好き大好き結婚したいでし!」
という、主人公ヨミのドドド直球なラブコメっぷりがまず目を引くところ。間男やトラブルもなしにひたすら二人の関係を築いていくお話なので、お相手固定の恋愛ものをプレイしたい方にはぴったりかと思います!
反して、わりと世界観や設定はダークなところも好き。
代表的なのはバッドエンドですが、作品全体を通してやはり「人外」を感じさせる雰囲気があり、ここが私としてはツボでした~! 容赦のなさも徹底していて好きです。
鬱やヤンデレだけを期待してしまうともちろんズレてしまうとは思うのですが……。一匙のダークな要素にグッと惹かれる方、おススメです。
とまあ、こんな感じで。
ギャグエロ、意味が解ると怖い話、むちむちボイン、愛と執着が重いドM男、などにピンとくる方に是非プレイして欲しい一作です!
ちなみに。
「はろプチらぶ!」というR18版も出ていたそうなんですが、この記事を書いている202104現在は商品ページ自体が消えています。残念……。ただ、同じキャラが活躍するシェアゲは公開されているので要チェックです~。
追記ではネタバレ感想と自分用の攻略もどき。
同作者様の他フリーゲーム感想記事↓
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フリーゲーム「木精リトの魔王討伐記+」感想
「全員助けて絶対勝つ、あなたの期待は報われる!」
笑いと共にハピエンゴリ押していく前置き。
えー、今回はLemon sliceさんところのフリーゲーム「木精リトの魔王討伐記+」の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。
RPGツクール製ですがSRPG(マス目上でキャラを動かしていく戦略バトル)が楽しめるという、斬新な一作。大長編で、私はサブイベント全回収のクリアでだいたい37時間かかってクリア。
痛快と銘打たれているとおり、明るく前向きな一作です。
というわけで、良かった点など。
成り行き任せで世界を救え!
師匠の代役として勇者に任命された、木精リト。仲間はワケあり落ちこぼれ、王や民からは期待されず、前途多難のこの度は果たしてどうなるのか……。
こういったプロローグから物語は始まります。
思ったのは、プレイヤーへのストレス軽減が上手いなあということ。雰囲気をギャグに戻すのが上手いと言えるかも。
悲壮な展開になりかければ漫才が始まり、辛い展開の中で覚悟を決めたシーンの後にはそれでもハッピーエンドをもぎ取るんだという力強い反論が付いてきます。
この手法、多用しすぎるとプレイヤーも慣れてくるかと思うんですが、逆に本作はそれを逆手にとって天丼の笑いへと変えてくれます。
そうです「エドガー病」です。
終盤にはそれこそ、馴染みの店を覗く時のような親しみを抱いてしまいました。
絶対みんな救われるハッピーエンドがいい! というプレイヤーさんに、安心して勧められる作品だと思います。※202210現在は公開停止
+でリメイクされた古来名作
さて、私がプレイしたのは「+」と銘打たれているリメイク版。無印の本作はサイトの表記が2004とあり、かーなーり古来から根強く人気を誇る作品になります。
だからこそ、古き良き雰囲気を感じるんですよね~。テンプレを茶化さずきっちりやり切って、王道として魅せてくれる感じ。
落ちこぼれの成り上がりというと、今(2021年)はざまあ系が主流なのかな? 私がそういった、少し毒のある作品群に触れてきたということもあって、本作の文脈はなかなかに健全でした。
序盤にあった、リトが「善人」じゃなくて「世間知らず」だからみんなに手を差し伸べられるというくだりが私大好きなんですよね~! その世間知らずに、苦境を知ってる仲間たちが乗っかってくれるところも好き。無知に手を伸ばしていたリトが、だんだんと己の意思で守りたい救いたいと思えるようになる──そういった成長物語の側面もあったように思います。
まあ、善性が押し出される話ではあるので、お説教臭いと感じるシーンがなかったとは言いません。ご都合主義とも言えますし、敵役の扱いやすんなり壊される障害に拍子抜けする面は確かにありました。
でも、本作はこれでいい。これがいい。
「どうあがいても全員生かして救ってやる!」というこの味わいが、このまま貫かれたのが、気持ち良かったです。
一方で、今の価値観からするとちょっと危うく見える掛け合いなどもあります。エドガーとレオのBLネタや、リア充爆発しろネタの扱い方は、うーんと思うところも。
ただ、リメイク前の2004年、公開当時にプレイしていたら私もうっかりすんなり受け入れていたかもしれません。時代による表現方法の違いという気がしますね~。
勇者魔王物から少し転じて
興味深いのは、勇者が当人の資質ではなく、アイテムによって成り立つところ。勇者の証をかざせば皆が道を空け、悪い輩にはずずいと証を突き出して戦闘開始。まさに水戸黄門の心地です(とプレイ時にメモしていたらまさにそれを意識した作りだったことがプレイ後に判明しました)。
これ、いわゆる勇者モノのお約束に理屈をつけて解決する手段でもあるんですよね。この時点で設定が面白いなと。
ここだけでなく、物語が進行するごとに、こういった各種システムとストーリーの絡みにハッとさせられることが増えていきます。ただ用語を並べ立てるのではなく、プレイヤーとしても親しみや納得を感じられる方法で世界観説明が行われるので、自然と熱も入りやすいストーリーでした。
よくあるテンプレ展開から、この作品独自の展開へ進む流れがとてもスムーズな一作です。
表情豊かにイチャイチャわいわい!
さて、ここでグラフィックやキャラクターについて。
目を見張るのが顔グラの種類の多さです! メインキャラはいわゆるRTPキャラと呼ばれるデフォ素材キャラなんですが、この表情差分の多さでかなりの個性を感じられました。どっかで見たことのあるエドガー、ではなくて、リト世界のエドガーって感じ。
この個性は見た目だけに留まりません。
最も熱いのが、キャラの掛け合いセリフの多さ!
たとえボス前でも笑いは欠かさず、常にわあわあと盛り上がるキャラクター達見たさに、プレイする手もグイグイ進みました。恋愛イベントが多いのも、CP厨な私としては嬉しかったです。
NPCのセリフも個性的&進行状況によって変わるという細やかさ。
何より驚かされるのが、個性づけの巧みさなんですよね!
ちょっとしたシーンで一・二回であっただけのキャラでも、再会した時に「ああこういう人だったなー」と思い出せるんですよ。これ、長編RPGで大事。すごく大事。
特に終盤、勢ぞろいするキャラクターの数はまさに圧巻の一言でした。まさに一人一人、キャラが立ってる作品です。
マップがそのまま戦場になるマス目型バトル
ストーリーばかりに目を向けたので、システムについても。
やっぱり特徴的なのはバトルでしょう!
バフデバフや状態異常が普通にRPGと同じような感覚で作られているのが特にポイント。その辺が重要なのはコマンドバトルと変わりないんですよねえ。何分、SRPGと言えばファイアーエムブレムで育った私としては、SRPGでバフがかけれるというだけでもかなり新鮮でした。
フィールド探索からぬるっとそのままバトルへ入るのも、かなり斬新なプレイ感覚です。
だってマップに落ちてるアイテムがバトル中に拾えるの、すごくないですか!? というか、戦闘用の別地帯へ切り替わるんじゃなくて、シームレスにその場でバトルへ移行する、それだけでもうすごいんですよ……!
探索中は通りすがるだけだった障害物が、バトル中には厄介に感じるなど、地続きだからこその難しさや発見があって面白かったです! 魔法が地形型と対象型に分かれているのも、幅があって楽しい……。
難点を上げておくと、1戦に時間がかかるので、挙動がもっさりとしていてテンポは遅めかな~と思いますね。ただ。その戦闘自体が癖になる面白さだったので、個人的にはやっぱり楽しめました。
あと、マップデザインが綺麗! 色欲の空間とレスティナ、ニケの塔は特に必見です。
何でも突っ込め錬金システム!
面白いなと思ったのがもう一つ、合成。
装備品の、いわゆるアクセサリに当たる「秘石」を合成できるんですが、その錬成のレシピがかなり何でもありなんですよね。
合成用アイテムが存在しているうえで、武器や防具も合成できちゃうところがポイント! もしかすると合成だけで総計数時間くらいは使っていたかもしれません。初期装備も無駄にならないのが、もったいない精神持ちの私には嬉しかったですね~。
ただここは難点も見られます。まず、街によって合成アイテムのラインナップが違うので、特に終盤はあちこち飛び回らないといけません。世界観や町の個性づくりとも言えますが、不便なのは確か。また、合成レシピの仕様について、詳細な説明はあるもののややとっつきづらい印象ではありました。
幅が広くなった分難しさもあるのは仕方ないよね~、という感じ。
といっても斬新でしたし、あれこれ試すのが楽しかったです。
とまあ、こんな感じで。
若干の不便さやご都合主義は感じるものの、それを補って余りある熱さに溢れるフリゲだなあと思います。
「こういうの好きだよね!! わかる! じゃあ行こう!!!」と力強く期待通りの展開を見せてくれる一作でした。
フリーゲーム「よもやまセレクト」感想
「君と出会えて良かったと一瞬だけでも言えれば満足だ」
直後に最悪と吐き捨てる前置き。
えー、今回はTeToriapot(てとり)さんところのフリーゲーム「よもやまセレクト」の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。
ティラノ製、六つのお話が詰まった短編集ノベル。各話は1000文字以内で、好きな話だけ読むこともできる、フリーで気楽な仕様です。ただし公式曰く、倫理はあんまりありません。
というわけで、良かった点など。
ちょっと不思議でドロッとした物語
お話自体は、ほのぼのラブコメから残虐リョナまで幅広く。こういう雰囲気と断言するのが難しいですが、あえて共通点と言うなら、ちょっと変わった設定のキャラがメインに据えられることでしょうか。
公式の各種注意書きを見ればどことなく察せられるかと思いますが、エグイものもあります。でも、どことなく当然のことのように描かれるので、味わいは比較的あっさりめ。共感というよりは、興味深い民話や伝記を読んでる感じだったかなあ。
中には、おまけに書かれた一言に、背筋がひやりとすることも。設定だけでも妄想が大長編ばりに膨らみそうなものもあり、短編の奥に広がる世界に想いを馳せたくもなりました。
個人的に惹かれたのはSFっぽさかも。でも、宇宙とかそういう系かと言われると全然違うという……ぬぬぬ、表現が難しいですがとにかくこの倫理具合好きです。
六つの物語、六つの関係性
主人公の姿や名前が用意されていないので油断していましたが、メインキャラのみでなく、視点主のこちら側にも設定や過去が用意されています。語り手だからこそ相手に指摘されないと気づけない、気づかせない面白さも味わえました。それこそミステリっぽくもあるかも。
エンド名にハッとする話がいくつかあって、気持ち良かったですね~。読み終えてハッとなる話はいいものだ……。
物語それぞれにメインキャラが1人いるのですが、その彼(彼女)(各種中性概念)との関係性もガラッと変わります。恋人、友達、神様、加害者、などなど。何が出てくるかわからないのはストーリーだけでなく、キャラクターの感情についても同様。なのに不思議とまとまりがあって、それこそ一冊の短編集を読み終えた時のような満足感がありました。
読み手の心構えができる並び順
もちろんオムニバスな短編集なので、どの順番で読んでも問題ない仕様です。加えて上手いなと思うのが、左から読んでも右から読んでも、後味が良い物語の並び順になっているところ。
個人的にはドロッとした後味で終わってもそれはそれで余韻が楽しめるので好きなんですが! いかんせんそういうのにものすごく拒絶感を抱いてる方がいるのも知ってはいるので……。マイルドな要素もある作品だからこそ、そちらが損なわれないような構成にされているのは良いなあと感じました。
とまあ、こんな感じで。
さくっと読めて、じっとりとずっと残る、良質な短編集でした。
追記ではネタバレ感想。
同作者様の他フリーゲーム感想記事↓
続きを読む
フリーゲーム「ヌシアルハナ・ハルノヨ」キャラ別感想※ネタバレあり
さて、今回はいつもの前置きを省略しまして!
既プレイ前提ネタバレ感想版の記事を投稿しますね。
取り上げるのは、
露骨(あきばれ)さんところのフリーゲーム「ヌシアルハナ・ハルノヨ」。
未プレイの方は先にこちらの記事からどうぞ↓
では、以降はネタバレ注意!
全エンドで何やるかどういう結末かまでたぶん全部書いてしまっていますので、改めてネタバレ注意です。
カツラ
プレイ初めの頃は、カツラってすごく馬の合う主人公(ヒロイン)だな~と思っていたんですよ。
私自身がまずは流されたり言うとおりにしたりする選択肢を選びがちなのが一点。
カツラの反応が基本的に消極的なのも一点。
ですが、きっちり全部プレイして寸話まで見ると、いやとんでもねえなと。そんな、「カツラと私が似てる~♡」とか口が裂けても言えねえなと。猛省しました。
そしてこの私の印象がそのまんま、作中のブンケのモブの皆さんの感じ方と同じなのかなと思います。
一見、消極的で虐められてばっかりの御しやすく愚かな女。でも蓋を開けてみると……。という、ね。防衛上手というか。虐げられる女性が取らざるを得ない生き方というか。彼女にとっては相手を消したり叩き潰したりすることよりも受け流して気分よく見逃がして頂く方が重要、みたいな。
ちゃんと、自分のずるさや醜い感情にも気づいている聡さが好きです。しなやかな強さを感じます。
本作は明確な敵意を投げつけてくる人が多く、そういう人たちにはひたすら耐えればいいんですが、だからこそ一辺倒じゃないツバキ様は怖く感じるのかなあとも思います。いや、やってることからしてツバキ様が一番憎いし怖いのはわかっちゃいるんですけども!! あの方はなまじ一色じゃないから質が悪いというか、対応がわかんなくなっちゃうなあという感じです。
にしても、彼女視点の寸話は、遺書ですね。
1ページ分と言えばいいのかな? 画面切り替えに至る初めの文を読んだ瞬間、オートモードを止めて静かに泣きました。そうか。そうかあ……。
ツバキ
~キャラクター~
初めに攻略しました。最推しです。
彼、カツラへの好感度はあるし、反応もわかりやすいし、これをやれば地雷を踏むぞというのも明示してくれるので、やりやすい人ではあるはずなんですよね。でもカツラ視点では「何故カツラが好きなのに酷いことをするのか」が徹底的に秘められているので、ひどく不気味に見えました。
何と言っても喜んでくれるし何と言っても鬱陶しがられてしまう、読めなさを感じました。媚びも逃避も嫌う人。怖い人。好きだ……。
チガヤルートだったかな、ツバキ様がお父上に「あんまり私怨で動くなよ」と諫められているシーンがあったと思うんですよ。
あ、ツバキ様は根底にこれがあるのか!!!
と。
だから、カツラを囲う時も守る時も淡々としてて、好き好きアピールは皮肉まじりだったり遠回しだったりしてるんだなと!
ずっと、ツバキ様も自分の血に則ってツバキ様である以上に当主の息子として動いている部分があるんだなと!!
そしてそれって、被虐の血として扱われその通りに身を縮こめているカツラとそう変わりなくないか?とも思いました。この二人わりと似たとこある気もするんだよなあ。
だからなんか、初対面が顔への好印象から始まって顔だけで終わらなかったのはそのへん気にいっちゃったからなんじゃないか……。とか。ここまでいくと妄想かもですが。
~エンディングについて~
特殊エンドでカツラの言う「わからない」「こわい」が彼の全てだなーと思います……。ノーマルエンドにせよ、ベストエンドにせよ、どうあがいても彼の勝利。怖すぎる……。逃げたい……そしてそれを彼は一等嫌う……。
そしてもちろん、エンド3つの中でも特殊エンドが大好きです! こちらの頭がどんどんバグらされていく感じがする……。
というか、初めに攻略したのもあってこのエンドこそをベストエンドだと勘違いしていました。たはー。
さて。
ここでふとツバキのことをツバキ様と書き続けていることに気付きました。いや~! 毒されてると言えばいいのかお慕いしていると言えばいいのかわからん!
カズラ
~キャラクター~
「妹かあ……いや弟? え、いややっぱり妹かあ……弟だあ!!!」になりました。大歓喜。
わかってから、モブの会話の「俺にそんな趣味はない」で合点がいきましたね~。あのシーン、気づく前はプレイヤーが女性モブの視点で、気づいた後は男性モブの視点で読めるという、さりげなく巧みなワンシーンだと思います。
一番好きなのは「戦ってくれない」のところ。
お姉ちゃんを守るためにがんばる、と、どうして僕ばっかり、の板挟みを感じてなかなかに良い意味でしんどかったです。自己矛盾でぐちゃぐちゃになっちゃってる感じ。
優しい子だからこそ、お姉ちゃんを壊すんじゃなくて、自分が壊れる方向に走っちゃったんだろうな……。他面子と比べて、やってることはまあえげつないはえげつないけど、少なくとも他人は巻き込んでないしな……。
~エンディングについて~
一発でベストエンド行けたのが嬉しかった子でもあります! カツラの笑顔立ち絵の登場頻度が高いのもめちゃくちゃ良い……。
ずっとカズラに甘々な台詞ばかりなのもツボでした。「仲直り」や「少しだけワガママ」という、子どもに言うような言葉の中身が、えげつない程重々しいところが大好きです。
ノーマルエンドと特殊エンド自体はあっさり味に感じましたねえ。いや直前にクリアしたのが“あの”ツバキだったからかもしれませんが……!
やってることがやってることなだけに、ベストエンドが一番えげつないからというのもあるかもしれない。
いずれにせよ、ノーマルと特殊の一枚絵の対の構図が、実に刺さりました。
サツキ
~キャラクター~
スーパーヒーロー……。
女性なのも百合要員なのもわかっちゃいるんですが、
す、スーパーヒーロー……!!!
カズラがあくまで「逃げる」手段しか取ろうとしなかったこととの対比もすごいですよね。サツキは、カツラのしあわせ以外、優しさも罪悪感もぜぇんぶいらない。ひたすら全力パワー型。末恐ろしや……。
しれっとカズラが蚊帳の外へ追いやられているところも含め、手腕も頭脳も度胸も上級だなと思わされました。ひぃ……。
まさに血の似合うひと。鮮烈、烈火。素敵でした。
~エンディング~
相思相愛が想定外で一番驚いたキャラでもあります。いや、あれはあのエンドだからこそかもしれませんが。
そしてベストエンドの頼もしさとその描写がもうたまらん大好きです。あそこまでされたらそりゃもう惚れるし依存するよ。もはやカミサマだもんな。
エピローグの髪の毛お揃いもいいですよね。女性同士ならでは。
とかいいつつ、ワンシーンの美しさではやはりノーマルエンドが光ります。あのスチル、目に焼き付いたなあ……。
特殊エンドのドロッドロえっぐい仕打ちも大好きです。
これ、ツバキは一生イライラし続けるんだろうなあ。直前で、ツバキがカツラを身に寄せるシーンにときめいてしまっていたのでなおさら、うわ~~~(良い意味で)エグイ~!と湧いてしまいました。エグイ……。好き……。
チガヤ
~キャラクター~
BGM良い~~~!!
まずここなんです、はい。賑やかなのにすんごい不協和音じみてて落ち着かない感じが。
そしてどのエンドでも、「カツラが(恋愛的に)好き」じゃなくて「カツラが(玩具として)好き」なのがめちゃくちゃツボでした~!! もうね、このくらいのドライでエゴい感情大好き。
なんか、カツラがこのチガヤについて来たくなっちゃうの、わかる気もしました。
だって執着がない分憎悪もなくて、裏表も余計な回りくどさもなく真正面から罵倒してくれるので、なんかすごい楽なんですよねこの人。闇深いけどこじれてないというか。やればいいことが明確なので困らないというか。
チガヤはアザミとの距離の取り方もそうなんですが、積極的に殴りかかりにはこないところもなんとなく好きです。
破滅願望持ちに合う人なんだろうなあ……。
~エンディング~
ちなみに初手共通ノーマルエンド行きで、ルート入り失敗しました。いやそりゃそうなる。
逃げようと思えば全然追ってこない人なの、いっそう怖いです。何ならチガヤはカツラよりもツバキに執着して見えるなあと思っていたので、ノーマルエンドの方がある意味カツラを見てくれている感じがして嬉しかったです。
あ、でも、ベストエンドのチガヤの「お前を守ってやってる」セリフがそのまんまいつぞやツバキルートで聞いたセリフだったのは、粋で好きでした。
勝ったと思ってるチガヤもツバキの後真似をしてるようなもんだと思うとピリリと辛く感じます。へへ……。
勝てない男が勝ったと思った瞬間に井の中の蛙とわかる展開が好きなのでついちょっとひねくれて解釈してしまう。
何気に、ツバキの閨でのお姿が見れたり、カツラの庶民衣装?が見れたり、立ち絵差分的にもおいしいルートでした。
アザミ
~キャラクター~
虐められてる描写を出さずに「かわいそう」をここまで巧みに描けるの、本当にすごいなあと。ときめきや感情移入というより、技量への感嘆が多いルートだったように思います。
「必死さ」ってあればあるほど、高みの見物をしている側からすると滑稽なんですね。
あとアザミルートはツバキ様に庇ってもらうシーンが多かったのも嬉しかったです。
カツラからしたらとんでもない板挟みで胃が痛いでしょうけれども。
なんだかんだアザミは、チガヤほど自己中ではないしツバキほど達観してないしカズラやサツキほど悪童にもなれない、生真面目な人だからこうなっちゃったんだろうなあと思います。生きづらい、環境がああでなかったとしても生きづらい生き方してそう。そこも含めて、いやもう悲しいくらいに、かわいそうだなあと実感できてしまう人でした。
~エンディング~
襲うシーンのカツラのモノローグがものすごく、柔らかい残酷があって、好きです。アザミのセリフだけでどうしたらいいのか戸惑っている姿が目に見えるの、マジでもう、えぐい。好き。
彼は地雷がめちゃくちゃわかりやすい分、ベストエンドが乗り越えた感ありました。
憐れむな!ってピリピリ棘を張ってたのがようやく、変わったような。受け入れと言うのか乗り越えと言うのか諦めと言うのか、どれが適切なのか掴みあぐねてはいますが。
“あの”敬愛するツバキ様に見破られていないという優越感も、彼が憐れみの目を自分のものとできるだけの余裕につながったのかもしれませんね。罪悪感も、しぬほどあるでしょうが。そして、本当に見破られていないのかもまた、謎ですが。
総括
と。
いうのがとりあえずの感想です。
そしてここから18禁パッチを購入して色々と自分の見当違いな部分などがわかるんですが、その内容まで書いてしまうと有料ネタバレになってしまうのでこの辺で切っておきます。
上記はあくまで本編プレイ時の1プレイヤーの解釈または妄想ということでね。ご容赦くださいませ。
気になる方は是非公式をチェックだ!
最後に、プレイ当時の感想をおまけとして投げておきますね。ほとんど内容に変わりはない、と、思っているんですが……。備忘がてら。
総括としては、コンプした後もまた読み返してしまうくらいに読みごたえと深みがあるノベルゲーでした!
フリーゲーム「ヌシアルハナ・ハルノヨ」感想
「刺した一瞬は気持ち良い、愚鈍はその後どうする気?」
後先考えてこその復讐な前置き。
えー、今回は露骨(あきばれ)さんところのフリーゲーム「ヌシアルハナ・ハルノヨ」の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。
エンドもおまけも満足度たっぷりの、病み・鬱・暴力・禁忌・全部盛りなダーク乙女ゲー。そのぶん注意書きや要素は公式サイトにガッツリと記載がされていて、パスワードまで設定されている徹底ぶりです。だからこそ、私のようにこの手の作品が大好きな方には是非ともなんとか届いて欲しい気持ち……!
黒くて暗い話が好きな方には是非ともプレイしてほしい!! と初手で熱く主張しておきますね。
というわけで、良かった点など。
絶対的な階級制度と虐げられるヒロイン
望まない結婚、血筋が全ての世界、虐待の日々。
どろどろと濁って行き詰まった、閉塞的な状況から本編はスタートします。憎悪のセリフが飛び交うのは日常茶飯事、どころか、正面からぶつかりに来てくれる方が気が楽なほど、根は陰湿です。
ヒロインの立ち絵にはビンタを受けた時用の差分まであり、心身ともにガッツリ暴力を受けます。
というとドM向けのように誤解されてしまいそうですが、そういうライトな言い回しだとまた違うと主張したくなってしまう気持ち……!!
なんだろうな、確かに一方的かつ理不尽に虐げられることのほうが多いんですが、そこにそれぞれの矜持や生き様を感じて、単に面白おかしく暴力を扱っているわけでは決してないんですよ。
また、舞台設定が濃厚なので、受ける非道な展開にも凄みと説得力があります。
上手いなあと思うのは、物語の進行中にモブのセリフが挟まれること。このモブキャラたちの噂話のおかげで、第三者から見た彼らがわかるのも良い。カツラのホンケの人達からの見られ方や肩身の狭さ、不穏さが伝わってくる仕様が好きです。
とにかく、この世界観がもう私は大好きです!!
禁忌を隠さない近親婚
さて、本作の近親婚についてですが、ガッツリガチです。
義理の兄妹ですよ~とか、実は拾われっ子ですよ~とかいったごまかしは一切ありません。おまけページに家系図が用意されている時点でその本気っぷりは伺えることでしょう。
中でも、すごいな!?と思ったのは、近親相姦のメリットデメリットまできっちり描かれているところ。
私はどのフリゲもDLの際にキャラクター紹介ページはネタバレ防止でほとんど見ずにDLするため、サツキと初めて対面したシーンでの会話に思わずヤバイ声が出ました。才能の多寡にこだわるところもそうですね。ウワッと気づいてしまった時のエグさが好きです。
また、生まれつき相手が限られているという点が「運命」「生贄」「身代わり」どれとも成り代わるのも、巧みですさまじかったです……。
悪意や含みのある物言いをごまかさない文体
さすが良いところの血筋と言うべきか、キャラのセリフには婉曲的なものも多くあります。
皮肉に秀でていらっしゃる方が非常に多い! おっそろしい! 会話がどれも知的! 最高!
水面下の蹴り合いもあれば、真正面から言葉の刃で切りかかるシーンもあり、実に背筋の凍る想いを味わえます。
そんな中で着目をしたいのが「ごまかさない」ところ。
自分の感情に言い訳をしてしまっているな、という場面ではきっちりモノローグが回収をしてくれます。その場しのぎの選択肢は、聡いキャラ達が鋭く見抜き、こちらを精神的に刺しにかかってきます。
登場人物全員が、悪意に敏感で、かつそれらを取捨選択していく賢さを持っているんですよ。だからこそ、話が早く、プレイヤーに対して誠実で、そしてどうしようもなく救いようがない。
この辺なんだか、生々しくて好きなんです~……。
日常でもあるじゃないですか、「この人今ちょっと思うところがあったんだろうな」って感じる嫌な表情を目にしちゃう場面とか。
で、リアルだとそういうのって流さざるを得ないというか、毎度拾って気を使ったり食って掛かったりしてたら身が持たないと思うのですが。
本作はそこら辺のリアルな機微を交えつつも、爆発する時は最悪の形で爆発するという、フィクションだからこそできる崩壊と退廃を見せてくれて、ものすごく良かったです。さじ加減が絶妙なんじゃ~~~!
専用衣装や立ち絵差分の多さ
つい舞台やストーリーにばかり注目してしまいますが、いやあグラフィック面も素晴らしいんです。
何がって、立ち絵の多さが!!
ルートごとに専用衣装があったり、
幼少期と少年期で別の立ち絵があったり、
微笑みと笑顔で細やかに表情が違っていたり。
とにかく種類が豊富です。
しかも全員分。髪型チェンジまで実装されてるのがまたおいしい。
そしてしかもセンスが良いんだこれが!!!
和服と中華服が混ざってる感じ? でいいのかな? 好みの衣装ばかりでものすごく眼福でした……。好き……。どの服が好きか訊かれたらマジで悩むし決めるまで数日お時間頂きたいくらいにはどれもほんっとに好きです。
画面構成とフォント
起動してまず驚いたのが、タイトルのフォント。
あれは有名な「数式フォント」なるフォントなんですが、和の花が咲き誇るこの作品であの硬質で幾何学的なフォントを起用するの、すごい斬新で驚かされました。違和感ないのがすごいんだよな……。
さて、フォントに限らず本作はあちこちの画面構成が最高。最高です。
キャラごとに家紋が決まっているのもポイントですね。様々な花でダウナーに彩られるこの画面が大好きなんだ……。
攻略対象の多いゲームってイメージカラーでキャラ分けされるイメージが多いのですが。本作の家紋という差別化は世界観がより濃厚になって大好きです。
あとBGMがキャラごとに変わるのも大好きで!
ツバキ様以外、本編中は攻略対象同士がほとんどお互いに顔を合わせることがないので、いっそう「今のお相手はこの人」という意識が高まって好きでした。
とか言いつつタイトル画面のBGMが一番好きですが!
シーン切り替えでSEが入るのもさりげなく引き締まって良い演出でした……。
驚きボリュームのおまけ要素
そして、この濃厚でえげつない最高の物語を味わった後に開放される、クリア後ページですよ。
こ、このボリュームをさらに噛み締められるなんて良いんですかと!!!!!!!
さらには有料の18禁パッチの存在ですよ。
もう、この、このボリュームをまさかのワンコインで本当に宜しいんですかと!!!!!!
カツラと攻略対象のみならず、それぞれのキャラ同士、お家同士の確執因縁憎愛すれ違いその他諸々がたっぷりと浴びれて、とても幸せでした……。嬉しい……。
あっ、とはいえ!
有料の追加パッチについては公式サイトに内容物や文量などはきちんと記載があるので、そちらをまずはご参照ください。くれぐれも私の喜びを受けて過度に期待を膨らませて突撃してしまったりすることのないようにお願いいたします。ワンコインとはいえ、この辺はお金も関わることなので、きちんとしておかねばね。
そしてもちろん、本編だけでも大ボリュームでとんでもない満足感があります! 私の主観ではありますが、だからこそ胸を張って言い切れるので、全力で主張しておきます。
ちなみに私はもう本編楽しんだ時点で「サイコー!」と速攻で購入を決めたのですが! ははは!
やはりドハマリした身としては、全力で楽しんで頂きたい気持ちはあるので……。1プレイヤーはもう大満足しましたということで、ご参考までに。
とまあ、こんな感じで。
テキストもグラフィックも最高至高、特に好きなルートは何度もプレイしてしまった濃密な作品でした……。ダークな乙女ゲーをお求めの方、公式の注意書きがむしろ大好きだという方は是非是非!
普段ならネタバレ感想はこのまま追記に投下するのですが、今回は長くなってしまうので別記事にて。
既プレイの方はよろしければお付き合いくださいませ!
同作者様の他フリーゲーム感想記事↓
フリーゲーム「ホシワリ×ヨイザナイ」感想
「よわよわでもぐうたらでもカワイイんならそれは正義!」
もちろんカワイイだけで終わらないように頑張りますよな前置き。
えー、今回はpsycho02さんところのフリーゲーム「ホシワリ×ヨイザナイ」の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。
ルート分岐有、元気いっぱいショタいっぱいの短編RPG。ボスラッシュだけどゆるいフィールド探索はあり、謎解きはなし。
というわけで、良かった点など。
キラキラできゅるるんなハイセンスグラフィック
「しいたけ目が好きな民、プレイしろーーッ!!」
そう言いたくなってしまった本作。
しいたけ目に限らずなんですが、ハイライトの描き方がどの子も違っててすごくかわいいんですよ~! まさに「星」で「魔法」なキラキラかわいいグラフィックが多くてとってもかわいかったです! どのキャラもデザインセンスが天井突破していて眼福でした~!
けっこうどの子も装飾や色使いなどかなり緻密?要素が多い?と思っているのですが、それでも視線があちこちいかずすんなりと見れるんですよねえ。これは戦闘画面や、カットインのデザインでも感じます。
ボスラッシュなので敵のグラフィックがババンと大映しで見れるのも嬉しいところ。
しかも登場人物のほとんどがショタ! 好きな方はそれこそヨダレが垂れるレベルで嬉しいはず。
いつでもどこでもよく喋るキャラクター
掛け合い重視と記載のある通り、キャラのセリフがかなり多めです。メインストーリーとしての会話もさることながら、戦闘中やマップを歩いている最中でも会話があちこちに発生したのは驚きました。
画面の邪魔にならない位置でぱっと表示されるのも、スマートかつオシャレでいいなーと感じます。
ただ、ごく一部のシーンででマップ名表示と会話文が思い切り被ってたのはもったいなかったかなー、なんて。でもちょっとした一・二文ですし、読もうと思えば読めるレベルなのでご安心を。
特にバトルでは、スキルを使う時に反応してもらえるのがなんだか親しく思ってもらえてる感じがして嬉しかったですし。ボスの行動に攻略ヒントがもらえるのも実用的で助かりました。
実はこっそり隠し要素
途中まではアドベンチャーに近いプレイ心地だなーと感じていたのですが。隠しボスの存在や、戦闘結果による物語のルート分岐などを考えると、やっぱりRPGだなーと感じました。
戦闘でもバフデバフがかなり重きを占めています。しっかりスキルを使って戦おうという方針が強調されていてGOOD。
道具屋などがない代わりに、スキルやアイテムは探索(NPCとの会話)で入手できます。背景に紛れて見逃がしてしまう方もいそうな気はしますが、一応オブジェクトはしっかり用意してくれているので、RPG慣れしている方はしっかりキャッチできるかと。
しかも公式に攻略が用意されている親切設計です。
シンプルにスリム化されたシステム
本作の一番の特徴でありパワフルなポイントはずばり、
ときめき☆パワーアップシステム!!
レベルの概念がない代わりに、ひたすらスキルを使うことでステータスが上がっていくという。この仕様名のはっちゃけっぷりからして好きです。
レベリングがないので雑魚戦もなし。短編にふさわしくスリムな構成になっているなーと感じました。
スキルやアイテムの説明、用語集などがぎゅっと一項目にまとまっているのも斬新でしたね~。敵図鑑がアイテム化しているのはよく見ますが、取扱説明書・スキル・アイテム・キャラ紹介・攻略情報、が全て一つになっているのは流石に初めて見ました。でもTIPS内に小項目が用意されているので、意外とすっきり見やすいんですよね。この辺り、さすがデザインセンスのある方は違うなあと感じさせられました。
だめだめアラサー魔女とよわよわ弟二人
さて、ストーリーとしてはギャグまっしぐらな本作。アラサーな魔女様がよわっちい弟たちのために奮起しつつも、やっぱりだらだら過ごしたいお話です。
せっかくルート分岐するのに、肝心の最終戦でセリフ部分がほぼ同じだったのは惜しい点だったかなあ。でもグラフィックはかなり差分多めの豪華仕様なので、そっちが目的の方は十分満足できるはず。
闇堕ちやヤンデレっぽい描写もあって、性癖合致ありがてぇ~ってなりました。セリフ一個一個がおいしいこと!
公式注意書きの通りメタギャグもあり。まあ世界観やストーリーよりはキャラを見て欲しいタイプの作品なんだろうなあとは思うので、割り切ればそこまで目くじら立てるほどではなかったかな。
ツッコミどころにババンとSEが乗っかってくるのも特徴的でしたね~。ハイテンションギャグな雰囲気がガッツリでした。
余談・まさかのデータ配布
なんと本作、公式から素材として画像データが無料配布されております!!
使っていい画像といけない画像について等々あるので、で、詳しくはきちんとDL後の規約を読んで頂きたいのですが……。使用範囲も使用条件もかなりゆるく、とてもありがたい仕様でした~!
ゲーム内だと表示後すぐに消えてしまうカットインなどを、舐め回すように鑑賞できるのも嬉しい!
絵柄好きだよって方は是非是非、要チェック!
とまあ、こんな感じで。
ド派手な戦闘とギャグストーリー、おねショタおねでカワイイ要素をたっぷり摂取したい方向けです。